ECRS

読み方 : いーしーあーるえす

英語正式表記 : Eliminate,Combine,Rearrange,Simplify

ECRSとは

複数の帳票を作成して別の部門に手渡す作業。帳票を作るたびに自席とプリンターの間を何往復もする時間が煩わしい─。あなたがこんな状況に陥っていれば、業務プロセスの改善を検討することだろう。

その際、無駄に気づくことに加えて、無駄を取り除くための着眼点が求められる。そうした無駄取りの目の付けどころのうち、代表的な手法といえるのがECRS。ECRSは主に時間に着目した生産改善手法であるIE(インダストリアル・エンジニアリング)を取り入れた製造業で広く用いられている。もちろん、製造業だけでなく、オフィスや店舗といった職場にも応用できる。

効果:検討順序が分かる

E・C・R・Sはそれぞれ、改善の着眼点を意味する英単語の頭文字を取ったものである。E(Eliminate:排除)は「作業をやめられないか」を意味します。同様にC(Combine:結合)は「複数の作業を一緒にできないか」、R(Rearrange:置換)は「作業手順を入れ替えられないか」、S(Simplify:簡素化)は「作業をより簡単なものにできないか」を表している。

冒頭の帳票作業を例に取ると、Eはそもそも帳票を別の部門に手渡す作業をやめられないかをまず検討する。また、Cであれば複数の種類の帳票を1回で作成できるような仕組みを作れないかを考えるといった具合だ。

ECRSは改善活動で考える順位付けにも役立つ。改善によって得られる効果は、一般にEが最も大きく、C、R、Sの順に小さくなると言われている。例えばSの視点で業務をどれだけ簡単なものに改善したとしても、Eの視点に立って業務を不要にする改善に比べれば、効果は見劣りする。

従って、最初にEの視点で「試しにやめてみる」といった思い切った改善案とその実現可能性を探り、それが難しい場合にはC、R、Sの順に案を考えることで、より実効性の高い改善活動になると期待できるわけである。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2013年10月22日 公開]

お役立ち情報満載!「資料ダウンロードまとめサイト」のご案内