ICT化で障害者支援施設のサービスを向上

記録システムや見守りセンサーの導入で障害者支援施設の業務負荷を大幅軽減。ご利用者と向き合う時間の創出に貢献

社会福祉法人 ロザリオの聖母会 導入事例

サービス業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理情報共有・会議システム経営基盤強化・リスク対策営業・業務プロセス効率化

社会福祉法人 ロザリオの聖母会では、運営する障害者支援施設に、介護記録・介護請求、見守りセンサー、インカムなど、職員の業務負荷を軽減する複数のソリューションを導入。特にインカムは導入から1カ月でも格段に情報共有が高まるなど、限られた人数で質の高い介護サービスを提供可能なICT環境を整えた。

  • 業務効率の向上
  • 長時間労働の是正
  • 社内の情報共有
  • 顧客満足度の向上

社会福祉法人 ロザリオの聖母会

導入先の概要

業種
介護福祉
事業内容
医療保護施設、知的障害者・身体障害者などの総合的複合施設の運営
職員数
約570名(パート含む、2026年4月現在)
ホームページ
https://www.rosario.jp/

導入の狙い

  • 職員不足に対応したい
  • 日勤のシフトの人数を増やしたい
  • ご利用者の日中活動を充実させたい
  • 職員の離職を防止したい

解決策

  • 煩雑な支援記録を電子化し効率化を図る
  • 情報の共有化により働きやすい環境を整える
  • 見守りシステム導入により迅速な対応や転倒防止を実現する

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
障害者総合支援法対応ソフトほのぼのmoreお問い合わせ
Care Palette-
見守り介護ロボットaams-
排せつ検知センサーHelppad-
デジタルインカムほのぼのTALK++-

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社会福祉法人 ロザリオの聖母会 導入事例(PDF:1,940KB)

導入事例詳細

千葉県で障害者支援施設を運営、幅広い世代に福祉サービスを提供

社会福祉法人 ロザリオの聖母会(以下、ロザリオの聖母会)は1952年の創設以来、医療保護施設の「海上寮療養所」をはじめとして、知的障害者・身体障害者・重症心身障害児(者)を対象とする総合的複合施設を運営してきた。現在は千葉県旭市と香取市で21の施設を運営しており、子どもから高齢者まで4,500名以上のご利用者に、約570名の職員が治療・療育・生活支援・機能訓練・職業訓練・ショートステイ・相談事業・在宅福祉サービスなどの幅広いサービスを提供している。

聖マリア園には、主に18歳以上で常時介護を必要とする重度の身体障害者が入所している。敷地内は植栽が豊かで、ご利用者の居室からも四季折々の木々の景色が眺められる

同法人の障害者支援施設 聖マリア園(以下、聖マリア園)は、1991年に身体障害者療護施設として設立された。その後2011年には障害者支援施設へと移行し、身体に重度の障がいがある方を中心に、入浴・排せつ・食事などの介護や日常生活上の支援を行っている。現在ご入所者は45名、通所でのご利用者は15名前後おり、約50名(パートを含む)の職員が業務を分担し生活支援に携わっている。ご利用者は緑豊かな中庭が望める落ち着いた環境の中、食堂や談話室などの設備が整う広い施設で豊かな生活を築き、自立するためのきめ細かな支援を受けられる。

障害者支援施設 聖マリア園 施設長 飯島 広司氏

「ロザリオの聖母会には、さまざまな障がいをお持ちの方に向けた複数の施設があります。そのため、例えば他施設のご利用者が、けがや病気、加齢などにより身体機能が著しく低下したときは、聖マリア園に移動することもできます。このように、ご利用者の症状やライフステージの変化に応じたケアを、ロザリオの聖母会が運営する施設の中で継続して受けられることは大きな特徴だと思います」と語るのは、聖マリア園 施設長の飯島 広司氏だ。

一方、職員にとっては、役割の異なる同法人内の各施設を異動することで、さまざまな経験を積むことができる。野球やバレーボールなどのクラブ活動も充実しており、その活動の中で経験豊富な先輩職員から仕事のアドバイスを聞けるなど、横断的なコミュニケーションの場にもなっているそうだ。こうした風通しの良さは、理想的な職場環境の醸成につながっている。

職員の業務負荷軽減に向けて業務支援系のICT化に着手

ロザリオの聖母会は、人事・労務・会計などの基幹業務システムはいち早く整備していた。しかし、運営する各施設は業務内容がそれぞれ異なるため、業務支援系のシステムは全体最適化が難しく、ICT導入が遅れていたのが実情だった。だが、人手不足の深刻化などを受けて業務効率化が待ったなしとなり、「業務支援系のICT化をどう進めるべきか」を検討した結果、最初の導入先として選ばれたのが聖マリア園であった。

IT企画DX業務効率化推進担当 部長 高橋 宏樹氏

「聖マリア園は職員が不足気味で、1名当たりの業務負荷が高い状態が続いていました。特に、夜勤を優先してシフトを組むと日勤の職員が不足となり、ご利用者が希望する日中活動を行うことができない状態が続いていたのです。こうした課題を、ICT化で解決したいと考えました」と説明するのは、ロザリオの聖母会でIT企画DX業務効率化推進担当 部長を務める高橋 宏樹氏だ。

そうした中、タイミングよく大塚商会の担当者が営業に訪れたことを機に、聖マリア園のICT化が一気に進展する。

「『課題を解決できるICTの仕組みはありますか?』と何気なく尋ねたところ、『あります!』と即座に返答されたことが大塚商会さんと取引をするきっかけになりました」(高橋氏)

ほどなく大塚商会より具体的な提案を受けて、2025年4月に導入ソリューションを決定。具体的な構築作業に着手した。

「大塚商会さんは障害者支援施設などへの導入実績が豊富で、サポート体制がしっかりしていることが選定の決め手となりました。導入決定後に補助金制度を利用する際も、申請締め切りまで約1週間しかない中、非常に迅速にサポートしていただきとても助かりました」と高橋氏は振り返る。

手書きの介護記録をデジタル化、音声入力対応で負担を軽減

聖マリア園が導入したソリューションは多岐にわたるが、その導入を全面的に支援したのは、大塚商会の医療介護に特化した専門チーム「メディケアプロジェクト」だ。高い専門性を持つ担当者が、具体的な活用提案や事前の職員向け体験会などを行ったことで、2026年4月のスムーズな本稼働につながった。

導入したソリューションのベースとなるのが、介護記録や請求業務などをトータルにカバーする介護業務支援ソフトウェア『ほのぼのmore』と、そのタブレット版『Care Palette』だ。『Care Palette』はタッチパネル入力に加え、音声入力にも対応しているため、キーボードの操作に不慣れな職員でも介護記録を簡単に入力でき、その内容は職員間で即座に共有可能となった

「以前は、記録を手書きで行っていましたが、記入漏れがあると時系列がずれてしまうため、矢印を書き入れたり、他の職員の記録が済むまで記入を待つこともありました。また、目的ごとに記録用紙が分かれていたため、1名のご利用者に対し複数枚の様式を用いていました。しかし、『ほのぼのmore』によって、そうした課題が一気に解消されたのです。さらに、外国人職員もスムーズに記録業務を行えるようになりました」
(飯島氏)

見守りセンサーとカメラで転倒防止と職員の安全対策

ご利用者の各居室に導入した見守りセンサー『aams』とカメラの導入効果も大きい。『aams』は、マットレスの下にセンサーマットを敷くだけで、離着床や心拍、呼吸、体動、睡眠の状態などを離れた場所からPCやタブレットで把握できる。ネットワークとつながったカメラと連携させ、居室の様子の確認も可能だ。プライバシーの配慮として、アラートが発報されたときや確認が必要なときのみ映像を確認する運用としている。

『aams』の導入によって夜間の人員配置を緩和でき、3名から2名に削減できました。異変が起きた際はアラートで知らせてくれるのですぐに対応できますし、居室まで行かなくても、まずはPCやタブレットのカメラ映像を通して状況を把握できます。物理的には、『aams』のマットセンサーの耐久性やセンサーの感度の良さも、選定の決め手になりました」(高橋氏)

飯島氏は現場目線から、次のように説明する。「カメラの設置は、ご利用者とご家族から事前に同意をいただきました。ご利用者がベッドから起き上がったことを早期に察知し駆け付けることで転倒を予防できますし、また昨今、業界課題となっている虐待やカスハラの問題にも役立つと判断しました。ご利用者と職員の双方を守り、安心健全運営につなげていきます」

耳穴をふさがない軟骨伝導で会話ができるインカムが好評

さらに多くの職員が顕著な効果を実感しているのが、デジタルインカム『ほのぼのTALK++』だ。『ほのぼのTALK++』は「軟骨伝導」の仕組みを活用したヘッドホンを利用しているため耳穴をふさがない。ご利用者との会話に支障がないうえ、職員間で簡単に会話ができるメリットがある

障害者支援施設 聖マリア園 支援員 鈴木 拓巳氏

「以前はPHSで連絡を取り合っていたのですが、相手が出るまで待たなければならない不便さがありました。インカムはボタンを押して話せば、『○○さん、すぐに△△へ来てください』といった緊急時のコールや、『□□さんのご家族が午後1時に面会に来ます』といったタイムリーな情報を全ての職員へ即座に伝達できるのでとても重宝しています」と語るのは、聖マリア園 支援員の鈴木 拓巳氏だ。

さらに、飯島氏は「PHSは1対1の通話しかできませんが、インカムは大勢と同時に会話ができます。一人の職員が何か質問すると、それを皆が聞いているため、事情をよく知っている人がどんどん回答してくれるようになりました。このようなやりとりを通して、これまで以上に職員同士のコミュニケーションが活発になり絆も深まってきていると感じています」と話す。思わぬ副次効果も生まれているようだ。

排せつ検知センサーでおむつ交換や管理負担も軽減

『aams』の情報をタブレットで確認できる。職員は、目の前のご利用者へケアを行いながら、同じ場所で他のご利用者の状況も把握可能となった

聖マリア園では、排せつ検知センサー『Helppad』も試験導入している。ご利用者のベッドの上に敷いたセンサーパッドが、臭いで尿と便を検知し、『aams』の画面上に「おむつマーク」でアラート表示される仕組みだ。「夜勤の職員にとって、一番大変な巡回によるおむつ交換や排せつ管理の業務負担を大きく軽減できると期待しています」と高橋氏。

今回導入した一連のシステムはまだ本稼働したばかりだが、今後は同法人の他の施設への水平展開も視野に入れている。聖マリア園のICT活用を見学に来る、他の施設の職員もいるという。「聖マリア園は、コロナ禍以降実現できていない『ご利用者の個別外出支援やレクリエーションなど、ご利用者の皆さんの楽しみの充実』をあらためて目指していきます。ICT化によって、限られた職員数でもご利用者のための時間を増やせると確信しています」(飯島氏)

ロザリオの聖母会は、「光の当たりにくい人々と共に歩む」を創設の理念としている。大塚商会の提案したソリューションは、職員がご利用者と「共に歩む」時間をより多く創出する一助となるはずだ。

大塚商会担当者からのコメント

「医療介護に特化した専門チーム『メディケアプロジェクト』がご支援します」

社会福祉法人 ロザリオの聖母会様のICT活用による業務効率化を、医療介護に特化した専門チームが引き続き強力にご支援します。事業に必要とされる最適なソリューションの提案はもちろん、伴走支援もお任せください。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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