スクラッチ開発のプロジェクト管理システムを刷新

使いやすさと未来への拡張性を評価して『Autodesk Construction Cloud』を選定。3Dモデルによる情報検索が可能に

株式会社IHIプラント 導入事例

建設業101~1,000名CAD・PLM(設計支援・管理ツール)情報共有・会議システム経営基盤強化・リスク対策営業・業務プロセス効率化機密漏えい・外部侵入対策

プラントの計画・設計から建設、メンテナンスなどのサービスを提供する株式会社IHIプラント。長年使用してきたプロジェクト管理システムの更新を決定した同社は、大塚商会を通じて『Autodesk Construction Cloud』を導入。情報共有の強化やスピーディーな図書検索が実現するなどの効果がもたらされている。

  • 業務効率の向上
  • 社内の情報共有

2025年12月取材

株式会社IHIプラント

導入先の概要

業種
建設業
事業内容
カーボンニュートラル社会に向けて、プラント設備の老朽化対策、省エネ・高効率化、低炭素化などへ対応し、プラントのライフサイクルを通したサービスを提供
従業員数
782名(2025年4月現在)
ホームページ
https://www.ipc-ihi.co.jp/

導入の狙い

  • プラントEPC事業でのプロジェクト管理に適したシステムへ移行したい
  • 拡張性が高いシステムへ移行したい

解決策

  • スクラッチ開発のプロジェクト管理システムから『Autodesk Construction Cloud』へリプレースする

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
建設業向け統合プラットフォームAutodesk Construction Cloudお問い合わせ

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株式会社IHIプラント 導入事例(PDF:3,315KB)

導入事例詳細

発電所などのプラントをライフサイクル全体で管理

東京・豊洲に本社を構える株式会社IHIプラント。親会社となる株式会社IHIから、プラントの設計、製造、販売などの事業を承継する形で2019年に設立した

株式会社IHIプラント(以下、IHIプラント)は、資源・エネルギー・環境から、社会基盤、産業システム・汎用機械、航空・宇宙・防衛と、さまざまな分野でビジネスを手掛ける株式会社IHIのグループ企業だ。同社は、総合エンジニアリング企業として、火力発電所や原子力発電所、液化天然ガス(LNG)・アンモニアの受け入れ・貯蔵タンク、石油・石油化学プラント、太陽光発電など、さまざまな種類のプラントのEPC(Engineering〈計画・設計〉、Procurement〈調達・製作・輸送〉、Construction〈建設・据え付け〉)プロジェクトを請け負っている。また、建設したプラントのオペレーションやメンテナンス、更新・改造など、ライフサイクル全体でプラントを管理するサービスも提供している。

ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査 吉岡 健詞氏

「カーボンニュートラル社会の実現に向けて、既存のプラント設備の老朽化対策や、省エネ・高効率化、低炭素化などに対応するサービスを提供しています」と説明するのは、ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査の吉岡 健詞氏である。例えば、老朽化対策としては、各種プラントの定期修繕やタンクの開放点検を、省エネ・高効率化ではプロセスの改造提案や熱交換器・冷却塔の更新、低炭素化ではバイオマスおよびアンモニア燃料に対応するタンクへの改造や新設などを行っている。

「弊社がお客様からお引き受けするプラントEPC事業は、1件当たり数十億円から数百億円の案件が多く、ほとんどの工事が計画から完成までに3年以上かかります。1件の工事には発注者から協力会社まで多くの会社が関わり、その数は数十社にも達します」と吉岡氏は説明する。言葉のとおり、大規模かつ複雑なプロジェクトを円滑に進めるノウハウを備えている点が同社の強みである。

プロジェクト管理システムを使いやすい『ACC』に刷新

近年、IHIプラントが手掛けるEPCプロジェクトの規模は、老朽化したプラントの増加や、カーボンニュートラルへの対応といった、顧客である電力会社などの新たな取り組みによって拡大傾向にある。しかも、「EPCプロジェクトは、設計、調達、施工、試運転などの業務が同時並行で進むため、一つの工程の遅れが全体に波及します。そのため、各工程の進捗(しんちょく)状況を横並びで厳格にチェックするなど、複雑なプロジェクト管理が求められます」と吉岡氏は話す。

そうしたきめ細やかで厳格な管理を実践するため、IHIプラントは2000年から、親会社が開発した独自のプロジェクト管理システムを利用してきた。しかし、システムそのものの老朽化に加え、IHIプラントが取り扱うプラントEPCのプロジェクト管理に現在では最適とは言い難いシステムであったため、2022年ごろから別のシステムへの刷新を検討し始めた。

ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査 木村 龍二氏

「当時のシステムは親会社が作ったものなので、親会社が手掛けるプロジェクトの規模に合わせて要件定義されていました。弊社で取り扱うプロジェクトの規模とは違いがあり、自分たちの使い方と機能がマッチしていない場合もあり、やや使いにくい部分がありました」と刷新に至った経緯について語るのは、ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査の木村 龍二氏である。

20年以上も前に稼働したシステムは既に開発に携わったキーパーソンも不在となり、事業環境の変化に合わせて更新したくても非常に難しい状況になっていた。そこで、経営陣による判断の下、全く別のプロジェクト管理システムへの全面刷新を決定したのである。

使いやすさと拡張性を評価して『ACC』を導入

10種類ほどの候補を比較検討し、最終的にIHIプラントが選定したのは、大塚商会の提案によるAutodeskの建設業向け統合プラットフォーム『Autodesk Construction Cloud』(以下、『ACC』)であった。木村氏は『ACC』を選定した理由について、ほかの候補よりもユーザーインターフェイスが分かりやすく、導入のハードルが高くない印象が決め手になったと明かす。

「ほかの候補の中にも、『ACC』に引けを取らないほど高機能な製品はありましたが、操作や運用の方法が複雑で、システムに慣れていない弊社の従業員はもちろん、お客様や協力会社の皆さんにとっても、コラボレーション基盤としては使いにくいのではないかと感じました。その点、『ACC』は機能と使いやすさのバランスがよく取れており、最も理想的だと判断したのです」(木村氏)

もう一つ、IHIプラントが『ACC』を選定した大きな理由は、拡張性の高さである。プロジェクト管理システムの刷新にあたって、同社の経営陣が求めたのは、「成長できるシステムであること」だった。IHIプラントが手掛けるプラントEPC事業は、カーボンニュートラルをはじめとする環境問題への対応や、法改正などによって、市場のトレンドが大きく変化する。そうした変化に柔軟に対応しながら、持続的な成長を遂げていくには、重要な業務基盤の一つであるプロジェクト管理システムも、時代とともに進化を遂げられるようなものでなければならない。

「その点、『ACC』はクラウドベースなので、時代の変化に合わせて機能がアップデートされます。まさに『成長できるシステム』である点を高く評価しました」と木村氏は語る。

セキュアな状態で協力会社や顧客との情報共有が可能に

IHIプラントは、2024年7月に『ACC』を導入。その後、1年余りの時間をかけ、運用に向けてシステムを構築した。

「従来のシステムとは使い方が大きく異なるので、構築を進めながら操作マニュアルを整備し、全従業員に向けて提供を開始してから3カ月で登録数が6割を超えました。オンラインによる説明会も開催し、本稼働後スムーズに移行できるような準備を行いました」と木村氏は説明する。こうして2025年10月には、『ACC』が正式に稼働。入念な準備が功を奏し、さほど大きな混乱もなく旧システムからの切り替えが完了した。

『Autodesk Construction Cloud』の導入で、3Dモデルのデータにひも付けられた関連図書を同じ画面からワンクリックで確認できる。現場ではタブレットを活用している

『ACC』には、さまざまな図面や情報を整理できる『Autodesk Docs』、業務プロセスを一元管理できる『Autodesk Build』など、さまざまな機能が組み込まれている。IHIプラントは『ACC』導入後、プロジェクト単位の図書管理を『Autodesk Docs』による管理に変更した。

『Autodesk Docs』では独自の属性情報も加えた版管理が可能なので、非常に便利になりました。ダウンロードや閲覧などの権限も細かく設定できるため、セキュアな状態でお客様や協力会社と情報共有がしやすくなったのも大きな効果です。また、3Dモデルの可視化共有が『ACC』によってノンアプリケーションで可能になったこと、モバイルデバイスでも3Dモデルを見ることができるようになったことは、共通データ環境という意味でも非常に重要です」と木村氏は語る。

3Dモデル上のパーツをクリックし関連する図書を表示させる

一方、『Autodesk Build』については、3Dモデル上のパーツをクリックすると、そのパーツに関連する図面や文書が表示される機能に利便性を感じているようだ。

ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査 重松 寛聴氏

「以前は、プロジェクト管理システムの文書管理機能を使って検索していたのですが、該当する図面や文書にたどり着くまでに相当な時間がかかっていました。『ACC』のアセット機能は、図書を参照登録することができるので、モデル上のパーツをクリックすると、参照登録した図書を表示させることができ、検索の手間がなくなり、現場からの評判は良いです」と語るのは、ライフサイクルビジネスセンター 管理・DX部 主査の重松 寛聴氏である。

『Autodesk Build』には、3Dモデルの個々のオブジェクトの色で進捗を可視化させる機能もある。これも、プロジェクト管理の効率化と、スケジュールどおりの進捗かの把握・判断に大きく貢献しているようだ。

IHIプラントは、今後も『ACC』の活用の幅を広げ、プロジェクト管理の高度化を図っていきたい考えである。木村氏は、「大塚商会さんには、導入支援だけでなく、使い方のアドバイスまで懇切丁寧に行っていただいています。今後も引き続きのご支援をお願いしたいですね」と期待を述べた。

大塚商会担当者からのコメント

「『ACC』のより効果的な活用について、これからもご提案させていただきます」

株式会社IHIプラント様は、『ACC』の活用を高めていきたいと伺っています。より活用の範囲を広げ、効果的なプロジェクト管理を実現できるように、これからも全力でサポートをしていきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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