2人そろって受賞! 大塚商会エンジニアが語る“これからのクラウドとセキュリティ”
「2人同時受賞の快挙! “Microsoft Top Partner Engineer Award 2025”の裏側に迫る」
なんと今年、大塚商会から2名のエンジニアが「Microsoft Top Partner Engineer Award 2025」を同時受賞しました。クラウド活用やセキュリティ対策といった、企業のIT環境を支える取り組みが評価された結果です。今回は、その2人にインタビュー。受賞の舞台裏から、今後のチャレンジまで語っていただきました。
受賞者プロフィール
吉田 耕太さん(課長代理)
2014年入社。新人配属はLA事業部に配属、その後現所属のテクニカルソリューションセンター コミュニケーション課に異動。
Microsoft 365を中心にクラウドサービス、とくにセキュリティ分野で活躍。
受賞:Microsoft Top Partner Engineer Award 2025
栗原 健さん(主任)
2020年入社。新人配属は中央第2営業部に配属、その後現所属のテクニカルソリューションセンター インフラ課に異動。
Microsoft 365を中心に端末セキュリティ分野で実績を重ねる。
受賞:Microsoft Top Partner Engineer Award 2025
タイトル ダブル受賞の瞬間──“まさか自分たちが!?” その時の心境とは
受賞の瞬間どうでしたか?
「正直、驚きました!」と声をそろえる2人。
マネージャーから推薦を受け、これまでの取り組みをまとめてエントリーしたところ、見事にダブル受賞となりました。
それぞれの今回の取り組みと評価ポイントはどんなところでしょうか?
吉田さん:セキュリティ分野で受賞させていただきました。セキュリティというと外部攻撃からの防御をイメージされるかもしれませんが、今回はそれに加え「組織の内部不正対策(コンプライアンス対策)」にも取り組みました。まずは「Microsoft Defender for Business」を対象とした新しい保守サービス、ちょっとサービス名は長いのですが『たよれーる EDRアドバイザリーサービス for Microsoft Defender』を立ち上げたこと。
たよれーる EDRアドバイザリーサービス for Microsoft Defender | 大塚商会
もう一つは、コンプライアンス対策の啓蒙活動です。コンプライアンスに関する認知度がまだまだ低い中で、企業向けセミナーを開催し、講師として色々とお話をさせていただきました。実はマイクロソフトにも「Microsoft Purview」というコンプライアンス対策ソリューションが用意されており、セミナーやお客様への提案活動でその普及に貢献できたことも今回の受賞に繋がったと感じています。
栗原さん:私は「Modern Work・Copilot」というカテゴリーで受賞しました。Modern Workとは、場所や時間に縛られずに、セキュリティを確保しながら生産性を向上させる働き方です。ここ1-2年はWindows 10のサポート終了に向けて、Windows 11の導入が盛んになり、このタイミングで新たな端末の管理手法としてクラウド管理を採用するお客様が多かったです。2万人規模のお客様での導入もサポートさせていただきました。お客様がModern Workを進める中でも、重要になってくる端末のクラウド管理を中心に、多くのお客様に導入支援を行ってきた活動が、今回の受賞に繋がったと考えています。
技術力だけでなく、正しく伝わることを大切に!
エンジニアとして大切にしていることって何かありますか?
吉田さん:LA事業部時代に現場経験を積んだことで、現場のエンジニアが本部に求めていることを肌感覚で学んでいます。そのため、本部で培ったノウハウをできるだけ分かりやすく現場のエンジニアに伝えるよう心がけており、相手の立場に立った説明を意識することが重要だと考えています。
栗原さん:まずは特定の分野で専門性を高めるよう努力してきました。その上で、自分の知識をお客様や現場のエンジニアに分かりやすく伝えることを常に意識しています。
お二人とも「技術力」だけでなく「伝える力」を重視しているのが印象的でした。
クラウド利用に関して感じられている事ありますか?
吉田さん:今は企業規模に関係なく、クラウド利用は加速度的に増えてきている感じはします。やはり企業の中で実機(サーバー)等を構築・運用するよりはクラウドに移行して負担を軽減したいというニーズは今後も続くと思います。
栗原さん:オンプレミスに比べて柔軟かつ効率的な運用ができることから、多くの企業が移行を進めていると実感しています。
現場の声に応え、挑み続けた──サービス提供の舞台裏
サービスメニュー提供、そして2万人規模の案件対応で苦労されたことは何ですか?
吉田さん:EDRのサービスは現場からの要望で始まりました。もちろん従来のサービス同様に大塚商会はいざとなったらオンサイトでご支援しています。
栗原さん:システム構築ではお客様の関連企業も含めて全て対象となるので既存の環境を把握すること、その内容を基に導入後の環境を設計することが大変でした。現場エンジニアの方の協力もあって、無事にプロジェクトが完了した時には、達成感を感じました。調査等は、現場エンジニアと連携して実施し、無事にサービスインする事が出来ました。
マイクロソフトの最新技術を習得するにあたり工夫されている事はありますか?
吉田さん:必ず実機に触れて理解を深めるようにしています。自分で調べて実際に操作することで、最終的にお客様が利用される環境をしっかり理解できるように心がけています。
栗原さん:先ずは実際に新しい技術や機能に触ることを大事にしています。実際に触ることで設定方法を学んだり、想定していない動きをしたり、気づかされることがたくさんあります。また、最新情報を収集する際、この頃は海外のブログ等SNSも積極的に活用し、情報感度を高めています。その際に、海外のエンジニアの発信を目にすることもありますが、近年では翻訳の精度向上もあり、英語で苦労することは少なくなったように感じます。
“まず触ってみる”が原点──学び続ける姿勢が成長を支える
最後にお二人のステップアップとして何かチャレンジしている事はありますか?
吉田さん:新しいサービス開発へのチャレンジとして、セキュリティ×AIの分野を考えています。
栗原さん:新しいスキルを習得することはもちろん、習得したスキルを社内のエンジニアに展開していくことにもチャレンジしています。「自分ひとりができる・知っているよりも、100人、1000人のエンジニアができる・知っている」方がお客様にとっても、会社の成長にとっても大切なので、社内のエンジニア教育にも今後力を入れていきます。
インタビューを終えて
2人の言葉から伝わってくるのは、技術力だけでなく“人に寄り添う姿勢”。 これからもクラウドとセキュリティの分野で、お客様と仲間を支える存在として活躍してくれることでしょう。又、受賞したお二人だけでなく、大塚商会の多くのエンジニアの支えがあって、安心してご利用いただけるソリューションを提供できていると実感しました。
※役職名等は2025年10月1日現在のものです。
