電力線通信
読み方 : でんりょくせんつうしん
英語正式表記 : Power Line Communication
電力線通信とは
電力線を使ってデータを送受信するPLC(Power Line Communication)技術の日本語訳。屋外の送電線をADSLの電話線やFTTHの光ファイバの代わりに使う方法や、屋内の電気配線をLANの代わりに使う方法がある。コンピュータ間通信などで利用できる数Mビット/秒以上のものを「高速電力線通信(高速PLC)」と呼ぶ。
2007年末時点で国内で実用化できているのは屋内用途のみ。2006年10月に総務省が屋内に限って2MHzから30MHzの周波数使用を認める省令改正をしたため、同年末から高速PLCの対応製品が続々と登場し始めている。例えば、電源コンセントにプラグを差し込むだけで家庭内LANを導入できる製品や、オフィスビルやマンション内の電線をLANケーブルとして利用する製品、工場内の工作機械と制御用のサーバーとを接続するための製品などがある。
国内において屋外での利用が認められないのは、高速PLCの使用時に漏洩する電磁波が、短波放送やアマチュア無線と混信してしまうためである。高速PLCは2M~30MHzの高周波数で電力線にデータを流す。すると電力線がアンテナとなって電磁波が漏れてしまう。欧州ではほとんどの送電線が地中にあるため影響が小さく、高速PLCが家庭向け広帯域回線として実用化されている。
出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社
[2010年 1月 1日 公開]
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