新しい家族が増え出費がかさむ中、もっと仕事を頑張らなくてはと考えるパパも少なくありません。
育児休業期間中は、育児休業給付金が支給されるとはいえ、最大で(休業開始前の賃金の)67%。また、仕事が中断することによる影響も心配です。
【総合受付窓口】
大塚商会 インサイドビジネスセンター
0120-579-215(平日 9:00~17:30)
テレワークが、男性の育児休業取得を促進する
本コラムでは、時間や場所を有効に活用できる働き方「テレワーク」を上手に活用して、「働き方改革」で発生する悩みを解決する方法をご紹介します。
第5回のテーマは、「男性の育児休業取得」。赤ちゃんが生まれて家族が増えるのは嬉しいことですが、ママやパパにとっては、楽しくも大変な日々の始まりでもあります。二人で協力して乗り越えたいと思いつつも、これから出費が増えることを考えると、仕事も大事。一方、会社にとっては、男性社員の育児休業取得を促進したいものの、戦力ダウンは悩ましいのではないでしょうか。
厚生労働省によると、男性の育児休業取得率は3.16%(2016年度)。少しずつ増加しているとはいえ、女性の育休取得率81.8%と比べるとまだまだです。(注1)国、企業、ママ、パパ、多くの人が「男性の育児休業取得」を進めたいのに、なかなか増えないのが現状ですね。
男性の育児休業取得率が伸び悩んでいるうえに、取得している人の期間をみてみると、5日未満が「56.9%」、5日~2週間未満が「17.8%」、1~3ヶ月未満が「12.1%」(2015年度)。半数以上が5日未満というのが驚きです。
このような状況になる理由は何でしょうか。「男性の育児休暇取得に関する意識調査(2014年)」によると、「職場の理解が足りない」が取得できない理由の一番。でも一方で、「育児休業中の家計が不安」「復職後の役職が下がりそう」「復職後の給与が下がりそう」という現実的な課題も見えています。
出典:株式会社ユーキャン「男性の育児休暇取得に関する意識調査(2014年)」
新しい家族が増え出費がかさむ中、もっと仕事を頑張らなくてはと考えるパパも少なくありません。
育児休業期間中は、育児休業給付金が支給されるとはいえ、最大で(休業開始前の賃金の)67%。また、仕事が中断することによる影響も心配です。
男性の育児休業は、ママの負担を減らす、家族の絆(きずな)を深めるという意味で確かに必要ですが、産後の体のケアや授乳が必要な女性と「同じレベルの休業」が必要かどうかは、議論の余地があると私は考えています。「仕事への心配」を最小限にできる働き方が可能であれば、男性の育児休業取得を増やすことができるのではないでしょうか。
育児休業は「休業」ですので、原則として仕事をすることはできません。しかし、全くできないかというと、そうではなく、例外があります。厚生労働省の「育児休業中の就労について」という資料をみてみましょう。
ここには、『育児休業中の就労について、労使の話し合いにより、子の養育をする必要のない期間に、一時的・臨時的にその事業主の下で就労することはできます。』と記載されています。また、『就労が月10日(10日を超える場合は80時間)以下であれば、育児休業給付金が支給されます』ともあります。
恒常的・定期的な就労は「復帰」とみなされ、育児休業給付金は支給されませんが、『突発的に発生した事態に対応するため、そのつど事業主と合意のうえ、ほかの者では手当てできない臨時の業務を行う場合(テレワークにより行うものも含む)』は、月80時間以下であれば給付金が支給されるのです。
弊社(株式会社ワイズスタッフ)には、2人目の赤ちゃんが生まれた時に、育児休業を取得した男性社員がいます。親は遠方在住のため、2歳の上の男の子と生まれたばかりの赤ちゃんの世話を、産後のママひとりでしなくてはいけない状況でした。パパは重要な仕事を担当している時期であり、育児休業を取得したとしても、休めるのは多くても1週間ぐらいとあきらめていました。
しかし、上記の厚生労働省の資料に基づき、担当業務を別の社員に任せつつ、緊急かつ自分にしかできない業務についてはテレワークで対応することで、2カ月の育児休業を取得。テレワークで「仕事への心配」を軽減しつつ、そして働いた時間分の給与をもらいつつ、家族が一番大変な時期を乗り越えることができたのです。
このように、育児休業中にテレワークで働くことで、「仕事男性」の育児休業取得率を高め、期間を長くすることが可能です。ただし、注意も必要です。会社は「一時的・臨時的」な業務に限定すること、業務時間の管理をきっちりすること、そして育児休業取得者が就労を希望している場合に限ることが求められます。
また、働く当事者も自宅での休業時間と仕事時間があいまいにならないよう、切り替えが必要です。自宅でテレワークをする場合は、子どもの寝ている時間を利用したり、個室で作業をしたりしましょう。個室がない場合は、近隣のコワーキングスペースやサテライトオフィスを利用するなど、仕事環境を確保することが大切です。
ただし、子育ては、赤ちゃんの時だけではありません。保育園に預けても、小学生になってからも、家族で過ごす時間は大切です。働きつつも、より多くの時間を家族で過ごしたいと考える若いパパママが増えています。
また、企業にとっても、テレワークの体制や環境づくりは、社員の育児休業中対策としてはもちろん、人材確保、社員の満足度の視点からも、より一層、求められることでしょう。
働き方改革におけるテレワークの考え方や、目指すべきテレワークの形を分かりやすくご紹介!
株式会社テレワークマネジメント
代表取締役 田澤 由利(たざわ ゆり)氏
2008年、日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009」リーダー部門7位に選出。2015年 総務省「平成27年度情報化促進貢献個人等表彰」を受賞。2016年「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」個人賞受賞。内閣府 政策コメンテーター、総務省 地域情報化アドバイザーなど。
ITを活用したテレワークにはいくつもの方法があります。業務面での課題については少しずつ解決できそうだ、と感じる人が多いでしょう。しかし、一方で必ず聞かれるのがセキュリティについての不安です。情報漏えいなどのリスクに対応するための対策をご紹介します。
「テレワーク」を導入するうえで知っておきたいセキュリティ対策はこちら
リモートアクセスやファイル共有、紛失・盗難対策など、テレワークに欠かせないセキュリティ対策を多数ご紹介!
大塚商会では働き方改革を検討するお客様にさまざまな情報をお届けしています。ぜひご活用ください。
テレワークや残業抑制を実現するソリューション・事例を紹介した資料をご用意しました。ダウンロードしてご活用ください。
働き方改革のeラーニングでは、働き方改革を進めるうえで知っておくべき知識やポイントを簡単に学ぶことができます。社員全員が働きやすい環境をつくり、全ての社員がその能力を十分に発揮できるような職場づくりを目指してはいかがでしょうか。
お客様マイページへログインすることで、自席のパソコンで働き方改革に関するeラーニングを無料で受講することができます。働き方改革を進めるうえで必要な知識の習得や社員教育にご活用ください。
クラウドバックアップ・災害対策(BCP)サーバー活用機密漏えい・外部侵入対策
オンプレミスとクラウドの良いとこ取り! DX時代に必要とされる最新のハイブリッドITインフラとは!?
~働き方改革・DX・災害……不測の事態に柔軟なITインフラで備える~
クラウドセキュリティバックアップ・災害対策(BCP)オンライン
在宅勤務の生命線VPNと注意しておきたいセキュリティのポイント
~テレワークを狙ったサイバー攻撃対策!~
情報共有・会議システム営業・業務プロセス効率化オンライン
これからのオフィスとコミュニケーションの在り方
~ニューノーマル時代のコミュニケーション変革~
働き方改革を進めるにあたって不可欠な「テレワーク」。働き方改革の悩みを解決する考え方やノウハウなどをテレワーク推進の第一人者として知られる「田澤 由利」氏にご紹介いただきます。
株式会社テレワークマネジメント
代表取締役 田澤 由利(たざわ ゆり)氏
大塚商会がご提案する働き方改革の各ITソリューションをまとめてご紹介します。
基幹アプリケーションを利用して、新たな働き方創造と生産性向上を実現します。
さまざまな提案資料、比較表、メーカーからの特別提供資料やセミナー配布資料などが無料で入手できます。
出先のモバイル端末から、社内のファイルサーバーなどへリモートアクセスし、外からどこでもお仕事できる環境をご用意します。外部端末側にはデータを残さないため高いセキュリティで利用できます。
国内8,000万人以上が利用するLINEの使いやすさと便利さはそのままに、企業でも安心して使える管理機能とセキュリティを備えたクラウドサービスです。
インターネットに接続できる環境があれば利用できる安価な企業向けリモートアクセスサービス。外出先から社内のPCに接続してファイルやシステムを操作することができます。
大容量データの受け渡しを安全にできるサービス。社内や得意先とのファイル共有、プレゼン資料などを外出先に持ち出すときに便利なサービスです。
T-4OO(ティーフォーオーオー)は、医療・医学・医薬・化学・IT・法務など2,000の専門分野のドキュメントを「最大精度95%=プロ翻訳者に匹敵する正確さ」で自動翻訳することができるクラウドサービスです。
製品のお試しに関しての詳細は下記よりご覧ください。
ナビゲーションメニュー