「ここに来れば課題を解決できる」Sky担当者が感じた来場者の「熱気と期待」
2026年2月、東京・大阪の2会場で開催された「実践ソリューションフェア2026」。過去最多の出展企業が参加し、会場内では数多くのセミナーも行われました。出展企業の一つであるIT資産管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」などを提供するSky株式会社(以下、Sky)の勝又貞男氏は「出展企業、来場のお客様ともに熱の高いイベントでした」と語ります。出展企業の視点から見た会場の様子と、市場の変化について、勝又氏に伺いました。
来場者数が示す、実践ソリューションフェアの「期待と信頼」
「実践ソリューションフェアは国内屈指の展示会。当社も『ソフトウェアメーカーならば出展して当然』という姿勢で毎年参画しています」と話すのは、SkyでICTソリューション事業本部 営業部 民需東京ブロックの次長を務める勝又氏です。
営業部 次長
勝又 貞男 氏
IT資産管理ソフトウェア「SKYSEA Client View」で知られるSkyは実践ソリューションフェアの常連出展企業の一つ。例年、出展を続ける理由を、勝又氏は「来場者の多さと会場の熱気が抜きん出ていることが大きいです」と語ります。
「コロナ禍を経て、集客に苦戦するイベントが増えている印象です。しかし、実践ソリューションフェアは年々来場者数が増えており、特に今年のにぎわいは目を見張るものがありました。例年、1日あたりのブースへの来客は40~50名ほどなのですが、今年は初日から100名以上のお客様に足を運んでいただいています。これは大塚商会の集客力もさることながら、来場者の展示会への期待の表れではないでしょうか。『ここに来れば社内の課題を解決できる』と思える展示会だからこそ、これほどのお客様が集まるのだと思います」(勝又氏)。
中小企業がセキュリティに動き出した理由
連日、Skyのブースには100名以上の来場者が訪れ、勝又氏も終日対応に追われました。そのなかで、企業におけるITのトレンドや課題意識の変化も、肌で感じることができたと言います。
その一つが「中小企業からの関心の高さ」でした。Skyが提供するSKYSEA Client Viewは、PC(パソコン)をはじめとした社内のIT資産を一元管理することで運用管理を支援し、情報漏洩などのセキュリティリスクを防ぐソリューションです。従来は、セキュリティ意識が比較的高く、PCの所有数も多い大手企業や官公庁を中心に利用されてきました。しかし今年の実践ソリューションフェアでは、PCの所有数が100台以下の中小企業の担当者も数多くブースを訪れ、製品に関心を寄せていました。勝又氏は、その背景に、2026年度下期からの運用開始が予定されている経済産業省の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(以下、SCS評価制度)」があると見ています。
「SCS評価制度は、サプライチェーンにおける企業の立ち位置に応じて必要なセキュリティ対策を提示し、その対策状況を可視化する制度です。現状、★3、★4、★5の3段階の評価が予定されており、企業が取得すると自社のセキュリティ対策の信頼性を公的に証明できます。この制度の創設にはサプライチェーン全体におけるセキュリティ対策の強化が念頭に置かれています。近年、サプライヤーへのサイバー攻撃を足がかりに、取引先である大手企業のネットワークに不正侵入する『サプライチェーン攻撃』が相次いでいます。こうした攻撃を防ぐには、大手企業だけでなく、取引先の中小企業のセキュリティレベルも高めていかなければいけません。SCS評価制度は、中小企業のセキュリティ対策を後押しし、サプライチェーンの安全性を高めることを目的にしているのです。つまり、中小企業が星を取得すれば、大手企業からサプライヤーに選ばれやすくなる可能性があるということです」(勝又氏)。
セキュリティ対策を強化し、公的な評価を取得することが競争力向上につながる。その具体的な指標として、SCS評価制度に関心を寄せる中小企業が増えているのです。事実、Skyはニーズの高まりを受けて、実践ソリューションフェアにおいて、「もう準備は始めていますか? 経産省サプライチェーン強化に向けた評価制度への対策」と題するセミナーを開催しました。セミナーには大勢の来場者が詰めかけ、その後、Skyのブースに立ち寄る中小企業の担当者も多かったと言います。
セミナーの充実度は、今年の全52本という開催数にも表れています。勝又氏は「実践ソリューションフェアはセミナーが充実しているのも大きな利点だと思います。セミナーを通じて新たな知識を吸収し、その後、すぐに該当するソリューションに触れられる、という流れが自然にできています。『聞いてそのまま動ける』という体験は、なかなか他の展示会ではできないことだと思います。そのため、来場者の方にはセミナーへの参加もぜひおすすめしたいですね」と展示会の魅力を語りました。
セキュリティ対策は「見渡す」ことから始まる
サイバー攻撃の増加や国による新制度の創設を受けて、中小企業におけるセキュリティ対策の必要性が今まさに高まっています。こうしたなかで、勝又氏は「IT資産管理は中小企業がセキュリティ対策を始める第一歩にふさわしいと思います」と強調します。
「サイバー攻撃から自社を守るには、何よりも脆弱性を発見して、修正することに尽きます。しかし、一口に『脆弱性』といっても種類や形態は多々ありますし、対策には専門知識が求められることもあります。サイバーセキュリティの概念や専門用語に難しさを感じて、対策に踏み出せない中小企業は少なくない印象です。それならば、『可視化』から始めてはいかがでしょうか。SKYSEA Client Viewは、PCをはじめとしたIT資産の状態や操作を可視化して、『見渡せる』ソリューションです。PCのログやソフトウェアの管理が可能なのはもちろん、脆弱性情報を通知する機能も有しているので、専門知識がなくてもセキュリティの『穴』を発見できます。そのため、これからセキュリティ対策を強化する企業にとって、有効な選択肢の一つになると思います」(勝又氏)。
リソースや専門知識の不足に悩むユーザー企業をテクノロジーの力で支えるのは、Skyの一貫した姿勢です。SKYSEA Client Viewと並んで展示会に出展した営業名刺管理サービス「SKYPCE」では、名刺管理から営業支援までをトータルにサポートすることで、営業担当者の手間を省き、業務効率化を後押ししています。単に名刺管理をデジタル化するのではなく、名刺情報を社内で共有し、企業データベースなどとともに営業活動の「資産」として二次利用できるのが同製品の強みです。
Skyのコーポレートメッセージは「AIとともに、まだ見ぬテクノロジーの空へ。」。そうした同社の姿勢は、SKYSEA Client ViewやSKYPCEという製品を通じて、多くの企業で活用されています。
社内の課題を「まるごと解決」できる展示会
最後に、実践ソリューションフェアの魅力について尋ねると、勝又氏は「社内の課題をまるごと解決できる『幅広さ』だと思います。ITをテーマにした展示会でありながら、ITの領域にとどまらず、幅広い課題に触れられる点が魅力だと感じています」と答えました。
「ご来場いただければ分かると思いますが、会場には実に幅広いソリューションが展示されています。AIやロボットといった先端的なテクノロジーから、営業や経理などに用いる業務系ソフトウェア、セキュリティやインフラのソリューション、製造・建設・介護といった業界特化型のソリューション、さらには災害対策用品、コピー用紙やボールペンといった備品まで。私は毎年出展するたびに『よくこんなに幅広く扱えるものだ』と感嘆しています。今年のイベントテーマは『AIで拡がる!まるごとDX』でしたが、『まるごと』というフレーズが、これほど似合う展示会はありません。大塚商会が主催しているため、『ITシステムを探すイベント』というイメージの方も多いように思いますが、それだけでは捉えきれない展示会だと思います。社内に何らかの課題を抱えているのであれば、まずは足を運んでみてはどうでしょうか」(勝又氏)。
さらに、勝又氏は「あれだけ多くのブースが出展されているにもかかわらず、大塚商会の営業がアテンド役を務めることで、目当ての製品にたどり着きやすいのも、実践ソリューションフェアの魅力です」と付け加えます。出展企業のラインナップの多彩さと大塚商会の提案力が合わさり、来場者が自社の課題に合う解決策を見つけやすい場となっています。
「まるごと解決」という言葉が示す通り、実践ソリューションフェアは課題を抱えるすべての企業に開かれた場です。ぜひ一度、会場でその幅広さを体感してみてください。
