大型物流センターを新設、商品供給体制を強化

出荷スピードの改善と物流生産性の向上

2021年8月2日 第202149号

ソリューションプロバイダーの株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:大塚裕司)は、2021年10月に神奈川県横浜市に物流センター「横浜物流センター」を開設します。

オフィスサプライ通販事業「たのめーる」の受注量拡大に対応するために、高島平物流センター(東京都板橋区)、東日本物流センター(東京都大田区)に続き、首都圏における第三の物流拠点として物流ネットワーク体制を強化します。「横浜物流センター」の開設により、地域密着型サービス展開の拡充と、お客様への円滑な商品供給と品質のさらなる向上を目指します。

本センターでは、省スペース化と省人化を実現する最新鋭のロボットストレージシステム「オートストア」を最大規模に拡張して2基導入、当社既存の物流センターと比較して保管効率は3.5倍以上になるとともに、作業人員の省人化を実現します。オートストアの導入としては国内最大規模となります。

庫内には最新のマテハン(マテリアルハンドリング)設備を各種導入し、DPS(デジタルピッキングシステム)のステーション数を既存の東日本物流センターの1.75倍となる28ステーションに拡張、画像処理とデジタルチェックを組み合わせて商品知識等のスキルに頼らない作業環境を構築しました。また、高能力ケース荷揃えシステム(シャトルラック)による配送引渡し待ちの一時保管やコンベアラインの渋滞を抑制し、出荷スピードの向上を実現します。

さらに、出荷頻度に応じた在庫配置の最適化だけでなく、各設備の特色に応じてその能力を充分に引き出す自動分析や解析機能など、AIやビッグデータを活用したシステムを構築しました。

横浜物流センター パース図

横浜物流センター パース図

「横浜物流センター」概要

所在地神奈川県横浜市金沢区幸浦1丁目3-3
延べ床面積53,828平方メートル
階数地上4階建(倉庫4階層)
特徴免震構造/非常用電源/全館LED照明/太陽光発電

「横浜物流センター」は横浜ベイサイドに面した立地で、横浜市中心部に程近く首都高速湾岸線ICまで2.5km、都内・都下へのアクセスはもとより、神奈川県全域を網羅することができます。建物は最新の免震構造(球面すべり支承)、非常用自家発電装置とネットワーク/システムの二重化などBCPの機能も備えました。また、屋根に設置した全面太陽光発電設備により約25%の電力省エネ効果を見込んでいます。本センターは環境配慮の建屋としてCASBEE-Aランク(横浜市)を取得、人と商品と環境にやさしい物流センターとして稼働します。

オートストア

概要図