データ中心アプローチ

読み方 : でーたちゅうしんあぷろーち

英語正式表記 : Data oriented approach

データ中心アプローチとは

Data oriented approach(「DOA」と略されることもある)。業務で扱うデータの構造や流れに着目してシステム設計を行う、日本で生まれたソフトウェア工学上の業務分析と業務設計のことをいう。アメリカでは「情報工学(IE)」「データ中心工学(DCE)」ともいう。

「DOA」の対語として「POA(Process oriented approach)」があり、こちらは業務上の処理(プロセス)を中心にシステムを設計する手法である。現実の手順に基づいてシステムの動作を考えるため、分かりやすく、設計工程を比較的容易に素早く進めることができる。従来のシステム設計はPOAが主流であった。

ただし、POAの場合は業務内容を中心に設計されるため、各部署の業務内容に応じて独立したシステムになることが多く、システム間のやりとりが複雑になるというデメリットがあった。また、システムが業務内容に強く依存しているため、業務内容が変更になったときにはシステムの大幅な改変が必要であるという点もデメリットである。

これに対して、DOAの場合は業務で扱うデータを中心としてシステム設計するため、個々のシステムはこのデータベースを中心に設計される。これにより、データの整合性や一貫性が保たれ、システム間のやりとりが容易になるというメリットが生まれた。業務内容の変更によりシステム改変が必要になったときも、データベースの構成が定まっているため、POAよりも改変が容易である点もDOAのメリットに挙げられる。

制作協力:株式会社インプレス

[2018年 8月20日 公開]

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