2019年12月期 第3四半期 決算の概況

2019年10月31日 第201917号

株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚裕司)は、2019年12月期第3四半期(2019年1月1日~2019年9月30日)の決算の概況を発表します。

2019年12月期 第3四半期(2019年1月1日~2019年9月30日)決算の概況について

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費が持ち直し雇用情勢も着実に改善してきている中で一部に弱さも見られましたが、全体としては緩やかな景気回復が続きました。

このような経済状況にあって、米中の通商問題による中国景気減速の懸念や日韓貿易問題の影響に対する懸念から先行きに慎重な姿勢も見られましたが、企業収益は高い水準で堅調に推移し、設備投資やソフトウェア投資の計画も増加傾向にある中、政府による働き方改革の推進やIT導入支援事業、パソコンの更新需要などにより国内企業のITへの関心も高く、IT投資は底堅く推移しました。

以上のような環境において当社グループは、「お客様の目線でソリューションを活かし、信頼に応える」を2019年度のスローガンに掲げ、引き続き地域主導の運営体制の下、それぞれの地域のお客様の特性やニーズに対応すべく関係強化を図ってきました。本年は東京・大阪・名古屋を始めとした全国主要都市にて「ITで開く、働き方改革。」をテーマに実践ソリューションフェア2019を開催し、オフィスの2020年問題(注1)を提起しIT需要の喚起に努めました。また日々の提案活動においては、「オフィスまるごと」の方針の下、当社の提供できる商材やサービスを組み合わせ、お客様のニーズに沿った付加価値のあるソリューション提案を行うことで、不要な価格競争を避け収益性を損なわないよう努めました。なお、当第3四半期連結累計期間には大きなパソコン需要が見込まれたことから、調達に障害が生じないよう注意を払ってきました。加えて一部の商材では消費税増税前の駆け込み需要が見込まれたことから、一時的な倉庫の増床など準備も行いました。パソコンの販売台数については、良好な市場の需要を捉え前年同期に比べ高い伸びとなりました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、6,670億98百万円(前年同期比17.8%増)となりました。利益につきましては、営業利益462億27百万円(前年同期比35.6%増)、経常利益473億87百万円(前年同期比35.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益322億39百万円(前年同期比35.3%増)となりました。

  • 注1 オフィスの2020年問題=2019年から2020年に起きるオフィスにおける課題のこと。具体的には蛍光灯や水銀灯の生産終了、働き方改革関連法の施行、消費税増税、Windows 7等のサポート終了、東京オリンピックに向けたサイバー攻撃への対応、政府が推進する企業のBCP策定など。

システムインテグレーション事業

コンサルティングからシステム設計・開発、搬入設置工事、ネットワーク構築まで最適なシステムを提供するシステムインテグレーション事業では、パソコンの販売台数は上述の通り高い伸びとなりました。加えて消費税増税対応もありパッケージソフトや受託ソフト等も順調に伸び、これらの結果、売上高は4,372億84百万円(前年同期比26.3%増)となりました。

サービス&サポート事業

サプライ供給、ハード&ソフト保守、テレフォンサポート、アウトソーシングサービス等により導入システムや企業活動をトータルにサポートするサービス&サポート事業では、オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」の競争力の強化に努め、消費税増税前の駆け込み需要にも対応しました。サポート事業「たよれーる(注2)」も着実に伸ばし、売上高は2,298億14百万円(前年同期比4.5%増)となりました。

  • 注2 たよれーる=お客様の情報システムや企業活動全般をサポートする事業ブランド。

2019年12月期 第3四半期の業績(2019年1月1日~2019年9月30日)

連結

 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属
する四半期純利益
(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)
2019年12月期
第3四半期
667,09817.846,22735.647,38735.332,23935.3
2018年12月期
第3四半期
566,1259.634,0912.735,0352.923,8351.8

(%表示は対前年同四半期増減率)

連結セグメント別売上高

 システムインテグレーション
事業
サービス&サポート事業
(百万円)(%)(百万円)(%)
2019年12月期
第3四半期
437,28426.3229,8144.5
2018年12月期
第3四半期
346,21312.8219,9125.1

(%表示は対前年同四半期増減率)

単体

 売上高営業利益経常利益四半期純利益
(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)
2019年12月期
第3四半期
602,11117.941,27637.743,03136.629,85636.3
2018年12月期
第3四半期
510,5879.129,9840.131,4951.021,9040.8

(%表示は対前年同四半期増減率)

2019年12月期の配当について

当第3四半期連結累計期間の業績を踏まえ、2019年2月1日の決算発表時に公表いたしました2019年12月期(第59期)1株当たり期末配当金(=年間配当金)予想90円00銭を5円00銭増額し、95円00銭に修正いたします。これにより、前期(2018年12月期)実績の85円00銭に比べ、10円00銭の増配となる予定です。
今後も、更なる配当の増額が実現できるよう、努めてまいります。

年間配当の内訳

 1株当たり配当金
第2四半期末期 末合 計
2019年12月期
(予想)
0円95円95円
直近の配当予想
(2019年2月1日公表)
0円90円90円
2018年12月期
(実績)
0円85円85円
  • * 2019年7月29日に発表しました連結業績予想に変更はありません。
  • * その他詳細資料につきましては、当社ホームページに掲載いたしますのでご覧ください。