マイクロソフト エッジ

読み方 : まいくろそふと えっじ

英語正式表記 : Microsoft Edge

マイクロソフト エッジとは

米マイクロソフトが開発するウェブブラウザー。国際標準に準拠した技術や機能を全面的に採用した。「ActiveX」といったマイクロソフトの独自仕様はサポートしない。

米マイクロソフトのパソコン向けOSの最新版「ウィンドウズ10」では、「インターネット エクスプローラー(IE)」に代わる新たなウェブブラウザーが組み込まれた。「マイクロソフト エッジ(以下Edge)」だ。EdgeはIEとは全く異なるコンセプトで開発されている。

経緯:国際標準がウェブの主流へ

Edgeは、国際標準化団体が策定したウェブ関連技術に準拠して開発された。これまでマイクロソフトがIEに実装してきた、同社の独自ウェブ技術は一切、サポートしない。このため、「ActiveX」といった独自技術を使ったサービスにEdgeでアクセスしても、正常に動作しないことになる。

ActiveXは、パソコンのローカルに保存した文書ファイルをウェブブラウザーで表示するといったパソコンとネットの連携を可能にし、ウェブ業務アプリが普及するきっかけになった。ウィンドウズ搭載パソコンとIEの組み合わせでしか正常に動作しないという制約があるが、これまでは企業の業務端末がウィンドウズパソコンに限定され、利用するウェブブラウザーもウィンドウズに最初から組み込まれたIEに事実上限られる状況だったため、特別な制約にはならなかった。

この状況が変わったのは、スマートフォンやタブレットといったパソコン以外の端末が普及したことだ。スマホやタブレットは「iOS」や「アンドロイド」といった非ウィンドウズOSを搭載している。ウェブブラウザーもIEではなく、国際標準を全面的に採用した「サファリ」や「クローム」である。

こうした端末側の変化に対応してサービス側でも、OSや端末、ウェブブラウザーの違いにかかわらず同じサービスを提供できるように、国際標準を全面採用したサービス提供が、開発の主流になってきた。

「もはやIEだけを考えていればよい時代は終わった」と、日本マイクロソフトの春日井良隆Windows本部プロダクトマネージャーは話す。こうして、独自技術を排除したEdgeが開発されたのである。

対応:既存システムは作り直し

ウィンドウズ10には、これまで提供してきたIEも組み込んである。IEでなければ正常に動作しないウェブ業務アプリやネットサービスをサポートするためだ。とはいえ、IEはウィンドウズ10に組み込まれた「IE 11」が最終版で、今後、機能強化されることはない。

このことは、いずれIEのサポートが終了することを意味する。現在、IEでのみ正常動作するウェブ業務アプリやネットサービスは、近いうちに作り直す必要がある。マイクロソフトは、既存のウェブ業務アプリやネットサービスがIE以外で正常に動作するかどうかをチェックするツールを提供している(http://dev.modern.ie/tools/)。

企業は、ウィンドウズ10への移行を検討する際、社内システムのEdge対応も併せて考える必要がありそうだ。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2016年 8月23日 公開]