CEP

読み方 : しーいーぴー

英語正式表記 : Complex Event Processing

CEPとは

情報システムが分析処理をする場合、いったんデータをデータベースに格納してから、再度必要に応じて命令(クエリー)で参照して抽出する内部処理を行うのが一般的だ。1回の処理は0.1秒で済むとしても、多数の人が繰り返し利用する状況では、数秒単位で処理が遅延する。

 これに対して、刻々と収集される市場データをより短時間で処理できる方式として注目されつつあるのがCEP(複合イベント処理)である。例えば株のアルゴリズム売買を行うシステムのように、「直前の5分間で株式Aの価格が1%上昇し、株式Bの価格が0.5%下落した時、すぐに株式Cを買う」といった処理に適した手法である。この場合にCEPでは、直前5分間の値動きのデータをメモリー上に保持しておいて、すぐに簡易な処理を実行する。データベースにいったん格納するやり方に比べて数十~数百倍のスピードで情報をさばく。データをいったん格納・抽出せずに、逐次処理するという点では、「コンピュータ版カンバン方式」とも言えるだろう。

 金融以外の業務システムでも、生産ラインから営業・物流までの全体を見渡せば、金融市場並みに多数のイベントが起きる。これらを組み合わせて処理するSOA(サービス指向アーキテクチャー)に関連して、CEPの応用が進んでいる。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 6月15日 公開]