製造業向けに設計情報管理ソリューションを提供開始

―文書管理システム上で製品構成単位での管理を実現し、CADデータを有効活用―

平成21年3月18日第2113号

株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 裕司)は、高価なPDMを導入することなく、低価格で設計情報管理を実現する製造業向け設計情報管理ソリューションを、平成21年3月19日より開始します。価格は56万円からで、初年度50社の販売を目標とします。

本ソリューションは、ドキュメント管理システムにおける一般的なフォルダ階層での表示だけでなく、製品構成単位での表示により、利用者にあわせた検索効率の向上を可能にします。これにより、設計データの検索が容易になり、設計担当者への問合せ対応工数の軽減などを実現します。また、部品情報から製品情報へさかのぼれる逆展開表示により、共通部品の設計変更時における利用製品への影響度を確認することができ、設計品質の向上にもつながります。

今まで、CADデータなど設計情報を管理する方法として、製品関連情報を一元管理するシステムであるPDM(Product Data Management)がありました。しかしながらPDMは、お客様の業務に合わせたカスタマイズや、管理のルール化が必要なため、システム価格が高価なものとなっていました。そのため、小規模のお客様にとっては、導入・運用コストの面でシステム導入は困難となっています。また、設計情報は設計担当者に直接聞かないとわからないため、設計担当者が問い合わせ対応などで本来の設計業務の時間をとられてしまうという問題もありました。さらに図面がどこにあるかわからなくなり、すでにあるはずの図面を作成し直すといった、余計な設計工数が発生するケースもありました。

大塚商会は、低価格で設計情報管理を実現するために検索機能や文書管理機能などPDMでニーズの多い機能を切り出して、株式会社OSK(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:宇佐美 愼治)製の統合グループウエア「eValue NS(※1)ドキュメント管理」と連携する「構成管理オプション」を開発しました。「eValue NS」を利用することで、お客様のニーズにあわせ、設計情報管理だけでなく、グループウエア、ワークフローの連携によるシステムの拡張も可能です。

今後も大塚商会は、CAD/CAM/CAEの導入や運用支援だけでなく、技術文書を含めた設計情報管理ソリューションなどを提供し、お客様にとって、より良い設計環境を推進してまいります。

(※1)「eValue NS」:株式会社OSK製の統合型グループウエア。「グループウエア」、「ドキュメント管理」、「ワークフロー」、それぞれで高機能、かつ、分かりやすい画面デザインと快適な操作感を実現する。

設計情報管理ソリューション特長

  • 3D CADもしくはExcelデータから出力した製品構成情報を、「構成管理オプション」に読み込ませ、公開用のデータとして設計・技術部で作成・承認された図面・技術文書を、「eValue NSドキュメント管理」に関連付けして登録
  • 製造業のお客様が確認しやすい製品構成単位での参照方法を実現することで、ドキュメント管理システム内での製品の逆展開が可能
  • 一般的なフォルダ階層での参照も可能で、利用者により参照方法を使い分けることが可能
  • データベース上には、図面・技術文書が重複して管理されることなく、図面番号や文書属性などから検索をかけ、製品・ユニット・部品などに関連した情報を表示することが可能

設計情報管理ソリューション特長

価格

「設計情報管理ソリューション 構成例」

セット製品

  • eValue NS for Engineering Pack(10ライセンス) 56万円~

オプション単体

  • eValue NS ドキュメント管理 構成管理オプション(10ライセンス)29万8千円~

※上記価格には、eValue NSのメディアパック、データベース、ドキュメント管理ライセンス、構成管理オプション、CADビューワオプションが含まれます。
※全て消費税別、また別途搬入設置料、指導料、保守料などがかかります。

発売日

平成21年3月19日

販売目標

50システム/年

関連リンク

CAD建設・製造・解析


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