個人情報保護対策向けPDF作成システムの販売を開始

―低コストでPマーク取得対策やコンプライアンス対策などに有効なドキュメントセキュリティソリューションを提供―

平成17年5月11日第1722号

 株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区 取締役社長:大塚 裕司 以下、大塚商会)は、平成17年5月12日より、低コストで簡単にPDF(注)作成ができるシステムの販売を開始いたします。本システムは、ワープロソフトや表計算ソフトなどの文書をPDFに変換する際にセキュリティを付与することができます。そのためプライバシーマーク取得対策やコンプライアンス対策などセキュリティ強化を目指す企業に有効なシステムとなっております。従業員300名以上の中堅・大手企業及び官公省庁向けに販売し、初年度100セットを目標にいたします。

このPDF作成システムは、アドビ システムズ株式会社(本社:東京都品川区 代表取締役社長:石井 幹 以下、アドビ)と日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(本社:東京都品川区 代表執行役 執行役社長:小川 健夫 以下、日立ソフト)と当社の3社協業によって提供されるものです。アドビのAdobe Serverを核に日立ソフトが開発した「Adobe Document Server with Renopulse(リノパルス)」をもとに、大塚商会がセキュリティコンサルティング、文書管理コンサルティングとネットワーク構築を提供し、セキュリティの観点から顧客独自の文書管理を効率的に行うことができます。

【PDF作成システムの特長】
(1)サーバライセンス形式であり、サーバ一式の導入コストのみで全社的にAdobe PDF生成をする環境がすぐに構築できる。
(2)Webサーバからクライアントモジュールをダウンロードさせる運用が可能で、操作も簡単なため、数千人規模でも教育コストなどを抑えつつ全社員への徹底が図れる。
(3)電子化した文書に対してセキュリティを設定することで、企業コンプライアンスを確保できる。
【セキュリティ機能】
・PDFを開くパスワードの設定
・印刷/変更が禁止されたPDFファイルの作成
・「社外秘」「取扱注意」など任意の透かし文字追加機能
など
【システム概要図】
システム概要図
【PDF作成対応ファイル】
Microsoft Word、Excel、PowerPoint(バージョン2000/XP/2003) 一太郎(2004) PostScript EPS(Encapsulated)
【価格】
300万円~(各種コンサルティングについては別途有償)

 販売にあたっては、従来のセキュリティコンサルティングに加え、文書管理コンサルティングなども行い、顧客の利用状況に応じたシステムを提供いたします。サポートについては、大塚商会テクニカルソリューションセンターに専任のサポートエンジニアを配置し、アドビやAdobe Server国内販売元である日立ソフトとの技術交流を図り、サポート・製品品質の向上に努めてまいります。また、アドビ、日立ソフトは、大塚商会が販売していくなかで得られる顧客ニーズを製品開発などにつなげていき、3社共同セミナーの開催などプロモーション活動も積極的に行ってまいります。

本年4月1日施行の個人情報保護法を受け、企業における情報セキュリティ対策の必要性はますます重要度を増してきております。Adobe PDFは、紙媒体や電子ファイルの印刷イメージをそのまま表現でき、見読性が優れているにもかかわらず強固なセキュリティ設定を施すことができる点が特徴で、多くの企業及び官公省庁において採用されています。
当社でも、従来からシステムエンジニアを中心にAdobe PDFを活用してまいりましたが、全社的なコンプライアンス確保のため、社外に送付する文書をすべてAdobe PDF形式としセキュリティを確保する運用規定を実行しております。そのため全社員のAdobe PDF生成環境を実現する為に「Adobe Document Server with Renopulse」を利用したシステムの自社運用を平成17年1月から開始しており効果をあげております。

本発表に際し、各社からメッセージをいただきました。(50音順)

アドビ システムズ株式会社
代表取締役 石井 幹
Adobe製品の知識と優れたコンサルティング能力を提供する大塚商会様により、Adobe PDFをベースとしたソリューションをドキュメントセキュリティソリューションとして販売展開していただくことを嬉しく思います。組織内の文書をAdobe PDFフォーマットへ変換、統一することで、電子文書への一定のセキュリティの付与が可能です。これにより、個人情報保護法対策、情報漏えい対策、e-文書法対応と、企業・組織の各種法令へのコンプライアンスをコスト効率よく確保します。

日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
開発事業部 ソリューション営業本部 本部長 松田 憲晶
日立ソフトは大塚商会のドキュメントセキュリティソリューションの販売開始を歓迎します。
Adobe Document Server with Renopulse は、アドビ社のサーバ製品と組み合わせて、サーバサイドでAdobe PDFに変換できる、日立ソフトが開発した製品です。
昨年12月からの出荷開始以来、既に多くのユーザに導入頂き、使いやすい、運用が簡単など、大変多くのご好評を頂いています。日立ソフトは、大塚商会のコア・パートナーとして、今後もアドビ社純正のサーバ製品を最大限に活用するための連携製品の開発を行い、いっそう拡販を進めて参ります。


(注)PDF:Portable Document Formatの略称。米Adobe Systems社が開発した電子文書のためのフォーマットでその仕様は公開されている。レイアウトソフトなどで作成した文書をこのファイル形式に保存することで、無償配布されているAdobeReaderで閲覧・印刷が可能となる。また文書に出力・改編禁止の設定や電子署名など、セキュリティ性にも優れていることから、紙文書の電子化フォーマットとして全世界で普及している。

■ Adobe,Adobe Document ServerはAdobe Systems incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。
■ Renopulseは日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社の登録商標です。
■ その他掲載されている製品及び会社名はそれぞれ各社の商標または登録商標です。

お客様お問い合わせ先
株式会社大塚商会
テクニカルプロモーション部 リッチコンテンツグループ
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