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スポーツ用品の市場規模は? 日本や海外の現状や課題を解説
コロナ禍を経て、健康意識の高まりやECサイトの普及などにより、国内・海外ともにスポーツ用品市場は拡大し続けています。本記事では、スポーツ用品における国内・海外の市場規模や市場が向上している要因、今後の課題について解説します。
スポーツ用品の市場規模
スポーツ用品における市場規模は、近年、国内・海外ともに上昇し続けています。スポーツ用品業界における現状を理解するためには、市場規模を把握することが重要です。ここでは国内と海外に分け、市場規模について解説します。
国内の市場
株式会社矢野経済研究所が実施した調査によると、2022年の国内における市場規模は、前年と比べ105.6%となる1兆6,529億4,000万円にのぼる見込みです。「スポーツ用品分野別国内出荷市場規模推移」の合計によると、2018年から2019年にかけて市場規模が拡大していたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年に前年比89.7%と落ち込んでいたことが分かります。
しかし、2021年から回復が見られ、2022年はコロナ禍前である2019年を超えただけでなく、前年からも800億円以上成長していることが分かりました。2023年には行動制限の緩和やインバウンドの回復により市場規模はさらに拡大し、前年比104.9%の1兆7,347億3,000万円となる予測もされています。この調査から分かるように、スポーツ用品市場は活性化しており、国内のビジネスにおいて注目を集める分野です。
出典:株式会社矢野経済研究所「スポーツ用品市場に関する調査を実施(2023年) | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所」
海外の市場
国内だけでなく、世界のスポーツ用品の市場規模も拡大傾向にあります。世界のトップレベルを誇る調査会社のQYResearchが行った調査では、世界におけるスポーツ用品の市場規模は2022年に800億米ドルを超えたとされ、2024年には1,160億米ドルにまで達すると予測されています。
世界的な健康意識の高まりやフィットネスブーム、人口の高齢化などが成長の大きな要因とされていますが、運動器具における技術革新も大きく貢献しています。スポーツ用品の主な消費市場は北米および欧州地域ですが、日本をはじめ、中国、韓国、インド、オーストラリアなどの国々が含まれるアジア太平洋地域でも、運動器具の需要が増加中です。一方、中東やアフリカ地域はスポーツ用品の購入意欲が現状では低いものの、徐々に増加していくと見られています。
スポーツ用品の市場が向上している要因
スポーツ用品市場の向上には、近年の新型コロナウイルス感染症の拡大も関係しています。コロナ禍では、3密を回避できるアウトドア系レジャー分野が急伸しました。このほかにも、スポーツ用品市場が向上している要因を四つ解説します。
パーソナルスポーツの普及
コロナ禍を経て、多くの人々の間で健康に対する意識が高まりました。そのため、近年は個人でできるスポーツであるパーソナルスポーツが脚光を浴びています。パーソナルスポーツに当てはまるのは、ランニングやウオーキング、ヨガ、水泳、筋トレ、登山などです。
これらのパーソナルスポーツ分野に必要な商品の売り上げが大きく伸びており、特にランニング関連の「シューズ」の売り上げが好調となりました。また、ランニングに関しては、健康増進やストレス解消を目的として、ランナー人口が過去最高を更新しています。
このようなパーソナルスポーツの普及により、これまでシューズの購買層であった学生などの若年層に加え、働き盛りの年代および高齢者の消費者が増加したことも向上要因の一つです。
スポーツツーリズムの普及
スポーツツーリズムの普及も、市場が向上した要因の一つです。スポーツツーリズムとは、スポーツの観戦・参加・交流をメインの目的とした旅行スタイルのことを言います。スポーツツーリズムにおける地域としてのメリットは、付加価値を加えることで、これまでターゲットではなかった層をはじめ、多くの人を誘致できるということです。さらにスポーツイベント参加によるスポーツ用品の購入、観戦グッズの購入など、さまざまな消費が期待できるのも魅力です。
今後も、スポーツを主体とした旅行プランの増加および観光地の発展が継続すると見られています。
アスリートの活躍
国内外におけるアスリートの活躍も、市場に影響を与えています。近年、国内だけでなく、海外で活躍するアスリートが増加しており、欧州リーグで活躍する日本人サッカー選手やアメリカのNBAでプレイする日本人選手などが登場しました。また、オリンピックをはじめとする国際大会で好成績を残す選手など、世界的に活躍するアスリートが輩出されています。
このような多くの人々の期待や憧れを生むアスリートの世界的な活躍が、一般の人々のスポーツへの興味、参加の要因となり、市場拡大の追い風となっています。
ECサイトの普及
ECサイトの普及も、市場へ大きな影響を与えています。これまで、スポーツ用品は店頭での販売が主流でした。しかし、インターネットの普及や新型コロナウイルス感染症拡大の影響により消費者行動が変化し、多くの業種と共にスポーツ用品の分野でもECサイトを活用した販売が増加しました。その利便性から、消費者におけるECサイトの利用は今後も継続すると見られています。
そのため、スポーツ用品界においても、ECサイトでの商品販売の検討は戦略上欠かせません。今後は高機能なECシステムの導入など、効率的なECサイト運用の検討も重要になります。例えば、ECサイト一元管理システム「ネクストエンジン」やクラウド型のECシステム「MakeShopエンタープライズ」といったシステムを導入すると、ECサイトでの商品販売をスムーズに推進できます。
スポーツ用品業界の現状と今後
解説してきたとおり、スポーツ用品市場は向上し続けており、2023年においては、前年比104.49%、1兆7,347億3,000万円と予測されています。コロナ禍の市場を支えたアウトドアレジャー系分野は需要に落ち着きが見られるものの、健康志向の高まりから、ランニングなどのパーソナルスポーツに関連したグッズが順調に売り上げを伸ばしていることが要因です。スポーツがライフスタイルの一部として定着することにより、今後のさらなる売り上げ向上が期待されます。
スポーツ用品業界の市場は、パーソナルスポーツやスポーツツーリズムの普及、アスリートの活躍、ECサイトの普及により、これからも向上し続けると予測されています。スポーツ用品業界では、ECサイトを効率的に運用することで、さらなる売り上げ向上が期待できます。
まとめ
スポーツ用品市場は国内・海外ともに成長分野であり、市場の現状を把握することで今後も売り上げを伸ばしていくことが期待できる分野です。スポーツ用品の売り上げ向上には、ECサイトの活用は必要不可欠であり、効率的に運用することで、さらなる成長が期待できます。低コストで運用できるクラウドECや、複数の販売チャネルを一元管理できるシステムの導入などを検討し、今後の売り上げ向上を目指しましょう。
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