スマートテキスタイル

読み方 : すまーとてきすたいる

スマートテキスタイルとは

ウエアラブル端末の一種で、今後注目を集めそうなのがスマートテキスタイル、あるいはスマートファブリックと呼ばれる衣服だ。

スマートテキスタイルを着用すれば、心拍数や歩数、カロリー消費量などをリアルタイムに収集できる。利用者は収集したデータを自身のスマートフォンで確認し、生活習慣の見直しにつなげたり、必要であれば病院で治療を受けたりと、健康管理に役立てることができる。

野村総合研究所の桑津浩太郎コンサルティング事業本部ICT・メディア産業コンサルティング部長主席コンサルタントは、「スマートテキスタイルはウエアラブル端末の本命」と話す。

動向:NTTと東レが共同開発

国内ではスマートテキスタイルの開発は始まったばかり。例えば、NTTと東レがスマートテキスタイルの共同開発に乗り出しており、「hitoe(ヒトエ)」と呼ばれる新素材を開発した。

利用者はヒトエを使った衣服を着用することで、心拍数や心電波形などをリアルタイムに計測し、スマホで確認できる。

この分野で先行するのは米国である。例えば、米Rest Devicesはセンサーを組み込んだ乳幼児用衣服の販売を開始している(価格は約200ドル)。赤ちゃんの呼吸状態をリアルタイムに収集・管理し、異常があれば両親のスマホにアラートを送る機能を備えた商品だ。このほかストレスの度合いを計測するシャツの販売を始めたりしているベンチャー企業もある。

眼鏡型や時計型といった一般的なウエアラブル端末とスマートテキスタイルを比較した利点は、データの計測精度が高いことだ。スマートテキスタイルは体に密着しており、表面を幅広く覆っているからである。

時計型のように歩数や消費カロリーだけでなく、心拍数や心電波形などのデータをきめ細かく収集できるため、医療用途で有望視されている。医師が遠隔で在宅患者の健康状態を把握する場合に、スマートテキスタイル経由で情報を把握するなど適用事例が考えられる。

課題:アプリの種類がまだ少ない

普及に向けた課題は、価格面と、スマートテキスタイルとデータをやり取りするスマホ向けアプリの拡充にある。価格について、桑津主席コンサルタントは「3000円ぐらいまで下がれば、普及のスピードは格段に上がる」と指摘する。

スマートテキスタイルと連携するスマホ向けアプリはまだ種類が少ないのが現状だ。国内でこうしたアプリの開発を手掛けているのは、NTTドコモなどごく少数。「スマホ向けアプリが充実してくれば、スマートテキスタイルの普及に弾みがつく」と桑津主席コンサルタントは話す。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2015年 3月 9日 公開]

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