業務変革をもたらす三つの次世代製品群を
実践ソリューションフェアで体感
業種や規模を問わず、最新のデジタル技術を成長戦略に組み込むことは、現代の企業にとって必須条件です。「実践ソリューションフェア2026」における日本電気株式会社(以下、NEC)の展示ブースでは、「AI&セキュリティ」をテーマに、PC・IT・通信の3領域から、デジタル技術導入を通じたお客様の具体的な課題解決策が紹介されました。最新技術の真価を、実機によるデモンストレーションや専門担当者との対話を通じて体験できることこそが、本フェアに足を運ぶ最大の価値です。
PC、IT、通信の3領域で披露された
NEC最新ソリューション
業種や規模を問わずあらゆる日本企業は、生成AIをはじめとした先端技術の実装による業務変革に取り組み、「抜本的な生産性向上」を実現することが求められています。テクノロジーがビジネスの根幹を支える中、いかに最新のデジタル技術を自社の成長戦略に組み込むかが喫緊の課題となっています。そうした課題に対して、1.PC、2.IT(AI)、3.通信の3領域から解決策を提示したのが、実践ソリューションフェア2026におけるNECの展示ブースです。
今回、NECの展示ブースでは、上記のカテゴリー別に最新のソリューションが披露されました。各展示の模様をレポートしながら、PCからAI、そしてコミュニケーションインフラまで企業の変革を支援するソリューションの現在地を掘り下げます。
1.PC:AIの機能をフルに引き出す高性能と、大容量バッテリーによる長時間駆動を実現
企業でAI活用が加速する中、Microsoftの「Copilot+ PC」が注目されています。これは同社が定めるハードウェア基準を満たしたPCで、40TOPS以上のNPU(Neural Processing Unit)搭載による高いAI処理能力が特長です。そして、今回のNECの展示において、中核を担う製品として据えられたのが、Copilot+ PC対応の最新AI PC「VersaPro タイプVY」です。NECパーソナルコンピュータ ディストリビューター 営業グループ 主任の相田直伸氏は「VersaPro タイプVYは、AI PCとしてCopilot+ PCの要件を満たす高い性能に加え、モバイル環境での実用性を極限まで高めた製品です。最大の特長は、1kgを切る軽量筐体でありながら、業界でもトップレベルの74Whという大容量バッテリーを搭載していることです」と説明します。
ディストリビューター 営業グループ 主任
相田 直伸氏
「一般的なモバイルPCのバッテリーは50Wh程度であるのに対し、74Whの大容量バッテリーを搭載した本機は『世界最長(注)バッテリー搭載』という特長を掲げています。実際に計測を行ったところ、9時から18時までのビジネスタイムにWeb会議をほぼ連続して行うような過酷なユースケースにおいても、業務終了時には50%の容量を残すといったスタミナを誇ります」(相田氏)
(注)Windows 11搭載かつ1kg未満の法人向けノートPCにおいて。バッテリー(L)搭載時、JEITA3.0に基づいて測定したバッテリー駆動時間での比較。2025年7月、NECパーソナルコンピュータ株式会社調べ。
また、ユーザー自身で簡単かつ安全にバッテリー交換が可能なセルフ交換機能も備えており、長期利用におけるメンテナンス性も考慮されていることも特長です。
そうしたことから実践ソリューションフェア2026のNECの展示ブースを訪れた来場者からは、他社メーカーとの違いをはじめ、バッテリーの駆動時間に関する質問が相次いだと言います。「特に外出することが多い職種の企業の方からは、長時間の駆動性能やバッテリー交換可能な点が、高く評価されました」と相田氏は話します。
また「担当者の引継ぎ時にPCをリフレッシュして渡すことが多い職種では、その際にバッテリーも併せて新品に交換できるため、非常に鮮度の高い状態で再利用できるといったご評価をいただきました」(相田氏)
実際に製品を手に取り、大容量のバッテリーを搭載しながらも、本体の軽さに驚く来場者も目立ったと言います。
「持ち運びがしやすい」「バッテリーを気にせずに長時間利用したい」――。そうした現場の声を反映して開発された次世代PCを直接体感できる本ブースでは、AI時代に求められるデバイスの在り方について、NECとしての明確な指針が提示されました。
2.IT:オンプレミスでセキュアに生成AIが利用できる、大塚商会と共同開発した専用サーバー
IT分野の目玉として展示されたのが、「美琴 powered by cotomi」です。これは大塚商会とNECが共同で商品化したオンプレミス型の生成AI専用サーバーです。生成AIに対する市場の関心が急速に高まる中、本製品は両社のパートナーシップを象徴する商材であり、さらに中堅・中小企業でも安心してAIを導入できる選択肢を提示することが、出展の大きな理由です。
「美琴 powered by cotomi」の優位性は、NECが独自に開発したLLM(大規模言語モデル)「cotomi」を搭載し、日本語の文脈や日本の商習慣を深く理解した回答が可能な点です。
社内ネットワーク内で完結する、オンプレミス環境で利用できることも大きな優位性です。「来場者の多くはChatGPTなどの無料ツールに触れた経験はあるものの、それをビジネスや業務にどう具体的に組み込むかについては模索している段階にありました。また、製造業や金融業、医療系、さらには自治体のお客様といった機密情報を扱う業種では、クラウド上で提供されているAIサービスの利便性を理解しつつも、情報漏えいへの懸念から外部にデータを出せず、導入に踏み切れないケースが少なくありません」と強調するのは、NEC BluStellarパートナーセールス統括部 第1営業グループの佐藤柊平氏です。
そうした不安は、「美琴 powered by cotomi」であれば解消可能です。RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)の利用でも、社内の重要なデータをクラウドにアップする必要がありません。セキュアなオンプレミス環境で利用可能と佐藤氏は話します。
BluStellarパートナーセールス統括部 第1営業グループ
佐藤 柊平氏
このほかにも、API連携により「kintone」をはじめとした外部システムと柔軟に接続して、AI活用が行える点も「美琴 powered by cotomi」の大きな利点です。こうした他ベンダー連携が容易なことも、大塚商会とのパートナーシップがあればこそです。
展示ブースを訪れた来場者からは、具体的な活用イメージに基づく質問が多く寄せられたと言います。「例えば、社内の就業規則や見積もり入力などの『社内問い合わせの効率化』にAIを活用したいという相談がありました。そこで、デモを通じて業務改善の具体像を共有する場面を提示いたしました。また、ハルシネーション(AIの嘘)への対策や、RAGに登録するデータの精度向上など、専門的な相談も寄せられました。ユースケースデモをお見せし実用性を十分に体感いただき、そのお客様の声を得て次のユースケースに適用できる双方向の機会として非常に有意義な場でした。」と佐藤氏は振り返ります。
また、今回、人事の採用業務、コンタクトセンターでのお客様対応など、複数のデモを用意。具体的な「美琴 powered by cotomi」の活用シーンを提示したことで、多くの来場者の注目を集めたと言います。
今回のNEC ITブースでは、AIの具体的な活用シーンや機能を直感的に理解できる多彩な展示とデモプログラムが展開され、来場者はその実用性を十分に体感する機会を得ました。
AIが身近なパートナーとなる未来の到来が予見されるなか、本展示は各企業のビジネスにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進の具体的な指針を提示するものとなりました。
3.通信:オフィスのDXを加速させる最新ユニファイドコミュニケーション
そして、通信において柱に据えられた展示が、2025年8月にリリースされたコミュニケーションDXゲートウェイ「UNIVERGE Aspire 6」です。本システムは、いわゆる電話の音声通話機能に留まらない、ユニファイドコミュニケーションの実現により、オフィスのDX推進を加速させる製品です。NECプラットフォームズ ユニファイドコミュニケーション事業部門 国内事業統括部 UCパートナー営業推進グループ プロフェッショナルの佐久間啓太氏は、「例えば、ルーター機能の実装により、インターネット回線の入り口として利用できるほか、無線アクセスポイントや他社サービスとのシームレスな連携を実現しています」と説明します。
「さらには、UNIVERGE Aspire 6の内線利用範囲を拡大可能な大塚商会独自のハイブリッドクラウドサービス、『どこでもマルチコミュニケーションサービスLite(どこマル)』との連携で、スマートフォンやPCの内線化を拡大、テレワーク先での事務所の電話番号による発着信も可能です。Microsoft Teamsと外線を連携させる機能も提供されており、日常的なチャットツール上で電話業務を完結できます」(佐久間氏)
ユニファイドコミュニケーション事業部門
国内事業統括部 UCパートナー営業推進グループ
プロフェッショナル
佐久間 啓太氏
実際に、オフィス内の通信インフラに対するニーズは電話機能の実現に加え、「デバイスを無線化したい」「どこでも働ける環境を作りたい」というものへ変化しています。そうした要望を反映し、展示ブースでは「どこマル」が提示する新たなコミュニケーションの在り方に関するデモに注目が集まりました。
「実際にPCやスマホから外線電話を受けるデモを見ていただくことで、運用イメージを具体化できた来場者の方も多くいらっしゃいました。実際、カタログや言葉の説明だけでは、スマホやPCを用いた内線化の利便性はなかなか伝わりません。しかし、ブースで実際の動作を見たり触れたりしていただくことで、お客様の中で具体的な運用イメージが明確化した様子を数多く伺えました」と佐久間氏は話します。
「また、デモや直接対話を通じて、お客様固有の課題や新たな活用シーンも浮かび上がり、そこへ私たちもさらなる改善提案を行うことができました。このようにお客様の実情に即した『Win-Winの解決策』を共に導き出せることが、実践ソリューションフェア2026の真価であると考えています」(佐久間氏)
NECと大塚商会の相互補完により、DX実装に向けた道筋を明確に提示
今回の実践ソリューションフェア2026を振り返り、BluStellarパートナーセールス統括部 第1営業グループ グループ長の那須大輔氏は、「大塚商会の営業担当者がしっかりとお客様に付き添い、お客様の状況を理解したうえでソリューション概要を説明し、その後、私たちメーカーのブースにご来場いただくケースが数多く見受けられました。そうした手厚いサポートを受けられることも同フェアの大きな利点です」と語ります。また、パートナーセールス統括部 ユニファイドコミュニケーション営業グループ グループ長の中村明弘氏も「UNIVERGE Aspireをはじめ、NECが提供する、電話・チャット・Web会議・ファイル共有などを統合したクラウド型コミュニケーションサービス『UNIVERGE BLUE』の導入には、通信回線の手配をはじめ、設計・構築などが不可欠です。対して大塚商会はそれらを網羅できる体制が整っていますので、フェア参加後のアフターフォローも安心してお任せできる強みがあると感じています」と話します。
三つの領域で、DXに寄与する最新製品の展示を行ったNEC。最先端のIT技術を自社の業務にどう結びつけられるのか、具体的な答えがそこにはありました。
