ピア・ツー・ピア

読み方 : ぴあつーぴあ

英語正式表記 : Pier to Pier

ピア・ツー・ピアとは

すべてのコンピュータが対等の立場でデータなどをやり取りするシステム形態のこと。「PtoP(Pier to Pier)」と略す。クライアント/サーバー(C/S)システムとは異なり、一つのコンピュータがクライアントとサーバー両方の役割を担当する。

システムを稼働させるために必要なコンピュータの設定や管理がC/Sシステムに比べて簡単だ。また、コンピュータ同士が直接通信するので処理が高速になるメリットもある。ただし、多数のパソコンで構成するシステムでは、各パソコンがそれぞれ勝手に通信を始めるため、C/Sシステムに比べると処理速度は遅くなる。

2000年ごろから、インターネットで接続したパソコン間で新たなPtoPの利用形態が登場している。当初は「Napster(ナップスター)」などによる、音楽ファイル交換サービスの手段として注目された。専用ソフトを搭載したパソコン同士でファイルをやり取りできる。しかし、ユーザーが自由に音楽ファイルなどをやり取りできるので、著作権問題を引き起こした。

「Winny(ウィニー)」などPtoP型のファイル共有ソフトも数多くある。特定のユーザー同士によるコラボレーション(共同作業)、分散コンピューティング、コンテンツ配信などの分野で広く利用されている。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]