新入社員研修の方法・内容は？ 講義・演習・eラーニング

新入社員にはまず、業務に関する基本的なスキルや社会人として最低限のビジネスマナーを備えることが求められます。講義型の研修は伝えられる情報量が多いので、マナーや仕事の基礎を教えるには最適です。全体の進行をコントロールしやすいという利点もあり、決められた時間のなかで効率的な教育を施せます。

しかし、受講者は受動的になりやすく、人によって理解度が異なることが多々あります。そのため、講義のアフターフォローを十分に行うことが重要です。

講義などで学んだことも、実際の業務において活用できなければ効果がありません。実際の業務に近い演習型の研修を実施することで、実務で活用できる能力を養うことができます。また、講師や受講者との会話が生まれるため、受講者の意欲を引き出しつつ研修を進められます。

一方で、講義型とは異なり、伝えられる情報量が限定される点には注意が必要です。そこで、一つのテーマにおいて講義型と演習型を組み合わせるなどの工夫が必要です。

多くの支社がある企業にとって、全社的な研修を実施するには移動費や場所代、準備など多くのコストや手間がかかってしまうものです。パソコンやスマートフォンなどの電子端末を利用したeラーニングを実施することで、多拠点での研修にかかる時間や費用を削減できます。

講師や会議室の手配などの事務的負担を軽減できるほか、拠点ごとの都合の良い時間に合わせた教育が可能になるのです。