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ひらめき研究室

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大量のデータを処理する生成AIが、通信が遅いことに拍車をかけているかも

あなたを悩ませる遅い通信。その正体をあばく社内ネット捜査録

遅さの「正体」を突き止めよう

最近よく、ファイル送信に時間がかかったり、Web会議でフリーズしたり、生成AIが考える時間が長かったりと、通信の遅さを感じることはありませんか? ほかにも会議室に移動した途端に音がブツブツ切れる。新しく拠点を開設したら、なぜかクラウドサービスの反応が遅い……など。「ネットワークの調子が悪いのかな」と軽く考えがちですが、渋滞の本当の原因は社内LAN/Wi-Fi/ゲートウェイに潜んでいることがよくあります。回線を増設する前に、まずは「渋滞ポイント」を見直して、効果のあるものから改善していくのが効率的です。

  • 出社直後の通信がいつも遅い

  • この会議室だけいつも繋がりにくくない?

  • 生成AIに相談しても、返事が返ってくるのに時間がかかる

遅さの原因を特定しよう

ネットワークが遅い状態が続くと、つい「回線を太くすれば解決する」と考えがちですが、実際は原因が回線だけではない可能性があります。
ネットワークの遅さは道路の渋滞に似ていて、渋滞は高速道路(インターネット回線)だけでなく、車が混みやすい合流地点(Wi-Fi)、通過に時間がかかる料金所(ゲートウェイ)、そして高速を降りたあとの幹線道路(社内LAN)など、遅さの原因になりうるポイントがいくつも存在します。まずは現状を把握して「どこで詰まっているのか」を切り分け、課題を特定するところから始めましょう。

社内ネットワークと社外ネットワークの速度テスト

社内サーバーへのアクセス速度と、インターネット上のサイトへのアクセス速度をそれぞれ計ると、「社内の道」が混んでいるのか/「外の道」が混んでいるのかが見えてきます。「社内の道」とは、ネットワークスイッチ、Wi-Fi機器、LANケーブルといった社内ネットワークです。「外の道」とは、回線やルーターといったインターネットのことです。社内外それぞれの状況を確認し、速度の改善や見直しが必要なポイントがどこにあるかを順にチェックしていきましょう。Fast.comUSENスピードテストで速度測定ができるので、試してみてはいかがでしょうか。

Wi-Fiの周波数帯や規格を確認

  • Wi-Fiの周波数帯

    環境に応じて切り替えてみましょう!
    Wi-Fiは周波数帯や規格で速度が変わってきます。2.4GHzの周波数帯は遠くまで届くかわりにほかの機器に干渉されやすく、5GHzの周波数帯は航空レーダーや気象レーダーを避けると実質使えるチャネルがすごく少ない。6GHzは複数の端末を同時に接続しても通信が安定しやすいため、企業利用におすすめです。なお、6GHzを利用する場合はWi-Fi 6E / 7の規格が必要となります。周波数帯の使い分けによって、速度ががらっと変わることもあるので、切り替えて試してみましょう。

    周波数帯 メリット デメリット
    2.4GHz 遠くまで届きやすい 家電など多くの干渉源があるため混雑しやすく速度が出にくい
    5GHz 高速・安定しやすい 壁や障害物に弱く、DFS障害の影響も受けやすい
    6GHz Wi-Fi専用の周波数帯のため、従来の周波数帯よりも更に高速・安定しやすい 壁や障害物に弱い

    DFS障害:5GHz帯(W53 / W56)で気象・航空レーダー波を検知した際、アクセスポイントが通信を一時停止し、別チャンネルへ退避する仕組み。レーダー検知時は最大60秒の監視が必要なため、一時的にWi‑Fiが止まることがある。

  • Wi-Fi規格の違い

    Wi-Fi 5は、見直し対象です!
    2013年に作られたWi-Fi 5の規格はユーザーが密集したエリアでは遅く感じやすく、Wi-Fi 6、2021年のWi-Fi 6E、2024年のWi-Fi 7といった規格なら改善を実感できます。

    規格名 登場年 特徴 混雑環境での体感
    Wi-Fi 5 2013年 同時接続に弱い ユーザー密集時に遅く感じやすい 見直し対象
    Wi-Fi 6 2019年 同時接続に強い 改善を実感しやすい 一般的
    Wi-Fi 6E 2021年 新しい帯域も利用 より安定・高速 おすすめ!
    Wi-Fi 7 2024年 最新・超高速対応 さらに快適 おすすめ!
  • LANケーブルのカテゴリー

    LANケーブルはCat6A以上がおすすめ!
    見落としがちなのがLANケーブルのカテゴリーです。1 / 2.5 / 5GbpsのCat5eを使っていることが多いですが、生成AIなどデータ処理の量が多くなっている近年は、10Gbps対応のCat6A以上がおすすめです。

    カテゴリー 対応通信速度 評価
    Cat5e 1 / 2.5 / 5Gbps 一般用途向け
    Cat6A 10Gbps 生成AI・大容量処理に最適
    Cat7以上 10Gbps データセンターや大量データ処理業務向け

「自社のネットワークの現状を把握する必要性は分かった。しかし確認ポイントが多くて面倒。それにどう確認したらいいのかも分からない……。」という方は、「ネットワークアセスメントサービス」の活用も選択肢の一つです。ネットワークアセスメントサービスは、現状ネットワークの調査・分析・評価により課題を洗い出し、改善すべきポイントの特定、アドバイスまで受けられます。

ネットワークアセスメントサービス
https://www.otsuka-shokai.co.jp/limited/special/products/campaign/multiple/network-assessment/
※簡易的な無償診断です。さらに詳しい調査をご希望の場合、別途有償サービスのご案内となります。

社内ネットワークの渋滞を解消しよう

Wi-Fiの周波数帯、規格の見直しや、有線ケーブルを変更しても改善されなかった場合は、別に原因があるかもしれません。前提として、10ギガ回線を契約しても速度が遅い場合は、社内機器が10ギガ対応していない可能性があるので、見直しをしましょう。具体的にはルーター・統合脅威管理(UTM)、スイッチ、無線アクセスポイント、LANケーブルがポイントになります。

  • ルーター・UTMの見直し

    10ギガ回線を契約しているのに遅延が発生している場合、10ギガ回線対応のルーター・UTMに入れ替えることによって遅延が解消するかもしれません。回線速度に合ったルーター・UTMを利用していなければ、本来発揮できる通信速度は実現しません。また、回線を複数契約してUTMで設定を行うことで、インターネットの用途に応じて複数経路で振り分けが行われ、混雑知らずの快適なネットワーク環境が手に入ります。

  • スイッチの見直し

    ネットワークの信号を機器に分配してネットワークの混雑を避ける役割を担うスイッチですが、規格が古いと十分な効果を発揮できないことがあります。高速のマルチギガ・10ギガ対応スイッチの導入で、回線スピードを遅延させることのない高速通信が可能になります。

  • 無線アクセスポイントの見直し

    法人用のWi-Fiなら、負荷分散機能により複数端末の同時接続でも安定した通信ができるようになります。さらに、最新のWi-Fi 6E / Wi-Fi 7対応機器を導入することで、 混雑に強く、高速・低遅延な通信が可能になります。

  • 復旧を見据えた事業継続計画(BCP)対策

    高速ネットワークの整備は、企業の事業継続計画(BCP)対策にもなります。近年、地震や豪雨などの自然災害や、ランサムウェア対策として自社内でデータを保存せず、インターネットで外部のクラウドサービスに保存する企業が増えました。何らかの理由でデータが消えても、復旧できるクラウドバックアップの利用が増加しています。このクラウドバックアップに関しても高速回線が重要な役割を果たします。

大塚商会がご紹介!

社内ネットワークの渋滞解消セット

高速インターネット通信の導入によって回線を高速化したとしても、ゲートウェイが不適切な設定・機器のままだと渋滞は解消されません。ゲートウェイは社内ネットワークと社外ネットワークをつなぐ、出入り口にあたる部分であり、高速道路のインターチェンジのような役割があります。道路の幅が広くても、インターチェンジが渋滞すると、高速道路全体が渋滞するように、ゲートウェイの最適化は重要なテーマです。
高速道路のインターチェンジにあたる機器を整備し、詰まりを解消します。ただ、インターチェンジを増築しても交通ルールが古いままでは効果は限定的。業務の通信と会議やクラウドサービス利用の通信を分けるなどのルールも見直す事で安定した利用が可能となります。さらに、設定のバックアップと見張りを整えれば、「止まってから慌てる後追い対応」はなくなるでしょう。

こんなお悩みを解決!

  • Web会議やクラウドサービスの通信が途切れがち。
  • いつもインターネットが遅いと感じる。
  • 生成AIやクラウドサービスを利用するのに回線が心配。
  • ネットワーク機器の運用やセキュリティの設定を任せしたい。

お気軽にご相談!

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