スティック型パソコン

読み方 : すてぃっくがたぱそこん

スティック型パソコンとは

ポケットに入れられる超小型パソコン。テレビやディスプレーに接続して利用する。インテルや米グーグルが2015年春に相次ぎ発表した。テレビやディスプレーに挿して使うもので、ワイヤレスのキーボードやマウスで操作する。

仕様:スマホ並み機能で重さ50g

米グーグルは2015年3月末、普及を進めるパソコン用OSのクロームOSを搭載したスティック型パソコン「Chromebit」を発表。2015年4月に入ると、インテルもウィンドウズ8.1やリナックスが載る「Compute Stick」を発表した。

ウィンドウズ8.1を搭載したCompute Stickは、2015年6月に発売された。

大きさは縦10cm、横4cm、厚さ1cmの縦長サイズで、重さは50gほどである。テレビなどに差すHDMI端子が付き、マイクロSDカードを挿してストレージ容量を増やせるスロットもある。

内部にはプロセッサーと冷却ファンに加えて、2ギガバイトのメモリー、32ギガバイトのストレージを搭載。Wi-Fiを使ってネットワーク接続したり、ブルートゥースでワイヤレスのキーボードやマウスを使ったりできる。

スマートフォンにも似た性能を持つこのスティック型パソコン。インテルによると、デスクトップパソコンの進化系として開発したものだそうだ。これまでは10cm四方に収まる弁当箱ほどの大きさの「ネクスト・ユニット・オブ・コンピューティング(NUC)」と呼ばれるパソコンが最小だった。

それをさらに小型にすることで、「家庭や企業で普及してきた薄型テレビやディスプレーに挿すことでパソコンになる」という製品の投入をインテルは決めたと言う。

NUCでは5万円程度の価格も、スティック型パソコンは既存のパソコン向けに広く出回っている部品をより多く採用することで、2万円台に安く抑えている。

このスティック型パソコン。最新のパソコンよりも性能は劣るが、ネットやメール、動画再生、プレゼンテーションなどは十分に可能である。様々な用途が考えられる。

活用:簡単にデジタルサイネージ

企業向けには、在宅勤務のときに自宅のテレビに挿して利用したり、出張先のホテルで使ったりすれば、ノートパソコンよりも持ち運びの負担を大幅に減らせる。

さらにディスプレーと組み合わせれば専用機になる。スティック型パソコンを販売するアイ・オー・データ機器の西田谷直弘課長は「デジタルサイネージ向き。パソコン本体がディスプレーの背後に納まるので容易に設置できる」と話す。

このほか、受け付け用端末や店頭のキオスク端末にしたり、タッチパネルの大型ディスプレーと組み合わせてホワイトボード代わりに使ったりもできる。使い方はアイデア次第といえそうである。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2016年 5月10日 公開]