ユーティリティコンピューティング

読み方 : ゆーてぃりてぃこんぴゅーてぃんぐ

ユーティリティコンピューティングとは

コンピュータの利用形態の一つ。プロセサやメモリー、ストレージなどのハードウエア資源を必要なときに必要なだけ使い、使った分の料金を払うモデルを指す。電気や水道といった公共(utility)サービスとの類似からこう呼ぶ。

ユーティリティコンピューティングを導入すると、ユーザー企業はハード資源を有効活用できる。処理のピーク時に合わせて、資源を用意しなくて済むからだ。例えば、受注処理用サーバーの負荷が一時的に限界に達したとき、テスト用サーバーが備えるプロセサの処理能力を借りてしのぐ、といったことが可能になる。

ユーティリティコンピューティングの実現に向けて、ベンダー各社は複数のサーバーやストレージを接続し、仮想的に1台の巨大サーバー/ストレージとして扱えるようにする機能を提供している。ハードやサービスの提供形態に、ユーティリティコンピューティングの発想を持ち込む動きもある。日本IBMと日本ヒューレット・パッカードは2003年、実際に使ったプロセサの個数や使用率に基づいて、サーバーの利用料を課金する販売形態を導入した。

ユーザーにはサービスの形でコンピュータ処理を提供するクラウドコンピューティングは、ユーティリティコンピューティングの要素を含んでいるといえる。

出典:ITpro「今日のキーワード」(C)日経BP社

[2010年 1月 1日 公開]