Windows(R)とLinuxのサーバーOS混在環境の運用を
改善する中堅企業向け仮想化ソリューションを提供開始

平成21年3月5日第2112号

株式会社大塚商会(本社 東京都千代田区、 代表取締役社長 大塚 裕司、以下 大塚商会)、サイオステクノロジー株式会社 (本社 東京都港区、 代表取締役社長 喜多 伸夫、以下 サイオス)、 ノベル株式会社 (本社 東京都品川区、 代表取締役社長 マーテン・コスター、以下 ノベル) およびマイクロソフト株式会社(本社 東京都渋谷区、代表執行役 社長 樋口 泰行、以下 マイクロソフト)は、中堅企業向けにWindows(R)とLinuxの混在環境を仮想化で統合するソリューション「OS統合ソリューション(仮名)」の提供で協業します。

これにより、WindowsとLinux双方を利用する企業のITシステムにおいて、仮想化によるハードウェア、サーバーOS統合をサポートも含め提供し、導入運用コストの約3割削減を目指します。本ソリューションは、マイクロソフトの仮想化テクノロジHyper-V(TM)と、仮想化ゲストOSとしてSUSE Linux Enterprise Serverを利用しており、大塚商会が導入前の事前コンサルティングから構築、サポートまで対応し、サイオス、ノベル、マイクロソフトが技術支援を行います。

経済環境が急速に変化する中で、少ないコストで従来以上の効率化を図るため、仮想化技術によるハードウェアや運用管理コストの削減、電力消費の抑制などが求められています。また、中堅企業以上のシステムでは、WebサーバーやメールサーバーなどでLinuxを利用するケースもあり、サーバーOSの混在環境の統合管理についても課題となっていました。

そこで4社は協力して、Hyper-VとHyper-V仮想化ゲストOSとしてのSUSE Linux Enterprise Serverの正式サポートとパフォーマンスの最適化を行い、Microsoft(R) System Centerファミリー製品による混在仮想化環境の一括管理などを可能にしました。これにより、WebやメールサーバーにLinuxを使い、基幹業務システムでWindowsを使うといった混在環境においても効率よく管理することができます。また、大塚商会は「SUSE Linux Enterprise Server運用支援サービス」などにより、サーバーOS混在環境でも確実なサポートを提供いたします。

OS統合ソリューション概要

Hyper-Vによる仮想環境にSUSE Linux Enterprise ServerのゲストOS環境を構築し、WindowsとLinuxの混在環境の効率化を実現します。System Center Virtual Machine Managerにより、仮想化環境の監視・維持が容易になることに加え、春にリリースされる System Center Operations Manger 2007 R2と管理パックを利用することで、物理環境/仮想環境双方の Windows/Linux 混在環境の一元的な管理が可能になります。

価格別途お見積もり
提供開始予定日平成21年4月1日
初年度目標50社

本ソリューションの展開にあたり、大塚商会は、マイクロソフトの認定資格Hyper-V 導入アドバイザ(MCA : Microsoft Certified Associate)の取得者を400人育成し、Hyper-Vを活用したシステム構築提案を強化するとともに、サービス&サポート「たよれーる」に専用のメニューを用意し、サポート体制を拡充します。また、大塚商会はマイクロソフトからSUSE Linux Enterprise Serverのサポート利用証書の提供を受けます。

マイクロソフト コーポレーションとNovell Inc.の両社は、2006年より、WindowsとLinux間の相互運用性を高めることで、お客様の選択肢を拡大し、柔軟なITシステム構築を支援することを目的に広範な提携を行っています。日本における本提携の協業展開パートナーとして大塚商会は、Windowsとの混在環境におけるLinuxサーバーとして、ノベルのSUSE Linux Enterprise Server を採用し、Windowsと Linuxの相互運用性向上を支援します。

各社からのコメント

厳しい環境が予測される中、4社で時宜にかなうソリューションを提供し、お客様の競争力向上のお手伝いをすることはIT企業の責務だと考えております。長年培ったWindowsのノウハウ、Hyper-Vへの集中的な体制強化と、グローバルに展開されているノベル様とマイクロソフト様の協業のメリットを結びつけることで、お客様のIT環境をコスト効果の高いものにするご提案を推進していきたいと考えています。
株式会社大塚商会 取締役兼専務執行役員 片倉 一幸


サイオスが長年蓄積してきた、Linuxに代表されるオープンソースに関する経験、技術、ノウハウが、中堅企業の皆さまの課題解決にお役に立てることを非常に喜ばしく思っています。今後もサイオスの技術力を活かしたサポートの提供により、企業のIT環境の向上に貢献して参ります。
サイオステクノロジー株式会社 代表取締役社長 喜多伸夫


大塚商会様、サイオス様のご支援を受け、この協業を本格的に展開できることになり、大変喜んでおります。もとより、サブスクリプション体系の違い等から、SUSE Linux Enterprise Serverは、仮想化環境のLinuxゲストとして非常に高いコストパフォーマンスを持っており、コスト削減には非常に有力な手段です。それに加え、マイクロソフトとの協業の成果により、LinuxとWindowsが混在した環境においても、よりパフォーマンスの高い仮想化環境や、その運用管理が可能になっており、欧米や中国での成長を元にLinuxサーバの世界で第一位の成長率を達成しています。これを機に、日本のお客様のIT環境改善についても、是非お役にたっていきたいと思います。
ノベル株式会社 代表取締役社長 マーテン・コスター


今般、大塚商会様、サイオス様より、WindowsとLinuxのサーバーOS混在環境の運用を改善するソリューションが提供されることにより、お客様のITシステムにおける相互運用性が向上し、TCO削減につながるものと考えております。本ソリューションは、2006年11月のノベル様とマイクロソフトの協業に基づくものであり、今後、日本においても本ソリューションをはじめとしてお客様のサーバーOS混在環境の効率化が進むことを期待しております。
マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者 加治佐 俊一


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