紙文書のデジタル活用で会計業務の自動化を実現

複合機をベースにしたITツールで、紙の文書をデジタル活用することで、介護事業全体の業務改革を実現

株式会社 礎 導入事例

サービス業101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

株式会社 礎は、埼玉県越谷市で地域密着型の介護保険事業を幅広く展開している。毎月100件以上の請求書の受け取り業務と会計業務を効率化することが課題の一つだったが、複合機をベースにしたソリューションで課題を解消。報告書などのペーパーレス化が定着し、事業全体の業務改革を一気に実現している。

  • 業務効率の向上
  • ペーパーレス
  • 印刷の内製化
  • 売り上げアップ対策

株式会社 礎

導入先の概要

業種
介護保険業
事業内容
介護保険事業、居宅介護支援事業、福祉用具貸与・販売・住宅改修事業、研修事業ほか
従業員数
約200名(グループ全体、正社員以外含む、2023年6月時点)
ホームページ
https://ishizue-group.co.jp/

導入の狙い

  • 請求書の受け取り業務と会計業務を効率化したい
  • 紙の文書をデジタル化して、効率的に管理したい

解決策

  • 複合機をベースにした紙文書のデジタル化と業務の自動化

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
受取請求書自動処理システム『受取請求書DXパック by invox』お問い合わせ
複合機・プリンター拡張機能『リコー カンタン私書箱プリント AE2』お問い合わせ
 『Quickスキャン V5』お問い合わせ
FAX受信文書の電子化『Easyファクス』-
 複合機、LED照明-

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株式会社 礎 導入事例(PDF:3,024KB)

導入事例詳細

地元密着型介護施設を運営しつつ、働きやすい職場環境で人材を確保

経理/総務部長 平井 倫代氏

株式会社 礎(以下、礎)は2007年に設立され、今年で15年目を迎える介護保険事業者だ。高齢者向けサービスを提供する「株式会社 礎」「株式会社リップル」のほか、保育事業の「株式会社アムクス」、葬祭事業の「株式会社ネクストキャンバス」の四つのグループ会社を有し、居宅介護支援、訪問介護、訪問看護・リハビリ、通所介護(デイサービス)、訪問マッサージ、高齢者住宅、保育事業、葬祭事業など、数多くの介護サービスを提供している。職員も、介護福祉士、看護師、理学療法士など多岐にわたる専門職を擁し、地域における介護サービスにまつわるさまざまなニーズに幅広く対応しているのが特徴だ。

「代表の大塚社長は埼玉県越谷市の出身です。介護から看取りまで地域密着型の介護サービスを提供することで、地域に恩返しをしたいという熱い思いでこの事業をスタートしました。提供できる介護・福祉サービスは、ほとんど全て網羅しています。グループ内に職員の子どものための保育園があり、そこに子どもを預けられるので、職場の事情が分かっているというのは安心して働けることにつながっていると思います」と語るのは、経理・総務部長の平井 倫代氏だ。

株式会社 礎本社。住宅街の一角にあり、近隣に同グループが運営する事業や同グループの職員が訪問するご利用者の住まいなどがある

介護業界は長く人手不足が叫ばれているが、専門性が求められるこの業界で働いてもらうには人材教育が不可欠だ。礎ではその一環として、職員が働きながら資格を取得するための費用を負担。近年は、外国人採用も積極的に行うなど、優秀な人材の確保とその教育にも力を入れている。

「幸い、人手不足にはそれほど悩まずに済んでいます。その主な要因は、職員の働きやすさを徹底的にサポートする体制を整えていることだろうと思います。その働きやすさの重要な施策となっている一つはIT活用です。煩雑な業務を自動化することで、職員の業務負担軽減を推し進めています」(平井氏)

請求書の受け取り業務が煩雑で、紙の会計業務の課題解決に着手

礎グループの本部では、グループ会社を含めた全事業所の請求書の受け取りや振り込み業務を一括して行っている。ところが、平井氏含む2名の手作業により全て処理していたので、膨大な作業量に対し、非常に時間と手間がかかっていた。

例えば、各事業所で利用するペーパータオルや事務用品などの消耗品をはじめ、入居者の食事用の食材、ごみの処分費用やセキュリティ管理会社の委託費、送迎車の整備費など、毎月100件以上の請求書の処理があるという。

「ほとんどの請求書は紙で郵送されてきます。届いたら開封し、入力してファイリングしますが、会計システムへの入力作業や仕訳作業も、一件ずつ確認しながら手作業でした。銀行振り込みも手入力で行っていたので、後から金額のミスに気付いて修正することもあるなど、どうしてもヒューマンエラーが出てしまうこともありました。また、ファイリングした請求書を探すのも、非常に時間がかかっていました」(平井氏)

そうした中、礎は電子帳簿保存法への対応を機に、請求書の受け取り業務と会計業務の課題解決に着手。インターネットでも調べてみたが、導入時に手間がかかる、あるいは費用も高いものが多く、決め手になるものがなかなか見つからなかったという。そこで、『たのめーる』による事務用品の購入などで取引していた大塚商会に相談。自社の課題解決に役立つ便利ツールとして最終的に選定したのが、『受取請求書DXパック by invox』(以下、『invox』)だった。

『受取請求書DXパック by invox』で課題を解消

invoxは紙で送られてくる請求書は複合機でスキャンするだけで、99.9%の精度で正確にデータ化会計システムと連携させることで、仕訳データや振り込みデータの自動生成までできる画期的な製品だ

「単に紙の請求書を正確にデータ化するだけではなく、仕訳データや振り込みデータまで自動的に作成してくれるので、その点がとにかくとても便利です。取り込んだデータは、一度人によるチェック作業を挟めるので、安心して使えるとも思いました。費用もリーズナブルでありながら、分からないことはチャットで気軽に質問できて、返信もすぐ来るなど利便性がとても高いことも決め手となりました」(平井氏)

紙の請求書を全てデジタル化し、仕訳や振り込みデータを自動生成

スキャンした請求書を高い精度でデジタル化し、振り込みデータや仕訳データを自動生成できる『受取請求書DXパック by invox』。改正電子帳簿保存法やインボイス制度にも対応

『受取請求書DXパック by invox』は、約1カ月間の無料トライアル期間を経て、2022年3月に本稼働させた。その導入効果は、まさに期待通りのものだった。

請求書は大半が郵送されてくるが、開封して複合機でスキャンすれば、『invox』用のフォルダーにデータ化されて保存される。メールに添付されてくるPDFの請求書は、『invox』用のフォルダーに自動的に保存される仕組みになっている。

「導入してすぐに実感したことは、振り込み業務の手間が格段に軽減されたことです。以前は、ネットバンキングの画面を開いて、請求書を一枚ずつ確認しながら金額を手入力していましたが、現在は、『invox』から作られる振り込みデータを取り込むだけで作業が完了します。データ化する段階で請求金額は確認済みなので、振込金額を間違える心配もありません」(平井氏)

同様に、仕訳作業の自動化も実現。以前は振込金額と仕訳した金額が合わないこともあり、その照合作業にかなりの手間がかかっていた。しかし、現在は、仕訳データを作成する段階で既にチェック作業は完了しているので、その手間が省けるようになった。

以前は、振り込みや仕訳作業に丸2日かかっていましたが、それが今では半日で済むようになりました入力ミスの不安がなくなった安心感も大きな効果です」(平井氏)

だが、礎の業務改革の取り組みはそれだけにとどまらない。『受取請求書DXパック by invox』と同時期に、複合機をベースにした複数のITツールを導入し、介護事業所ならではの業務の効率化を一気に実現している。

複合機をベースにしたITツールで、ケアマネジャーの業務改善も実現

介護施設の各事業所は月に1回、ご利用者ごとの報告書を作成し、担当のケアマネジャーに報告する義務がある。以前は、各事業所の職員がケアマネジャーに直接持参して渡していたが、コロナ禍を機にFAXで提出するようになった。ケアマネジャーは一人平均40人くらいのご利用者を担当するが、同じ月に一人のご利用者が訪問看護やデイサービスといった複数のサービスを利用するケースも少なくない。報告書は事業所ごとに作成されるため、毎月自分が担当しているご利用者の報告書を探し出すのが非常に大変で、探しきれず紛失する恐れもあった。

この業務の効率化を図るために有効活用しているのが、『Quickスキャン V5』と『Easyファクス』だ。複合機でスキャンした紙文書や複合機に送られてきたFAX文書をデジタル化し、ファイル名を変更したり保存先フォルダーを指定したりできるようになった。礎は直ちにケアマネジャーごとのフォルダーを設定し、そこに直接保存されるようにした。取り違いや、取り間違い、紛失などの課題がきれいに解消されたのだ。

保存された報告書は、タブレット上でいつでも確認できます訪問先や移動などの隙間時間にチェックできるので、ケアマネジャー本来の仕事が効率的に行えるようになりました」(平井氏)

同時に『リコー カンタン私書箱プリント AE2』も有効活用。これは、PCからの印刷ジョブが複合機の私書箱に蓄積され、複合機の操作パネルで自分の私書箱を選択して印刷や設定変更が行える仕組みだ。以前は、PCで印刷指示を送ると複合機から即座に印刷されたため、ご利用者の個人情報や職員の給与明細などが記載された印刷物を部外者に見られる心配があったが、今はその心配はない

「PC上で誤ってカラー印刷を指示してしまっても、複合機の操作パネルでモノクロに変更できるので、不必要な経費も削減できています」(平井氏)

複合機を用いた会社案内の内製化で営業力を強化

『Quickスキャン V5』と『Easyファクス』が設定された複合機。FAXは出力されず、デジタルデータが指定のフォルダーに自動的に保存される

2022年の年末には、大塚商会から新たな複合機をグループ全体で合計8台導入。本社には高機能な複合機を設置し、会社案内制作の内製化も実現している。広報担当の職員がデザインや紙面作りを担当。介護施設のリアルな活動状況を紹介するために会社案内にQRコードを掲載し、それぞれの事業所で撮影した動画をSNS上で見られる工夫も行っている。

「小ロットで気軽に印刷できるため、最新の情報を取り入れた会社案内を随時更新しながら配布できます。外注して大ロットで印刷をしてしまうと費用がかかるのはもちろん、職員の異動や退職者などが出て配布できなくなると、不要な在庫を抱えることになってしまいます。その点、こまめに事業所の様子を更新して配布できるので、営業力の強化に役立つとともに、ご利用者のご家族などにも喜ばれています」(平井氏)

本社には、節電対策でLED照明を導入し、設置した。長寿命なので電球交換の手間が省けるようになり、以前よりも明るくなったと好評だ。

請求書や紙文書にまつわるITソリューション導入により、紙の文書をデジタル活用する文化が浸透し、電子帳簿保存法にも円滑に対応できる体制が整った。今後は各事業所にも同様の環境を整備し、そのメリットを享受していく考えだ。

大塚商会担当者からのコメント

「介護事業のITソリューション活用による業務改革を総合的にご支援します」

株式会社 礎様は請求書や報告書などの紙文書をデジタル化し、介護業界ならではの紙文書の課題を全面的に解消されました。高い業務効率を獲得している業界の参考となる活用事例になっています。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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