シャープ タッチディスプレイ「LL-S201A」

手元で見て書くことで用途が広がる20V型タッチディスプレイ

シャープのタッチディスプレイ「LL-S201A」は、細かい文字の入力、感度のよさで他製品とは一線を画している高感度、高精度タッチパネルを搭載したディスプレイだ。

[2013年 7月31日公開]

インタビューの注目ポイント

  • 他社にない細かい文字の入力が可能
  • 体感することで広がる利用シーン
  • 卓上での操作を想定し決めた20V型サイズ

他社にない細かい文字の入力が可能

シャープ株式会社
A1273プロジェクトチーム 主事
沖 美里氏

沖氏

ここまで細かい文字が書けるのか! と実際に製品を触って驚かれる方が多いのです。

インタビュアー

「LL-S201A」の開発に関わったシャープ株式会社 A1273プロジェクトチームの沖美里主事は笑顔でこう話す。

タブレット製品が増えたことで、ペン入力機能を持ったタブレットも登場してきているが、この製品はほかのペン入力タブレットとはひと味違う。

沖氏

かなり細かいペン先でも認識できることがこの製品の特長になります。通常のタブレットは細かいペン先を認識できないため、付属しているペンや別売りのペンはかなり太いものが多いのです。ペン先の違いを比べてみるとわかると思います。

インタビュアー

と、沖主事は自信を見せる。

確かに手に取ると、「LL-S201A」に付属するペンのペン先は直径2ミリ。業界最小径(注1)だ。

実際に入力してみると、細かい線や小さい文字でも入力できる。画面に表示された文字を校正するといったこれまでディスプレイ上では実現できなかった作業にも利用できる。

これはシャープのタッチディスプレイが、静電容量の細かい変化を読み取ることができる技術を持っているからこそ実現するものだ。通常の静電容量方式のディスプレイは、小さな静電容量の変化を検知できないため、細いペン先で入力しても反応しない。シャープは小さな静電容量の変化を検知する技術を持っていることから、細いペン先で小さな文字も書くことができる。

しかも、ディスプレイの上に手をついてペンで文字を書いた場合には、手の部分は検知しないパームキャンセル機能を搭載するなど細かい配慮がなされている。

  • (注1)2012年12月3日商品発表時

体感することで広がる利用シーン

沖氏

(技術的な背景を知らなくても、)実際に商品を触るとユーザの反応がよいのがこの製品の特長ですね。

インタビュアー

昨年のCEATECに参考展示したところ、子供たちがお絵かきをするディスプレイとして大人気となった。触って、楽しむ、直感的に利用できる製品だからだろう。添付されているオリジナルソフト「SHARPペンソフト」を使えば、簡単なお絵かきが楽しめるので、もちろんお絵かき用途にも利用できる。

ビジネスの現場でも、Microsoft Officeのペン入力機能などを使うことでさまざまな場面で利用されている。

金融業では対面で金融商品を説明する際にこの製品を利用している。机の上にディスプレイを置いて、細かい説明ができる点が人気となっている。説明が必要な商材を紹介する際、手元に置いて、文字も書ける機能が威力を発揮する。

歯科医院に導入され、レントゲン写真を映し出しながら、ポイントを説明し、ペンで入力するといった事例も出ている。歯科医院に限らず、医療業界からのニーズも増えている。

学校では、同じくシャープの大画面ディスプレイ「BIG PAD」と連携し、先生が手元で文字を書く際に「LL-S201A」を、生徒に表示するディスプレイとしてBIG PADを利用するといった使い方をする事例が登場している。ペンを使っての書き込み、強調したい部分にアンダーラインを引くといった使い方ができる点が評価されている。

企業の事務作業用に導入し、UltrabookやタブレットPCと連動してサブディスプレイとして利用する例もある。

沖氏

会議の場に持ち込んで、アイデアを出すために利用するといった使い方もあるようです。自由に書き込みできるので、アイデアを出すのに向いているという声が出ています。

インタビュアー

実際に製品を手に取ることで、新しい使い方が思い浮かぶ人もいるのではないか。

20V型タッチディスプレイ「LL-S201A」

卓上での操作を想定し決めた20V型サイズ

インタビュアー

20V型という画面サイズは、卓上に置いて利用することを想定したものだ。

沖氏

デスクトップディスプレイでは23型が主流になっていることから、この製品も23型でいいのではないか?という意見もありました。しかし、サブディスプレイとして利用するには23型では大きすぎることから、あえて20型としました。

インタビュアー

卓上に置く場合には、本体に付属しているフラップを立てれば斜めになり、ペン書きしやすい角度で利用できる。もちろん水平に置くことや、通常のディスプレイのように立てて置くことも可能である。

沖氏

机に置いて使うことを想定したので、できるだけ薄型にすることにもこだわりました。デザイン性にもこだわり、後ろから見てもキレイなデザインとするためボタンは「電源/メニューボタン」一つに絞り込みました。 このボタンを押してメニューを表示させ、タッチ操作でディスプレイを設定することができます。

インタビュアー

質量は2.3キロで15V型以上のタッチディスプレイとしては業界最軽量(注2)。奥行きも25.2ミリと業界最薄(注2)。一度は手にとって触ってみたい製品だ。

  • (注2)2012年12月3日商品発表時
  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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