BIストーリーテリング

読み方 : びーあいすとーりーてりんぐ

BIストーリーテリングとは

データの取り込みから分析、結果をグラフや図にするまでをマウス操作1つでできる、データの視覚化に重点を置いたBI(ビジネス・インテリジェンス)ツール群。2014年夏に登場したこれらの新版や新製品には、BIストーリーテリングと呼ばれる機能が続々と加わっている。

原理:分析結果をつなげて語る

BIストーリーテリングとは、BIツールで作成したグラフや図など複数の分析結果を使って、プレゼン資料を作成する機能のことである。個々の分析結果を示すスライドには、注目すべきポイントや「分析結果から何が言えるのか」といったコメントを加えることができる。

複数の分析結果を踏まえたスライドを紙芝居のようにつなぎ合わせていくことで、「そこからどんな結論が導き出せるのか」といった一連の“ストーリーを語れる”機能であることから、BIストーリーテリングの名が付いた。

これまでは京セラ丸善システムインテグレーション(KMSI)が国内販売する豪イエローフィンの「Yellowfin」が同機能を備えている程度だった。ところが2014年6月、タブロージャパンがBIツール「Tableau」の新版にこの機能を「ストーリーポイント」という名で追加。クリックテック・ジャパンも同7月、「データ・ストーリーテリング」と呼ぶ機能を含む新製品「Qlik Sense」の販売を始めている。

ストーリーテリングはもともと、物語を通してコンセプトなどを伝える手法のこと。マーケティングや組織改革の合意形成の手段だった。これにBIツールベンダーが注目したのである。背景には「せっかく分析してもビジネスのアクションに結び付かない」というデータサイエンティストらの切実な悩みがある。

一因は、分析結果を業務担当者に単に伝えるだけでは「グラフのどこに着目すればよいのか」「そこから何を読み取ればいいか」がぱっと見では分からないということだ。

「着目すべきポイントや読み取れることが明確になるプレゼン資料になれば、業務担当者の理解を得やすく、アクションにつながる可能性が高まる」と、タブロージャパンの並木正之マネジャーは説明する。

活用:実データ信頼して意思決定

従来のプレゼン資料作成ツールと違うのは、分析結果がBIツールのデータそのものであることだ。異なる切り口の分析や、リアルタイムのデータ更新が容易になりる。

これなら、プレゼンを受ける側が気づいた課題を別の観点で分析し、その場で検証できる。定例会議のプレゼン資料の作成に使えば、最新データの分析結果が自動反映されるので、作成の手間がかからない。

Yellowfinを導入したある国内企業は「ストーリーボード」と呼ぶ機能を営業部門の定例会議に用いている。KMSIの林勇吾ITサービス営業グループグループ長は「プレゼン資料に示されるのは、BIツールによる最新の分析結果そのもの。信頼して意思決定できると、経営陣にも好評だ」と話す。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2015年 8月 7日 公開]

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