まずはお気軽にお問い合わせください。

【総合受付窓口】
大塚商会 インサイドビジネスセンター

0120-579-215 (平日 9:00~17:30)

多要素認証によるセキュリティ強化とは? 2段階認証やシングルサインオンとの違い

新型コロナウイルスの影響によるテレワークの推進や、不正アクセス被害増加の影響で、多要素認証という言葉を耳にする機会が増えました。

Webサービスやクラウドサービスを利用するにあたり、この多要素認証はセキュリティ面で重要な役割を果たしています。普段から多要素認証に触れてはいるものの、詳しいシステムやほかの認証方式との違いについて理解できていない人は多いでしょう。

この記事では、多要素認証の定義や仕組み、導入するメリットとデメリットなどを解説します。

多要素認証とは?

多要素認証とは、異なる認証要素を二つ以上組み合わせて用いる認証方式のことです。
単純な文字列からなるIDや、同じ数字が連続するパスワードなど、予測しやすい情報を設定しているとハッキングの恐れが高まります。

そこで多要素認証を活用し、IDやパスワードだけではログインできないように設定することで、情報の安全性を高めることが可能です。ここでは多要素認証について、広まった背景や種類などを解説します。

多要素認証が広まった背景

多要素認証が用いられるようになった背景として、「パスワード管理の煩雑さ」が挙げられます。可能であれば、複数のWebサービス間で同じパスワードを使い回すことや、単純な文字列を設定することは避けるべきです。しかし、各Webサービスで異なるパスワードを設定し、それらを管理するには手間がかかります。

近年は、OSやWebブラウザーにおいて強力なパスワードを自動生成し、保存する機能が登場しました。しかし、それでも機能が完全に普及するには至っておらず、不正アクセスやWebサービスのアカウント乗っ取りなどの被害は後を絶ちません。
そこで、従来の情報セキュリティにおける脆弱性を補完するための方法として生まれたのが、多要素認証です。

認証要素には三つの種類がある

本人確認に用いられる認証要素は、三つに分類できます。ここでは、認証の三要素である「知識情報」「所持情報」「生体情報」について解説します。

本人だけが知っている「知識情報」

パスワードや暗証番号など、本人しか知らないような情報です。スマートフォンやパソコンで設定するPINコードも、知識情報に当てはまります。また、「子どもの頃のあだ名は?」「初めて買った車の車種は?」といった秘密の質問も該当します。

本人だけが所持する「所持情報」

本人確認の対象になる、本人の所持品に関する情報です。マイナンバーカードや健康保険証などの身分証明書が例として分かりやすいでしょう。ほかにも、回線契約情報と所有者の関連性が強い携帯電話や、デバイスを用いてワンタイムパスワードを発行するハードウェアトークンなどが該当します。

本人の生体的特徴に関する「生体情報」

指紋や顔などといった生体的特徴についての情報のことです。近年は、生体情報を用いる認証に対応したスマートフォンが流通しており、より身近になってきています。さらには血管の静脈や、瞳の虹彩(こうさい)といった部位を使用して、認証を行う技術も開発されています。

多要素認証と2要素認証、2段階認証の違い

類似する語句として「2要素認証」「2段階認証」がありますが、多要素認証とこれらはどう違うのでしょうか。

2要素認証

二つの認証要素を用いて認証を行う方式のことです。2ファクタ認証とも呼ばれるこの方式は、多要素認証の一部である、もしくは同義であると扱われる傾向にあります。これらの違いは通常あまり意識されず、同一のものとして認識されているのが現状です。

2段階認証

多要素認証と明確な違いがあります。2段階認証は2回のステップを経て認証を行いますが、用いる認証要素が2種類以上である必要はありません。

例えば、パスワードを入力した後、秘密の質問による認証を行ったとします。このとき、認証は2回行われていますが、用いられた認証要素は知識情報ただ一つです。つまり、これは多要素認証には該当しない、2段階認証であるということになります。

この例についてさらに言及すると、知識情報が流出した場合、2段階認証を行っていたとしてもセキュリティを破られてしまいます。このようなことから、多要素認証と2段階認証はまったく異なるものであり、前者の方がセキュリティレベルが高いといえるでしょう。

多要素認証のメリットとデメリット

多要素認証の強みを理解することは、個人や組織としてのセキュリティレベル向上につながります。一方で、時には多要素認証があだになる点もあわせて知っておきましょう。ここでは、多要素認証を用いるメリットとデメリットについて解説します。

複数の認証要素を用いるメリット

単一の認証要素のみを使用する従来の認証方式は、ユーザーのネットリテラシーに大きく依存していました。ユーザーがしっかりとリスク管理を行えるか、行えないかがセキュリティレベルの高低に直結していたともいえます。

しかし、多要素認証は複数の認証要素を用いるシステムによって、セキュリティを大幅に強化できます。特に事業者からすると、クラウドサービスなどへの不正アクセスや、情報流出のリスクを軽減できることは大きなメリットになるでしょう。

社員数の多い企業ではデメリットになるケースも

一方で、多要素認証がマイナスをもたらす場合もあることを知っておく必要があります。特に多要素認証のデメリットが現れやすいのは、社員数が多い企業で用いられる場合です。以下でデメリットを二つ紹介します。

ユーザーの利便性が損なわれる

多要素認証は高い安全性を誇る認証方式ですが、認証の際に時間がかかります。

社員数が多いと、認証を行う回数が増え会社全体で認証に割く時間も増えてしまいます。そのため、認証に時間をかけすぎると、業務効率が悪くなり、生産性が大きく下がります。

以上のことから、多要素認証ツールを導入する際は、安全性のみならず利便性を考慮することも重要です。

システムの導入や運用にコストがかかる

主にコストが必要な要素は、認証設定と端末導入の二つに分けられます。設定を外部にアウトソーシングする場合は、委託コストがかかります。さらにICカードやカードリーダーなどの端末がなければ、そろえる必要もあるでしょう。

クラウド型のツールを導入する場合は、コストや手間を削減できますが、カスタマイズ性に優れるのはオンプレミス型です。どちらも一長一短であるものの、セキュリティレベルをいかに高められるかが最大のポイントです。多少コストがかさんでも、必要経費だと割り切ることも重要といえます。

多要素認証の手間はシングルサインオンで解消できる?

多要素認証でセキュリティの強化はできるものの、複数のツールを使用するビジネスシーンでは、作業が煩雑になるといえるでしょう。そこで認証の手間を削減する方法として、「シングルサインオン(SSO)」があります。

シングルサインオンとは、一度だけユーザー認証を行えば複数のアプリケーションやクラウドサービスなどの利用ができる仕組みです。多要素認証とシングルサインオンを組み合わせることで、利用者の利便性もセキュリティの強化も図ることが可能になります。最初にログインする際は多要素認証およびIDとパスワードによる認証が必要ですが、認証が完了するとその後に別のシステムを使う際は認証情報が引き継がれるため、認証の手間は削減されます。

シングルサインオンには大きく五つの仕組みがあり、それぞれ異なる方法で認証をまとめています。シングルサインオンの詳しい仕組みについては「シングルサインオン(SSO)とは? ユーザー認証が一度で済む仕組みと認証方式、導入メリットを解説!」の記事をご参照ください。

シングルサインオン(SSO)とは? ユーザー認証が一度で済む仕組みと認証方式、導入メリットを解説!

企業のセキュリティ強化に役立つ多要素認証導入のご相談は大塚商会まで

さまざまなクラウドサービスが利用される現代社会では、情報セキュリティの重要性が増しています。多要素認証がセキュリティ強化につながる点は事実であるものの、広く普及していないのが現状です。また、コスト増幅やサポート対応が懸念事項となり、導入をためらっている企業も多いでしょう。

大塚商会では、高い利便性とセキュリティを誇り、かつローコストを実現したIDaaS「OTSUKA GATE」を提供しています。OTSUKA GATEは、「シングルサインオン」「認証管理」「アカウント管理」「お客様マイページ連携」の4機能を軸としています。

1つのID・パスワードで「たよれーる Microsoft 365」や、「たよれーる Dropbox」などの主要クラウドサービスにログインが可能です。公共ネットワークや、証明書がインストールされていないデバイスからのアクセスを制限するといったセキュアな運用ができます。

コストの心配も不要で、シングルサインオンや多要素認証、IP制限といった基本機能は無償で提供しています。証明書やアカウント連携などのオプションも1ユーザーあたり月額150円(税別)です。
サービスの提供にあたってマニュアルの提供、問い合わせ対応など、万全のサポート体制を整えています。

万が一、設定作業に不安をお抱えの場合は、導入支援も行っております。多要素認証やシングルサインオンを導入して、企業のセキュリティ強化につなげたいご担当者様は、ぜひ大塚商会までご相談ください。

止まらない革新、ID管理のその先へ「大塚商会オリジナルIDaaS OTSUKA GATE」

まずはお気軽にご相談ください。

製品の選定やお見積りなど、お客様のお悩みにお応えします。まずはお気軽にご相談ください。

お電話でのお問い合わせ

【総合受付窓口】
大塚商会 インサイドビジネスセンター

0120-579-215 (平日 9:00~17:30)

FAXをご使用の場合にはこちらからご連絡ください。

*メールでの連絡をご希望の方も、お問い合わせボタンをご利用ください。

以下のようなご相談でもお客様に寄り添い、具体的な解決方法をアドバイスします

  • どこから手をつければよいか分からない
  • 検討すべきポイントを教えてほしい
  • 自社に必要なものを提案してほしい
  • 予算内で最適なプランを提案してほしい

何から相談したらよいのか分からない方はこちら(ITよろず相談窓口)

ページID:00244744

ナビゲーションメニュー