エスノグラフィー

読み方 : えすのぐらふぃー

英語正式表記 : Ethnography

エスノグラフィーとは

文化人類学、社会学におけるフィールドワークから社会や集団を調査する手法、さらにその調査書。近年、消費者を理解するために活用することが増えている。

エスノ(ethno-)は「民族」を、グラフィー(-graphy)は「記述」を指すので「民族誌」と訳される。文化人類学や社会学において集団や社会の行動様式を調査し、記録する行為やその調査書を指す。アンケートなどで統計的にとらえる定量分析と対を成し、インタビューや観察から定性的に調べることが特色。

多くの企業は、顧客を理解するためにデータベースを使っている。購買履歴や来店・購入頻度、年齢、住所、家族構成といった情報が蓄積されると、重要な顧客に共通するプロフィールや購買行動を推し量られる。効果的な販促や新商品のヒントを得られるようになったのは確かであろう。

しかし、データベースによる定量分析は、顧客を属性ごとに類型化するものだ。粗い切り口では微妙なニーズは見つけられない。商品サイクルが早くなり、顧客の嗜好が多様化する現在、昨日売れた商品が明日も売れるとは限らない。そこで見直されるようになったのが、定性分析である。質的分析とも呼ばれる。エスノグラフィーは企業が消費者を定性的に理解する手段として注目を集めている。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 3月15日 公開]