分散トランザクション処理

読み方 : ぶんさんとらんざくしょんしょり

分散トランザクション処理とは

一つのトランザクションの処理を、ネットワーク上の複数のコンピュータに分散して実行する方式。クライアント/サーバー(C/S)システムのような分散コンピューティング環境に適合したトランザクション処理の方式である。

分散環境では、処理要求を出すシステムと、実際にトランザクションを処理するシステムが異なっても、一連のトランザクション処理がきちんと実行される必要がある。そのため、処理を要求するシステムが、対象となるデータやアプリケーションの存在場所を意識しないで済む仕組みを用意したり、ネットワーク上の一部のシステムに障害が発生した場合でもトランザクションの一貫性や独立性を保証したりしなければならない。異なるシステムを接続した時にはコードを変換する必要もある。

標準化団体であるThe Open Groupは、分散トランザクション処理に関する標準として「DTP(Distributed Transaction Processing)モデル」を定義している。DTPに準拠した代表的な製品として、トランザクション処理(TP)モニターである米BEA Systems(米オラクルが買収)のTUXE DOや米IBMのEncinaなどがあった。Webシステムの大規模化に伴い、Webアプリケーションサーバー製品も、分散トランザクション処理を実行する仕組みを提供するようになっている。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]