電子パスポート

読み方 : でんしぱすぽーと

電子パスポートとは

偽造パスポートを使った違法出入国を防ぐため、本人確認用のICタグを埋め込んだパスポート。「IC旅券」や「e-Passport」とも呼ぶ。

ICタグには、顔写真や指紋、虹彩(瞳の模様)など、バイオメトリクス認証(生体認証)用のデータを記録する。従来の目視チェックに比べて、他人のパスポートを使った“なりすまし”を高い確率で検出できる。2001年9月11日の同時多発テロ以後、各国で出入国管理を厳格化する手段として導入機運が高まり、欧米の各政府は相次いで電子パスポートを導入し始めている。日本政府も電子パスポートに向けて2005年2月に「旅券法改正案」を閣議決定し、2006年3月20日から新しいタイプの発行を始めた。内部のICチップに、顔写真のデータを記録しており、パスポート写真の物理的な偽造を見破りやすくした。

どのバイオメトリクス認証方式を採用するか、各国で意見が分かれている。航空行政の担当官庁が参加する国連機関、ICAO (国際民間航空機関)は、顔写真データによる認証(顔認証)を世界共通で採用することを決めた。しかし、顔認証は撮影角度や加齢などの条件によって十分な精度が得られないことがある。指紋認証では、データの採取に大きな反発が予想されるため、慎重にならざるを得ない。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]

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