2025年12月期 決算の概況

2026年2月2日 第202604号

株式会社大塚商会(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 裕司)は、2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)の決算の概況を発表します。

2025年12月期(2025年1月1日~2025年12月31日)の決算の概況について

当連結会計年度におけるわが国経済は、円安等による物価高が続く中、一部に弱さもみられましたが、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しや堅調な企業業績を背景に設備投資は底堅さを維持するなど、景気は緩やかな回復基調が続きました。

このような経済状況にあってIT投資分野では、企業のソフトウエア投資計画は引き続き高い水準にあり、生産性向上、競争力強化やコスト削減を目的とした省人化やデジタル化に向けたIT投資需要は底堅く推移しました。

以上のような環境において当社グループは、「お客様に寄り添い、DXとAIでお客様と共に成長する」を2025年度のスローガンに掲げ、お客様接点の強化に努めました。営業活動においては、営業プロセスをAIがサポートすることで営業生産性の向上とオフィスまるごとに向けたお客様対応力の向上に注力しました。その上で、当社自身がAIの活用を含めたDX推進により業務プロセス改革や生産性向上を実現してきた事例も踏まえて、ワークフローの見直しやセキュリティ対策など、業務のデジタル化や効率化に向けた提案を行いました。また、中堅・中小企業のお客様でも手軽にAIの価値を享受できる最新のAIソリューションによるオフィスまるごとに繋がる提案など、お客様のDX推進への取り組みを支援いたしました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は、堅調な企業のIT投資需要を捉え、1兆3,227億91百万円(前年同期比19.4%増)となりました。利益につきましては、販売費及び一般管理費は増加したものの増収に伴う売上総利益額の増加により、営業利益899億43百万円(前年同期比21.0%増)、経常利益915億25百万円(前年同期比20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益643億3百万円(前年同期比20.2%増)と増収増益となり、売上高及び各利益は3年連続で過去最高となりました。

システムインテグレーション事業

コンサルティングからシステム設計・開発、搬入設置工事、ネットワーク構築まで最適なシステムを提供するシステムインテグレーション事業では、パソコンが更新需要を捉え高い伸びとなりました。またパッケージソフトも高伸長とし、売上高は9,029億15百万円(前年同期比24.1%増)となりました。

サービス&サポート事業

サプライ供給、ハード&ソフト保守、テレフォンサポート、アウトソーシングサービス等により導入システムや企業活動をトータルにサポートするサービス&サポート事業では、オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」やサポート事業「たよれーる(注1)」などストックビジネスに引き続き注力し、売上高は4,198億75百万円(前年同期比10.5%増)となりました。

なお、2025年12月期の期首より、連結子会社の業績管理区分の一部を見直し、事業セグメントの区分方法を変更しました。これに伴いセグメント別業績の前年同期比は、2024年12月期の数値を遡及し算出しております。この区分方法変更による影響は軽微であります。

  • (注1)たよれーる=お客様の情報システムや企業活動全般をサポートする事業ブランド。

2025年12月期の業績(2025年1月1日~2025年12月31日)

連結

 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)
2025年12月期1,322,79119.489,94321.091,52520.564,30320.2
2024年12月期1,107,66813.374,36018.175,93117.753,48112.7

(%表示は対前期増減率)

連結セグメント別売上高

 システムインテグレーション事業サービス&サポート事業
(百万円)(%)(百万円)(%)
2025年12月期902,91524.1419,87510.5
2024年12月期727,81416.2379,8538.2

(%表示は対前期増減率)

  • * 2025年度より、連結子会社の業績管理区分の一部を見直し、事業セグメントの区分方法を変更しました。
    2024年12月期の金額、増減率は当該変更を遡及し算出しております(影響は軽微)。

単体

 売上高営業利益経常利益当期純利益
(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)
2025年12月期1,163,13818.181,19622.183,97122.960,53423.6
2024年12月期985,13413.366,49720.268,30419.348,99313.5

(%表示は対前期増減率)

2026年12月期(2026年1月1日~2026年12月31日)の業績見通しについて

今後、米国の外交・通商政策等の影響による地政学的リスクの高まりや、世界経済の下振れリスクが懸念されます。国内においても、米国の関税引上げによる輸出への影響、物価上昇の継続が個人消費に及ぼす影響、金融資本市場の変動等に注意が必要なものの、雇用・所得環境の改善や設備投資の増加などにより、景気の緩やかな回復が期待されます。

このような経済状況のもとで各企業においては、原材料価格の高騰、賃金上昇、深刻な人手不足対策としての省人化投資や業務効率化、コスト削減など、生産性向上や競争力強化を目的としたデジタル化の推進やAIの導入・活用が求められています。IT市場においては、企業の関心は業務効率化に留まらず、経営判断や競争力強化に直結する情報システムの見直しや更新に広がっています。また、AIの活用やセキュリティ対策評価制度への対応のほか、一部企業においてWindows 10サポート終了に伴うパソコンの更新需要も継続しており、IT投資は底堅く推移するものと予想されます。

以上のような国内の経済状況やIT投資動向に対する見通しを前提として当社グループでは、2026年度のスローガンである「お客様に寄り添い、AIとセキュリティでお客様と共に成長する」の方針のもと、オフィスまるごとへの取り組みを更に進め、お客様の状況に応じた業務の革新に繋がるDX推進への取り組みを支援します。具体的には、中堅・中小企業のお客様にとって手頃な価格から導入可能なAIソリューションやセキュリティ対策の提案、生産性向上やコスト削減を実現する付加価値の高いソリューション提案を行い、顧客満足度の向上に努めてまいります。そのために、営業やサポートの活動を支援する各センター機能やお客様マイページ(注2)など多様なチャネルを組み合わせ、お客様接点の強化を図るとともに、AI等の技術を活用した営業プロセス支援により営業活動の更なる効率化を進めていきます。そして当社とお取引いただいたお客様と、長期にわたり継続的にお取引いただけるよう努めてまいります。また、ESG課題の解決とSDGsの達成への貢献に向け、ITを活用したサービスやソリューション提供を行ってまいります。加えて、従業員エンゲージメント向上へ繋がる取り組みについても引き続き進めていきます。

  • (注2)お客様マイページ=多くのお客様に便利なサービスをご提供することでお客様に寄り添い、Webでお客様との関係創りを進めるお客様ポータルサイト。

システムインテグレーション事業

システムインテグレーション事業では、生産性向上、競争力強化やコスト削減のニーズを見極めながらお客様のデジタル化を進めるため、お客様に寄り添い、引き続き当社グループの強みである幅広い取扱い商材を活かした付加価値の高いソリューション提案を行います。

サービス&サポート事業

サービス&サポート事業では、「たのめーる」の競争力の強化に努め市場の拡大を図り、「たよれーる」の利便性を高めてお客様が安心して安全に事業活動を継続するためのサービスの開発に努め、着実に売上高の増加に繋げてまいります。

次期の連結業績予想は、以下のとおりです。

売上高1兆3,110億円(前年同期比0.9%減)、営業利益900億円(前年同期比0.1%増)、経常利益901億円(前年同期比1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益611億30百万円(前年同期比4.9%減)。

セグメント別の売上高では、システムインテグレーション事業8,571億円(前年同期比5.1%減)、サービス&サポート事業4,539億円(前年同期比8.1%増)。

2026年12月期(2026年1月1日~2026年12月31日)の連結業績予想

 売上高営業利益経常利益親会社株主に帰属する当期純利益
(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)(百万円)(%)
第2四半期(累計)689,300△0.848,700△1.048,800△2.633,250△2.6
通期1,311,000△0.990,0000.190,100△1.661,130△4.9

(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)

セグメント別売上高

 システムインテグレーション事業サービス&サポート事業
(百万円)(%)(百万円)(%)
通期857,100△5.1453,9008.1

(%表示は対前期増減率)

2025年12月期の配当について

当社グループは株主の皆様への利益配分を最も重要な経営課題の一つと認識しており、経営基盤の強化と財務体質の健全性を勘案しつつ、安定的な配当の継続を業績に応じて行うことを基本方針としております。この配当方針に基づき、当期の配当は1株当たり配当金を前期に比べ10円増額して90円(うち中間配当45円)とし、ご支援を賜った株主の皆様への利益還元を実施させていただく予定です。この結果、当期の配当性向(連結)は53.1%となります。なお、次期(2026年12月期)の配当は1株当たり配当金95円(うち中間配当50円)を予定しており、配当性向(連結)は58.9%となる見込みです。

年間配当の内訳

 1株当たり配当金
第2四半期末期 末年 間
2025年12月期45円45円90円
直近の配当予想
(2025年2月3日公表)
45円40円85円
2024年12月期(実績)0円80円80円
  • * 2024年12月期の期末配当の内訳は、普通配当75円、売上高1兆円記念配当5円です。
  • * 2025年12月期より、第2四半期末(中間)配当を行っております。

  • * 当ニュースリリースの中で記述している業績見通しなど将来についての事項は、予測しえない経済状況の変化などさまざまな要因があるため、その結果について、当社グループが保証するものではありません。