組み込みLinux

読み方 : くみこみりなっくす

組み込みLinuxとは

家電製品などに組み込むために起動時間を短縮し、操作に対する反応速度を向上させたLinux。当初はリアルタイム性や使用するメモリー容量、起動/終了の迅速性などに課題を抱えていたが、現在はほぼ解消されている。このため携帯電話やデジタル家電、カーナビなどで採用例が増えており、組み込み用OSとして一大勢力を築いている。

電源ボタンを押すと即座に起動するためにはストレージの検出を省く「IDE No Probe」や、カーネルをRAMに読み込まずROM上で直接実行する「Kernel XIP」といった手法を使う。

動画や音声の再生、モーターの制御などに必要なリアルタイム性は、プロセサへの割り込みのタイミングをきめ細かく管理し、優先度の高いプロセスを即時に実行する「プリエンプティブカーネル」で達成する。組み込み用OSは数百分の1秒でユーザーの操作に反応する必要があるが、一般的なLinuxはその100倍程度の時間がかかる。

家電用組み込みOSの主流だったμITRONやVxWorksはユーザーインタフェースの開発や通信用ソフトの機能が不足していた。TCP/IPなどの通信機能を備え数多くのオープンソースソフトを利用できる組み込みLinuxが人気を集め始めたゆえんである。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]