まずはお気軽にご相談ください。

【総合受付窓口】
大塚商会 インサイドビジネスセンター

0120-579-215(平日 9:00~17:30)

シングルサインオン(SSO)とは? ユーザー認証が一度で済む仕組みと認証方式、導入メリットを解説!

テレワークの導入やDX推進に伴い、業務でクラウドサービスを利用する場面が増えています。複数の業務アプリケーションやクラウドシステムを利用する際は、IDやパスワードを使い分けなければならず面倒に感じる人もいるのではないでしょうか。また、不適切なID管理が不正アクセスや情報漏えいにつながるリスクもあるため、IDやパスワードの管理に頭を悩ませている企業担当者もいるでしょう。

シングルサインオン(SSO)は1回のユーザー認証で複数のシステムやサービスが利用できるため、業務の効率アップにつながると注目されている技術です。この記事では、シングルサインオンの仕組みと主な認証方式、導入のメリットなどを詳しく解説します。

シングルサインオン(SSO)とは何か?

ここではシングルサインオンの概要や、導入を図る企業が近年増加している背景について解説します。

1回のログインで複数システムが利用できる仕組みのこと

1種類のIDとパスワードを入力することで、複数のアプリケーションやシステム、クラウドサービスにログインできる仕組みをシングルサインオンといいます。「Single Sign On」を略して、SSOと表現されることもあります。ログイン用のIDとパスワードを1種類に統一できるため、ログイン情報を管理する労力を削減でき、セキュリティリスクを減らせる点がシングルサインオンの特徴です。

利用したい企業増加の背景

シングルサインオンは以前からある技術ですが、2000年代前半までは、社内ネットワークに限って用いられるシステムでした。2000年代後半からは同じディレクトリー同士でなくても利用できる「フェデレーション」という技術が登場し、親会社と子会社の間で用いられるなどの利用がされていましたが、導入する企業は限定的でした。

その後、クラウドが登場すると2010年代にはクラウドサービスなどの社外ネットワークにログインすることが一般的になりました。その際、メールやSNS、Google、ECサイト、グループウェアなどサービスごとにIDとパスワードを設定し、入力するのは手間がかかります。そのためIDやパスワードを覚えやすい簡単なものにしたり、メモに書いてPCに貼ったりといった管理をする人が増え、セキュリティ上問題視されるようになりました。

シングルサインオンはIDやパスワード管理の負担を減らし、効率アップやセキュリティリスク軽減につながるとして急速に注目されるようになりました。近年ではシングルサインオンだけでなく、多要素認証やIPアドレス制限などの機能をクラウド経由で提供するIDaaS(Identity as a Service)という仕組みも登場しており、IDaaSを導入する企業が増加しています。

シングルサインオン(SSO)の認証方式

シングルサインオンは、IDやパスワードによる認証業務の効率アップが図れる仕組みであり、一般的には5種類に分類されます。以下で紹介するケルベロス認証方式は、ほかの方式と一部異なる点がありますが、ここではシングルサインオンを実現できる技術として紹介します。

リバースプロキシ方式

クライアントと接続先の間にリバースプロキシ(中継用サーバー)を設置して、認証処理を行う仕組みです。

エージェント方式

接続先のWebアプリケーションサーバーに、認証用のエージェント型ソフトウェアを導入して認証処理を行う仕組みです。エージェントは認証やアクセス権限の記録確認を行う機能があり、認証処理を完了したユーザーにセッションCookieを発行することで、シングルサインオンを実現しています。セッションCookieはユーザー情報を識別するためのデータで、ユーザーがログアウトする、または設定した有効期限が切れるまでの間はシングルサインオンを利用できます。

フェデレーション方式(SAML認証方式)

IDプロバイダー(IdP)とサービスプロバイダー(SP)を経由して認証処理を行う仕組みです。SPはクラウド型のシステムやサービスに、ldPは認証用のサーバーになっていることが一般的です。
フェデレーション方式におけるSPにアクセスしたユーザーは、ldPにリダイレクトされたあと、IDやパスワードなどを入力して認証を行います。ユーザーが認証に成功した場合、シングルサインオンに必要な認証情報が、IdPからSPに送信されることでログインが許可される仕組みです。

代理認証方式(フォームベース方式)

ユーザーの代わりにシステムがログイン情報を入力し、認証を行う仕組みです。ログイン情報を保存したデータベースをシステム側が読み取り、認証時に自動入力することで、ユーザーの負担を軽減できます。Webブラウザーやクラウドサーバーなどを経由するオンラインシステムを運用する場合は、代理認証方式が利用できます。

透過型方式

Webシステムへのアクセスを確認し、ユーザーへログイン情報を送るシングルサインオンの仕組みです。システム側から情報を送ることで、ユーザーの端末や通信環境に関わらずに認証を行える点が特徴です。オンプレミスやクラウドにも対応している方式のため、従来のネットワーク環境にそのまま導入しやすい仕組みといえるでしょう。複数のクラウドシステムを利用したり、リモートワークを実施したりする場合に適しています。
ただし、導入時には透過型方式に対応したサーバー、またはエージェントを設置する必要があるため注意しましょう。

ケルベロス認証方式

ユーザーが認証用のサーバーにログインする際に、チケット発行用のサーバーから認証チケットが発行される仕組みです。サーバーは認証チケットを用いてユーザー情報を自動的に判断し、シングルサインオンを実現する仕組みになっています。2回目以降からは、IDやパスワードなどの情報を送受信せずにログインできるため、セキュリティ強化を図ることが可能です。

また、認証時にチケットを用いるのはケルベロス認証方式のみであり、シングルサインオンを実現する仕組みは、ほかの方式と異なります。しかし、2回目からの認証を自動化できる点は共通していることから、ケルベロス認証方式もシングルサインオンの一種として扱われています。

セキュリティリスクの軽減など導入のメリットと注意点

複数のアカウント情報を一元管理できる技術として、シングルサインオンの導入にはさまざまなメリットがあります。一方で、アカウント情報をまとめることのリスクや注意点もあるため、あわせて解説します。

導入のメリットとは?

シングルサインオンはIDとパスワードを一つにまとめられるため、管理業務にかかる手間を軽減できます。複数のパスワードを作成する場合と比べて使いまわしを防ぎやすく、ログイン情報を紙に書いて貼っておく必要性なども少なくなります。セキュリティ強度の高いパスワードを一括で管理することで、不正ログインやパスワード漏えいなどのリスクを軽減する効果が見込めます。

また、認証を1回手動で行うと2回目以降の認証を自動化できるため、利便性向上が期待できる点もメリットの一つです。システムを切り替えるごとにログインする工程を省略できるゆえに、業務効率をアップさせる効果も見込めます。

そのほか、社内システムにシングルサインオンを導入する場合、システム管理者の負担軽減も可能です。具体的にはパスワードを忘れた場合の再発行、ロックされたユーザーの解除といった管理業務を削減できます。

デメリットも理解して導入を

認証用のサーバーやシステムが停止した場合、シングルサインオンに連携しているシステムやアプリなどにログインできなくなる点には注意が必要です。業務で用いるツールを連携させていた場合、認証システムが停止することで、業務が滞るリスクがあるでしょう。

また使用するシステムによっては、シングルサインオンに連携できないケースがあります。導入コストに対して効果が上がりづらくなる要因になるため、現在利用しているシステムとシングルサインオンの対応状況を確認する必要があります。

ほかにもログイン情報を一種類にまとめる関係上、ログイン情報が漏えいした場合に、連携しているシステムやアプリなどが不正利用されるリスクがあります。情報漏えいを防ぐには、強度の高いパスワードを設定したり、ワンタイムパスワードを利用したりする対策が有効です。

企業のセキュリティ強化に役立つシングルサインオン導入のご相談は大塚商会まで

クラウドサービスやテレワークの普及に伴い、シングルサインオンによるセキュリティ強化は差し迫った課題となっています。そこで大塚商会では、セキュリティ強化やコスト削減に向けた対策として、ID、パスワードの一括管理、そしてセキュリティ強化を実現するIDaaS「OTSUKA GATE」を提供しています。

大塚商会で契約したクラウドサービスとのシングルサインオンは無償で利用可能です。そのほかのクラウドサービスに関しても、1ユーザーあたり月額150円(税別)でご利用いただけます。

またセキュリティ対策として、IPアドレスの制限や、証明書をインストールしたデバイスのみアクセス許可する設定なども可能です。IPアドレス制限や多要素認証といったセキュリティは無償提供になっており、証明書によるアクセス制御も1ユーザーあたり月額150円(税別)でご利用いただけます。

そのほか「OTSUKA GATE」は、クラウドやオンプレミス環境のアカウント情報を統合、一括管理できます。既存システムに蓄積されたデータをそのまま活用する形でID、パスワードを統合できる機能を1ユーザーあたり月額150円(税別)でご利用いただけます。

ユーザーの方は当社が提供する「お客様マイページ」と「OTSUKA GATE」を連携することで、契約内容やシステムマニュアルの確認ができます。マイページでは社内教育用のビジネスeラーニングも利用できるため、シングルサインオンの導入をお考えの担当者様は、ぜひ一度お問い合わせください。

止まらない革新、ID管理のその先へ「大塚商会オリジナル OTSUKA GATE」

まずはお気軽にご相談ください。

製品の選定やお見積りなど、お客様のお悩みにお応えします。まずはお気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

【総合受付窓口】
大塚商会 インサイドビジネスセンター

0120-579-215(平日 9:00~17:30)

*メールでの連絡をご希望の方も、お問い合わせボタンをご利用ください。

以下のようなご相談でもお客様に寄り添い、具体的な解決方法をアドバイスします

  • どこから手をつければよいか分からない
  • 検討すべきポイントを教えてほしい
  • 自社に必要なものを提案してほしい
  • 予算内で最適なプランを提案してほしい

何から相談したらよいのか分からない方はこちら(ITよろず相談窓口)

ページID:00244743

ナビゲーションメニュー