モバイルルーターの持ち込みによって既存の無線LANに影響があるからといって、社内での利用を禁止すると、従業員だけでなく来客にとっても不満が高まります。携帯電話での通信が前提条件になると、パケット使用量が大幅に増加してしまい、高速に通信するためには契約の見直しが必要になるかもしれません。
そこで、一つの方法として、会社が用意した無線LANを使ってもらう方法があります。高速な無線LAN環境を使用してもらえば、通信速度の低下を防ぐことにつながり、利用者の満足度も上がることが期待できます。
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モバイルルーターの持ち込みによる通信速度の低下を避け、安定したネットワーク環境を構築!
スマートフォンは便利な一方で、利用料金が高いことが難点。節約のために、モバイルルーターを契約する人が増えています。ただ、社内での使用は既存のネットワークに影響を与える可能性があります。
外出先でスマートフォンやパソコンを利用する際、インターネット接続は欠かせません。そこで増えているのが、定額で大容量の通信が可能なモバイルルーターの利用です。
ポケットに入れて持ち運べるサイズで、一台あれば、スマートフォンだけでなく、タブレット端末やパソコンなど複数の端末を同時に接続しても、契約容量上限までは料金が変わらない点もメリットです。UQモバイルのWiMAXを例として見てみても、契約者数は左の折れ線グラフのように増え続けていることが分かります。
引用元:「一般社団法人電気通信事業者協会 事業者別契約数(http://www.tca.or.jp/database/)」よりグラフ作成
モバイルルーターは無線LANのアクセスポイントとなり、スマートフォンとモバイルルーターの間は無線LANで通信します。つまり、モバイルルーターを使用する人が増えると、社内に多くのアクセスポイントが設置されることになります。
問題なのは、それぞれが電波を発しているために、限られた周波数を取り合ってしまうこと。しかし、無線LANの電波は目に見えず、どれだけ混雑しているのか簡単には把握できません。ただ、調べてみると、多くの電波が干渉して、通信速度の低下を招いている場合があるのです。
その背景には、無線LANで使われる周波数帯の特徴があります。多くの無線LANがIEEE 802.11bやIEEE 802.11gを使用しており、これらは2.4GHz帯で通信を行います。ただ、2.4GHz帯に割り当てられるチャンネル数は少なく、空いているチャンネルを選ぶことは難しいものです。IEEE 802.11nやIEEE 802.11acなど5GHz帯を使うものも広がってきていますが、まだまだ少ないのが現状です。
モバイルルーターの持ち込みによって既存の無線LANに影響があるからといって、社内での利用を禁止すると、従業員だけでなく来客にとっても不満が高まります。携帯電話での通信が前提条件になると、パケット使用量が大幅に増加してしまい、高速に通信するためには契約の見直しが必要になるかもしれません。
そこで、一つの方法として、会社が用意した無線LANを使ってもらう方法があります。高速な無線LAN環境を使用してもらえば、通信速度の低下を防ぐことにつながり、利用者の満足度も上がることが期待できます。
ただ、会社のネットワークに勝手に接続されると、ウイルス対策のレベルの低いコンピューターが存在した場合に、社内にウイルスが侵入する可能性があります。また、共有フォルダーなどを設定していると、来客が勝手にファイルにアクセスできて情報漏えいにつながる恐れもあります。そこで、接続できるネットワークの分割やアクセス権限の付与など検討する必要があります。
社内でもタブレットやモバイルPCを利用することが珍しくなくなり、安定した無線LAN環境の構築は必須だといえます。ただ、社内用と来客用のネットワーク設定を行うなど、セキュリティを保ちつつ利用者の満足度を上げることはなかなか大変です。
大塚商会では、このような社内用・ゲスト用の対応を含め、社内の無線LAN環境の導入から運用まで、オフィスに安定した環境を構築できるようご支援します。オフィス内に快適な無線LAN環境を用意するには、接続端末の通信量などをリアルタイムで把握し、場合によっては制限することも可能です。ぜひご相談ください。
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