PMI

読み方 : ぽすと・まーじゃー・いんてぐれーしょん

英語正式表記 : Post Merger Integration

PMIとは

経営統合によるシナジーを生み出し、企業価値を向上させるマネジメントの仕組みを構築するプロセスのこと。経営管理システムの標準化や、組織・風土の融和などが重要。

日本企業でも近年、企業の買収や合併が増加している。一般的に経営統合を発表すると、投資家などからの評価は上がり、株価が上昇するなどの効果が得られるが、経営統合後に当初期待された成果を出せるとは限らない。デロイト トーマツ コンサルティングが2007年に行った調査では、経営統合を行った企業のうち、当初の戦略目標を8割以上達成できたと感じる「統合成功企業」は全体の3割に満たないことが明らかになった。

統合によるシナジーを具現化し、長期的な成長を支えるマネジメントの仕組みを構築するプロセスであるPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)の重要性が増している。

PMIにおいては、経営トップがビジョンや戦略を明確に打ち出し、統合成果を定量的に測定することが欠かせない。重複した業務を削減し、調達や生産面でスケールメリットを生み出すことで、短期間でコスト削減を実現する必要がある。こうした財務的な成果を統合後1年で生み出すことができれば、株主からの評価を上げ、社員のモチベーションを向上させるなどのメリットが出てくる。

一方で、複数の会社を一体化し円滑に運営していくうえで、統一的な経営管理システムを構築し、組織や風土の融和を図っていく必要もある。文化や風土の融合には時間を要するが、社員の潜在的な能力を引き出し、統合効果を継続的に大きくしていける効果がある。トーマツ コンサルティングの調査によると、風土融和に効果がある施策として最も多く挙げられたのは、「経営理念の共有」であった。企業が歴史的に大事にしてきた価値観を議論することは、なぜ自分たちが1つのグループになったのか、新会社として共通に持つべき価値観は何かを掘り下げて考える機会にもなる。社員の離職やモチベーションの低下を食い止めるためにも、こうした取り組みをPMIに含めるべきであろう。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 6月15日 公開]

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