業界初、デジタル複合機がERPデータ入力端末に
SMILEαとimagio Neoが融合

―データ入力のプロセスを大幅に削減する新ソリューション―

平成17年1月31日第1706号

株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区 取締役社長:大塚 裕司、以下 大塚商会)と、株式会社リコー(本社:東京都港区 代表取締役社長:桜井 正光、以下 リコー)は、業界で初めてデジタル複合機をERP(統合基幹業務)システムの入力端末として利用する連携ソリューション「DB-DocLink」の販売を3月22日から共同で開始します。
この「DB-DocLink」は、リコーのデジタル複合機imagio Neo C455シリーズと大塚商会のERPソフトSMILEαAD*1の連携を実現したものです。デジタル複合機からの操作で、紙文書やコメント・備考情報をERPシステム上のデータと関連付けて登録することが可能です。これにより、ERPシステム上のデータと紙文書の統合管理が容易に実現し、データ入力作業の大幅な効率化や業務コストの削減が可能となります。
両社あわせて、初年度1000システム30億円の売り上げを見込んでおります。また、2月2日から東京・品川で開催される「大塚商会実践ソリューションフェア」で展示実演いたします。

従来、ERPシステムでは、営業履歴や取引明細といった情報を電子データで蓄積・管理してきました。一方、関係する仕様書や図面、FAXによる注文書といった紙文書に関しては、そのまま紙文書として保管するか、文書管理システムなどを用いて管理されるのが一般的でした。そのため、ERPシステム上のデータと紙文書を統合管理するためには、それぞれのデータを関連付けるための作業が必要となっていました。

「DB-DocLink」は、PCサーバーに保存されているSMILEαADの顧客データを、imagio Neoの液晶パネルで指定し、それに関係する紙文書(仕様書や図面など)をimagio Neoでスキャンするだけで、自動的に関連付けしてSMILEαADに保存します。imagio Neoの液晶パネルからコメントや備考の入力ができるため、デジタル化された文書をより一層容易に管理することが可能となりました。これにより、ERPシステムを運用する上での利便性が向上するとともに、入力作業の短縮、ファイリングの手間、スペースの削減といった業務コストの大幅な削減が見込めます。


「DB-DocLink」では、以下のような活用シーンが考えられます。
◆機械をメンテナンスする保守員の報告書
保守員が営業所にある複合機から該当の顧客を選択し、日付やコメントを入力してメンテナンスカードをスキャンするだけで本社のSMILEαAD内の顧客データに自動的に関連付けて登録されます。本社側での作業は一切ありません。その他の様々な関連書類についてもPCを使わずに複合機で簡単に顧客を検索してスキャンした文書を登録することが可能となります。


◆もの作りにおける打ち合わせ記録
建築、機械、造作物などを作る際には、各種打ち合わせ記録や設計図面が発生します。これを顧客データと関連付けることで、効率的な管理が可能になります。「DB-DocLink」を利用すると、建築現場事務所のような出先からでもSMILEαのデータを複合機に呼び出し、その場で検索、図面や資料などの登録が可能です。当然、SMILEα側での操作は必要ありません。


<DB-DocLink概要>
「DB-DocLink」は、今回新たに開発した「エージェントスキャン」および「αドキュメントダイレクト」が連携することにより実現されるものです。この2つのアプリケーションと、リコーのデジタル複合機imagio Neo C455シリーズ、大塚商会のSMILEαADで構成いたします。
リコーが開発した「エージェントスキャン」は、リコー独自のJavaTMアプリケーションプラットフォーム「Embedded Software Architecture」(注2)に対応したアプリケーションソフトで、SMILEαADから出力されたXMLファイルを読み取り、複合機の操作画面にデータを表示させます。一方、大塚商会の100%子会社でコンピュータソフトウエア開発を行う株式会社OSK(本社:東京都江東区 取締役社長:原田 要市、以下 OSK)が開発し、SMILEαADのオプションとして発売する「αドキュメントダイレクト」は、SMILEαADのデータを「エージェントスキャン」が読み取れるようなXMLファイルに出力するアプリケーションソフトです。これらが連携することによって、imagio Neo C455からスキャンした画像データが、SMILEαADの指定したフォルダに格納される仕組みを実現いたします。



■商品価格(消費税別) 
αドキュメントダイレクト(開発・発売:OSK)10万円
エージェントスキャン(開発・発売:リコー )9万5千円
■DB-DocLink標準構成(消費税別)308万5千円~
<ERP関連> 
SMILEαAD顧客管理65万円~
αドキュメントダイレクト10万円
<デジタル複合機関連> 
imagio Neo C455
(コピー/プリンター/スキャナー機能、ADF、3段給紙モデル)
224万円~
エージェントスキャン9万5千円
*別途搬入設置料、指導料、保守料などがかかります。 
■発売日平成17年3月22日
■販売目標今後1年間で1000システム 30億円 

(注1) SMILEα
連結対象子会社である株式会社OSK(本社:東京都江東区 取締役社長:原田 要市、以下 OSK)が開発。累計10万本以上出荷している日本型ERPシステム。販売・財務・給与に加え顧客管理、人事等様々な顧客の要望に応える基幹システムの商品。SMILEαADシリーズとSMILEieシリーズがある。

(注2) Embedded Software Architecture
「Embedded Software Architecture」は、リコーの提唱する新世代のデジタル複合機およびレーザープリンターのプラットフォーム。リコーの「imagio Neoシリーズ」や「IPSiOシリーズ」上で、Java言語のアプリケーションを稼動させることができる。この「Embedded Software Architecture」に対応したアプリケーションソフトを「imagio Neoシリーズ」や「IPSiOシリーズ」にインストールすることで、業種や業務にあわせた操作パネルのカスタマイズから、業務システムとの連携まで、さまざまなニーズに柔軟に対応できる。
*製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。


お客様お問い合わせ先
株式会社大塚商会 ODSプロモーショングループ
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