MOOC

読み方 : むーく

英語正式表記 : Massive Open Online Course

MOOCとは

インターネットを使ったオンライン講義のこと。米スタンフォード大学や米マサチューセッツ工科大学(MIT)といった世界トップレベルの大学の講義を、誰でも無料で受講できる。

2012年初め、米国のスタンフォード大学やMIT、ハーバード大学が、新たな取り組みを始めた。各大学の講義内容を動画に収録し、インターネット上に公開したのだ。しかも、入学試験や学歴、学費といった受講に必要な資格や条件は、一切設けなかった。ユーザー名とパスワード、メールアドレス、氏名さえオンラインで登録すれば、誰でも無料で受講できるようにしたのである。

仕組み:1科目を数週間で修了

こうした大学の講義内容をインターネット上に公開し、その大学に通っていない人でも自由に受講できるようにしたオンライン講義のことをMOOC(ムーク、Massive Open Online Course)と言う。

MOOCは、1つの受講科目を4週間ほどで学習する。基本単位は1週間で、インターネットには毎週、新しい講義が公開されていく。受講者は次の講義が公開されるまでの1週間のうちに、講義を受けておくわけだ。

講義内容のなかで不明な点があれば、同じ講義の受講者同士が教え合う仕組みである。そのための掲示板機能が用意されている。4週間かけて一通りの講義を終えると、修了試験が実施され、合格点に達すると修了証が発行される。

米国ではスタンフォード大学の講義を中心とした「Coursera(コーセラ)」、MITとハーバード大学の講義を中心とした「edX(エデックス)」などのMOOCが有名だ。この動きは今や世界中に広がっていて、欧州でもMOOCを提供する大学が登場している。

日本版MOOCの普及促進を目指すJMOOC(ジェイムーク、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会)が、2013年10月に設立された。JMOOCが主導し「gacco」「Open Learnig, Japan」「OUJ MOOC」が、MOOCを開始している。

このうちgaccoでは、総務省統計局が「社会人のためのデータサイエンス入門」を2015年3月17日に開講し、1万人超の受講登録者を集めたことで話題になった。

背景:大学はビッグデータを活用

MOOCで公開される講義内容は「大学が実際に提供している講義をコンパクトにまとめたもの。内容は大学の講義と同じ」と、JMOOCの事務局長を務める福原美三明治大学特任教授は話す。

MOOCが大学の講義と決定的に異なるのは、大学の卒業資格が得られないことである。

大学はMOOCで膨大な「教育ビッグデータ」を収集できる。これらを分析することで受講者の学習特性を把握でき、大学での学習指導の改善に活用することも可能になるであろう。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2016年 2月15日 公開]