インストラクショナルデザイン

読み方 : いんすとらくしょなるでざいん

インストラクショナルデザインとは

企業の研修や学校の授業といった教育の効果を高めるための方法論。「ID(Instructional Designの略)」と呼ぶことが多い。米国では1980年代から企業研修で利用されており、日本でもeラーニングの普及に伴って注目されつつある。

IDは教育工学における理論で、教育担当者がどのような手順を踏んで研修や授業を実施すべきかを体系的に規定している。IDを使うと、教育の目的が明確化できるとともに、目的の達成に向けて適切に教育を実践できるようになるのが利点だ。

IDにのっとって教育を進める場合、通常は(1)分析(Analysis)、(2)設計(Design)、(3)開発(Development)、(4)実施(Implementation)、(5)評価(Evaluation)という流れをとる。(1)から(5)をまとめて「ADDIEモデル」と呼ぶ。

日本ではIDを、eラーニングの導入方法論の一つととらえるケースがいまだに多い。しかし本来IDは、eラーニングだけでなく集合研修やOJTなども含めた、企業の研修や学校の教育のプロセス全体を最適化する手法である。IDによる教育を適切に進めるには、IDを実行できる教育担当者の育成が欠かせない。しかし日本ではこのような担当者が少ないことが、IDの普及を妨げる一因となっている。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]