製造業向けに文書管理システムを強化

―3次元CADデータを有効活用―

平成18年10月18日第1850号

 ソリューションプロバイダの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:大塚 裕司)は、製造業向けに機能強化した文書管理システム 「VisualFinder 3Dモデル」を平成18年10月20日より販売開始いたします。これにより、製造業で利用されることの多い3次元CADのデータを手軽に参照可能にすることで、図面を含めた設計管理文書の一元管理を実現いたします。また、CADソフトを持たない部署でも、手軽に3次元CADデータと、関連する2次元CADデータ、文書データをシームレスに参照・活用することが可能となり、企業全体での情報共有とデータ活用を促進します。

最近では、製造業を中心に3次元CADの導入が進んでいます。設計だけでなく、製造、品質管理、販売といった各部署で3次元CADデータを活用することで、業務プロセス全体の最適化を促進し、製品開発リードタイムの短縮、コスト削減など、業務全体の効率を上げることが可能です。しかし、3次元CADデータを企業全体で活用するためには各部署への3次元CADシステムの導入やオペレーション教育などの必要があり、コストと工数がかかっていました。また、3次元CADデータのサイズが膨大なため、管理と運用が難しいという問題もありました。

「VisualFinder 3Dモデル」では、データサイズが軽量で扱いやすく製造業で数多くの導入実績をもつXVL※形式の3次元CADデータを利用します。XVLデータを登録すると、サムネイル(小さなプレビュー用の画像)を自動作成するため、データの判別が容易です。サムネイルをクリックすると、ビューワが自動的に起動し、データを参照できます。また、3次元CADの操作に不慣れな設計者以外であっても、簡単な操作でXVLデータに寸法や注記を入れることができます。さらに3次元CADデータを貼り付けた議事録、作業指示書、製品説明資料作成や画面ショットを添付したデータ作成など、設計から販売まで幅広い部門で3次元CADデータが扱えるようになります。

本システムは、株式会社OSK(本社:東京都墨田区 代表取締役社長:宇佐美 愼治 以下、OSK)製文書管理システム「Visual Finder Ver4.40」に「3D XVL CADオプション」を組み合わせ提供いたします。「3D XVL CADオプション」は、大塚商会が文書管理システムを提供していく中で得られたお客様からの要望に応える形でOSKが開発したものです。また、3次元CADデータをXVL形式に変換するためにラティス・テクノロジー株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:鳥谷 浩志)製のXVL Converterを利用いたします。

【「VisualFinder 3Dモデル」全体構成】


■CADビューワの主な機能
 ・XVLデータのサムネイル生成機能
 ・XVLデータのビューイング機能
 ・XVLデータの印刷設定、印刷プレビュー
 ・注記機能
 ・寸法作成機能
  
■システム価格
 208万円~
 (VisualFinder Ver 4.40、VisalFinder 3D XVL CADビューワオプション、ラティスXVL Converter)
  
■サービス提供開始日
 平成18年10月20日
  
■販売目標
 初年度:100システム 10億円


【画面イメージ】 サムネイルから起動可能

※XVL
「XVL」 (eXtensible Virtual world description Language) は、XML (eXtensible Markup Language) をベースとした超軽量3D表現として、ラティス社が提唱する表現形式です。XVLを用いることで、3D CADなどで生成されたデータを数百分の1にまで軽量化することができます。また、メモリが少ない環境で巨大な3Dデータを高速表示する技術の実装により、ネットワーク環境での3Dデータ共有に最適な形式です。

*文中に記載の製品名等固有名詞は各社の登録商標または商標です。


お客様お問い合わせ先
株式会社大塚商会
マーケティング本部ODS・CTIプロモーション部ODSプロモーション課
電話:03-3514-7650 FAX:03-3514-7651
E-mail:ODS21@otsuka-shokai.co
マーケティング本部CADプロモーション部
電話:03-3514-7820 FAX:03-3514-7821
E-mail:xvl-info@otsuka-shokai.co.jp