Excelで行っていた請求業務をシステム化

同業者が開発したシステムに着目、産廃・一廃の双方に対応する『HyperRecycle』で請求業務を効率化

株式会社スリーエフコーポレーション 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

ごみ収集運搬などを行う株式会社スリーエフコーポレーションは、契約書管理や請求書発行などを効率化するため、廃棄物処理業向け販売管理システム『HyperRecycle』を導入。Excelで行っていた請求業務が効率化するなど、多くの成果を得ている。今後は、産業廃棄物関連の管理も合理化していく方針だ。

  • 業務効率の向上
  • 社内の情報共有

株式会社スリーエフコーポレーション

導入先の概要

業種
総合リサイクル業
事業内容
一般廃棄物収集運搬業、産業廃棄物収集運搬業 など
従業員数
約70名(2024年6月時点)
ホームページ
https://3f.hp.gogo.jp/pc/index.html

導入の狙い

  • 請求書発行業務を効率的に行いたい
  • 契約書管理の合理化を図りたい
  • ベテラン社員が担っていた業務の属人化を解消
  • 入金消込作業の対応を行いたい

解決策

  • 廃棄物処理業向け販売管理システム『HyperRecycle』を導入

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
一般廃棄物および産業廃棄物収集・
処理業者向け販売管理システム
HyperRecycleお問い合わせ

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株式会社スリーエフコーポレーション 導入事例(PDF:3,207KB)

導入事例詳細

廃棄物の収集運搬からリサイクル業までを行う

大阪府寝屋川市の株式会社スリーエフコーポレーション(以下、スリーエフコーポレーション)は、寝屋川地区を中心に一般廃棄物(家庭系・事業系ごみ)や産業廃棄物の収集・運搬を行う会社だ。リサイクル業コンサルティング、古紙・古布回収、金属スクラップの回収・販売なども行う、総合リサイクル企業でもある。同社の前身は、行政から廃棄物収集運搬を受託する業者同士で設立した協同組合であった。

専務取締役 北井 勇次氏

「当社は40名の組合員による寝屋川資源再生協同組合として、2000年2月に誕生しました。2002年8月に大阪東部リサイクル事業協同組合に名称変更し、2012年9月、株式会社へと組織変更して、今日に至っています」と説明するのは、専務取締役の北井 勇次氏である。

社名の「スリーエフ」は、株式会社化の際に、Free(自由)、Flat(平等)、Fellow(仲間)の「3つのF」を大切にしていこうという思いを込めて決めたという。「前身が協同組合なので、仲間同士が自由かつ平等に連携しながら、社会のニーズに応えていこうという理念を社名に織り込んだのだと思います」と北井氏は語る。

同社のモットーは、「誠実」であること。廃棄物処理法の下で事業を行っているため法令への対応はもちろん、人と人とのつながりを大切に考え、ごみの回収先である一般家庭や事業者の方々に誠実に対応することを心掛けている。

「年に数回ですが、行政から電話で『気持ちよく挨拶してくれて、回収していってくれた。ありがとうと伝えてね』といった町の方からのお褒めの言葉をお知らせいただきます。こういうとき、社員への評価をあらためて確認できます」(北井氏)

2012年に株式会社に変更した翌年に移転してきた本社外観。4トンパッカー車や4トンコンテナ車などを保有する同社には、敷地内に十分な駐車スペースが確保されている

廃棄物の収集運搬やリサイクル事業は、さまざまな種類の有資格者によって支えられている。そのため、スリーエフコーポレーションは社員の資格取得費用を負担するなど、有資格者の育成にも力を入れている。北井氏は、「資格を持っている社員は、当社の事業において活躍の場が広がります。会社のためだけでなく社員の未来のためにも、資格取得を応援していきたいと思っています」と語った。

大塚商会の事例記事を見て『HyperRecycle』の導入を決断

スリーエフコーポレーションは2013年、大塚商会を通じて廃棄物処理業向け販売管理システム『HyperRecycle』(ハイパーリサイクル)を導入した。そのきっかけは、スリーエフコーポレーションと同業を営む岐阜県の企業が、廃棄物処理業向けの販売管理システムを大塚商会と共同開発した事例記事を目にしたことだったという。

「業務上の課題をよく知っている同業者が開発に関わったシステムなら、当社にとって使い勝手が悪いはずはないと興味を持ちました。早速、大塚商会さんに連絡し、システムの説明を行ってもらったのです」(北井氏)。それが、『HyperRecycle』だった。

実は、北井氏は以前から、システムで業務を効率化することに強い関心があり、自分でもインターネットでさまざまなシステムの情報を集めていた。しかし、廃棄物処理という特殊な業務内容にぴったりと合うシステムを、なかなか見つけることができなかったという。

「産業廃棄物処理業向けのシステムはいくつかあるのですが、一般廃棄物処理業向け機能もカバーしているシステムはほとんど見かけませんでした。その点、『HyperRecycle』は同業者が共同開発したシステムだけあって、一般廃棄物処理業務を管理するために欲しい機能もそろっていることに感激しました」と北井氏は振り返る。

分かりやすいデモも、採用の決め手の一つに

例えば、古紙回収の管理機能はその一つだ。回収した古紙は、段ボールなどの種類別の回収量だけでなく、金額まで管理する必要がある。『HyperRecycle』には、「1kg当たり何円」という単価を設定して管理できる機能が備わっており、これは導入の大きな決め手になったと北井氏は明かす。

また、大塚商会による分かりやすいデモンストレーションも、採用の決め手の一つとなったようだ。「『HyperRecycle』の開発に携わったシステムエンジニアがデモンストレーションに参加し、説明してくれました。業界のことをとてもよく勉強していて、頼もしさを感じました」(北井氏)

事業系ごみ収集運搬の請求業務を効率化する

『HyperRecycle』の契約情報登録画面。スキャンした契約書を画面上で確認でき、契約書を探す手間などは不要となっている

『HyperRecycle』は、大塚商会の基幹業務システム『SMILE』シリーズをベースとして、一般廃棄物および産業廃棄物収集・処理業者向けに開発された販売管理システムだ。廃棄物処理法に対応しており、産業廃棄物管理票(マニフェスト伝票)の追跡管理ができること、複雑な伝票の流れや廃棄物収集情報を一元管理し、業務の効率化を実現できることなどが大きな特徴である。同社はこのシステムを導入して、一般廃棄物収集運搬業務の管理の効率化を推し進めた。

特に改善を目指したのは、事業系ごみ収集運搬の請求業務の効率化である。同社は、『HyperRecycle』を導入するまで、事業系ごみ収集運搬の請求書作成はExcelを使用していた。

「契約した事業者ごとにExcelで請求書のフォーマットを作成し、毎月、日付、数量、金額などを入力して請求書を作成していました。印刷して、各事業者に郵送する手間も避けられませんでした」と、北井氏はかつての作業内容を説明する。しかし、同社の事業が拡大していき、契約事業者が増えていくに従って、1社に対して1枚、手作業で行う請求書作成・発送業務は煩雑で、担当社員の大きな負担となっていった。

「今、契約する事業者の数は200社近くに上ります。契約先が増えていくと、それにつれて作業量も増えていきます。前月の金額を変更せずにそのまま送ってしまうといったミスも起こりやすい状況だったため、システム移行の検討を早急に行い、ミスを誘発しにくい環境を整えたいと思いました」と北井氏は明かす。

実際に導入してみると、入力操作も分かりやすく、Excelによる運用からスムーズに移行できたという。一枚一枚出力していた請求書は、全ての入力が済んでしまえばまとめて出力できるようになったため、圧倒的に工数が省略された。

産業廃棄物処理の管理も合理化を目指す

『HyperRecycle』の導入によって、事業系ごみの請求業務に関する課題は一気に解決した。

ごみ収集・運搬を担当するドライバーは、収集業務を行いながら、回収した廃棄物の量などを「収集日報」に記入していく。業務を終えて帰社すると、収集日報を事務スタッフに提出。事務スタッフがその情報を『HyperRecycle』に入力すると、事業者別に収集した廃棄物の量や金額が集計され、月末には請求書が自動作成される仕組みが実現したのだ。これによって、事務スタッフが毎月月末に200社分近い請求書を1社ずつ作成する手間はなくなり、業務効率は飛躍的に改善。入力間違いや請求内容の漏れなども解消された

また、『HyperRecycle』に標準で備わっているEB(Electronic Banking)入金データ取込機能も活用。契約事業者から金融機関を通して支払われた入金データを取り込むと入金消込を行う機能で、確実で迅速な入金確認と管理が可能となっている

契約書の管理と収集日報の作成も『HyperRecycle』で

事業系ごみの収集運搬は、事業者との契約に基づいて行うが、その契約書管理も面倒な業務の一つであった。かつては紙の契約書をファイル保管しており、必要な契約書を探し出すのが面倒だったが、『HyperRecycle』なら契約書をデータ化して一元管理ができる。北井氏は、「あいまい検索にも対応しており、関連するキーワードを入力すれば、欲しい契約書がすぐに呼び出せるのは非常に便利です」と評価する。

『HyperRecycle』の導入効果は、ドライバーの収集日報作成を効率化する点でも大きかったようだ。事業系ごみの収集運搬業務は、どの順番で事業者を回るかという事前のルート設定によって作業効率が大きく変わる。ドライバーは、その日のルートに合わせて日報を作成しなければならなかったが、『HyperRecycle』なら、ルートを入力すると、それに応じた収集日報を自動作成してくれる。「シートは見やすく、一元管理されたデータを基に作成されているので、内容の誤りも少なく、ドライバーたちからも好評です」(北井氏)

スリーエフコーポレーションは、これからも『HyperRecycle』をさらに活用して業務効率化を進める方針だ。北井氏は「今後、産業廃棄物処理の管理についても『HyperRecycle』を使っていきたいです。その実現のため、大塚商会さんには当社にとって効果的なソリューションを紹介いただくなど、引き続きの支援を期待しています」と語った。

収集業務を終えたドライバーから提出される「収集日報」。ドライバーはこの収集日報を見ながらルートを回り、回収した情報をシートに記入していく

『HyperRecycle』に登録された契約情報とルート管理情報を基に作成された翌日の「収集日報」。システムからプリントアウトされているので見やすく、作成工数が大幅に削減した

大塚商会担当者からのコメント

「産業廃棄物処理への活用もご支援します」

株式会社スリーエフコーポレーション様からは、『HyperRecycle』を産業廃棄物処理の管理にも活用したいというご要望をいただいています。大塚商会としても、引き続き積極的にご支援していきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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