tracert

読み方 : とれーするーと

英語正式表記 : tracert

tracertとは

tracertとは、実行するコンピュータから通信相手までの経路上にあるルーターを一覧表示するコマンドである。実行結果を見れば、送り出したパケットが通信相手までどのような経路を通ってたどり着くかがわかる。また、経路上にある各ルーターまでの応答時間も表示する。

このコマンドは、通信相手にアクセスできないとき、どこにその原因があるかを切り分けるためによく使われる。例えばサーバーにアクセスできないときにtracertを使えば、経路上のどのルーターまでつながり、どのルーターより向こう側(通信相手側)でつながらないのかがわかる。

tracertコマンドは、通信相手をドメイン名やIPアドレスで指定する。例えば、日経BP社のWebサーバー(www.nikkeibp.co.jp)への経路を確認するときは、コマンドプロンプトを起動して次のように打ち込む。

tracert www.nikkeibp.co.jp

こうすると、実行したコンピュータからWebサーバーまでの経路上にあるルーターのIPアドレス(またはドメイン名)が、コンピュータに近いほうから順に、応答時間と一緒に表示される。

このtracertの機能は、pingと同じICMPというプロトコルに備わるエコー要求/応答の仕組みで実現している。経路上のルーターが順にわかるのは、パケットの有効期限であるTTLの値を1ずつ大きくしてエコー要求パケットを送信しているからだ。

tracertを実行すると、コンピュータは指定した通信相手を宛先としたエコー要求パケットを、TTLを「1」に設定して送り出す。パケットが最初のルーターに届くと、TTLは1減らされる。ここでTTLが「0」になり、ルーターはパケットの有効期限切れと判断して、送信元に「時間超過パケット」を送り返す。

コンピュータに時間超過パケットが届くと、これを規定回数(標準設定では3回)を繰り返す。そして今度は、前回送ったエコー要求パケットよりもTTLが1大きいエコー要求パケットを送り出す。これを繰り返し実行して、通信相手までの経路上にあるルーターを一覧表示するのである。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2013年 9月26日 公開]

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