AI農業

読み方 : えーあいのうぎょう

AI農業とは

AI農業とは、「暗黙知」となっている熟練農家の優れた農業技術・ノウハウを、ICT技術を活用して「形式知化」することで、他の農業者や新規参入者に短期間で継承したり農業を高度化したりすることを目的とした新しい農業である。

ICTを活用した農業の高度化については、官民が連携して多方面で検討が進められており、AI農業はその中でも、熟練農家の農業技術・ノウハウの継承といった人材育成にも着目した取り組みだ。

AI農業の「AI」は、人工知能を指す言葉である「AI:Artificial Intelligence」ではなく、日本語で農業情報科学を指す「AI:Agri Informatics」の略である。

農業情報科学とは、高度な農科学の知見と、最先端の情報科学(ICT)を組み合わせて、農業の高度化などを実現する研究領域だ。ただし、農業情報科学における情報科学(ICT)の一つに人工知能(AI)も含まれるため、AI農業という概念を具体化した個別の取り組みとしては、人工知能(AI)を活用した農業も含まれることがある。

AI農業のコンセプトを具体化するための政府の取り組みとしては、「AIシステム」の実証事業が挙げられる。

AIシステムでは、センサーによって取得した作物情報・環境情報と、熟練農家の「気づき」「判断」の情報を的確に統合することにより、熟練農家の「経験」や「勘」に基づく「暗黙知」を「形式知」化し、農業者の技能向上や新規参入者の技能習得に活用することを目指している。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2017年 1月13日 公開]