BIMビューアーを用いた電子申請による確認済証を交付
平成30年6月26日 第3012号
アーネストアーキテクツ株式会社(東京事務所:東京都港区、代表取締役会長:山口 徹、以下「アーネストアーキテクツ」)、日本ERI株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:馬野 俊彦、以下「日本ERI」)は、GRAPHISOFT社のBIMソフトウェアである「ARCHICAD」とBIMビューアーである「BIMx」を使用し、電子申請により鉄筋コンクリート造戸建て住宅の確認済証交付に至りました。
アーネストアーキテクツは、BIMモデル確認申請用図書作成マニュアルを作成しました。ARCHICADで作成したモデルデータを改竄不可能な情報とするため、BIMxデータに変換、確認検査機関である日本ERIとクラウド上で共有することを実現しました。これにより、アーネストアーキテクツは、社内における確認申請用図書作成期間の短縮を図ることが可能となり、確認検査機関である日本ERIは、電子申請受付WEBシステムを介して、電子申請により確認済証を交付しました。将来的には、整合性が担保できるなど3Dモデルの更なる活用により審査期間の短縮も期待されます。
BIMビューアーを用いた電子申請フロー図
アーネストアーキテクツ、日本ERIの取組内容について
(1)ARCHICADモデルデータをBIMxデータに変換し、建物の形状や仕様を可視化した3Dオブジェクトの審査への活用
- 道路斜線や北側斜線を3Dオブジェクトで表示し、斜線検討内容を3Dビジュアル化
- 3Dラベルを利用した3Dモデルと2D図面情報の整合性の確保
- ARCHICADのゾーンオブジェクトを活用した面積算定方法の簡略化の試行
(2)BIMxデータを利用することで、CADデータの情報の中から確認申請上必要な情報と不要な情報の選別と、BIMモデルを改竄不可能な情報として共有することが可能
- BIMビューワーを活用することで、審査機関側は高価なBIMソフトウェアを導入すること無く、受け入れが可能
本取組では、株式会社 大塚商会(以下「大塚商会」)が確認申請におけるBIMワークフローを、グラフィソフトジャパン株式会社(以下「グラフィソフトジャパン」)は、BIMソフトウェアの提供会社の立場から、BIMワークフローに関するノウハウならびに技術支援を実施しました。
尚、今後の課題として、建具オブジェクト情報を利用し、採光・換気・排煙計算の簡略化を検討するとともに、本取組のノウハウについては、引き続きアーネストアーキテクツと大塚商会、グラフィソフトジャパンが共同でマニュアルをまとめ、講演活動などで公開いたします。
ARCHICAD
GRAPHISOFT社(本社:ハンガリー ブタペスト)のBIMソフトウェア。35年の歴史を持ち、BIMが提唱される以前よりVirtual Buildingのコンセプトで建築3D CADソフトウェアとして開発され、現在では、18言語対応、26のローカルバージョンがあり、200,000人以上の建築家に利用されている。
BIMx
モバイルデバイス上で稼働し、設計者をはじめ、発注者、施工業者など、だれでも簡単に操作できる究極のインタラクティブなBIMのプレゼンテーション、コーディネーションツール。
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