地下駐車場と地下街の照明を全面LED照明に

10年使用した適正交換時期のLED照明をまるごと最新タイプに入れ替え、電力消費が前年の75%まで削減される

株式会社セントラルパーク 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

名古屋市にある株式会社セントラルパークは、運営する地下駐車場および地下街の照明を2012年~ 2016年にかけて蛍光灯からLED照明に全面刷新。2022年には、設置から10年が経過した地下駐車場のLED照明を最新タイプに入れ替え、電力消費量が前年の75%まで削減されるという効果を得た。

  • コスト削減

株式会社セントラルパーク

導入先の概要

業種
地下街・駐車場運営
事業内容
地下街およびテナントビル運営、駐車場経営
従業員数
30名(2023年8月時点)
ホームページ
https://www.centralpark.co.jp/

導入の狙い

  • 経年劣化したLED照明を最新のタイプに交換したい
  • 電力消費を削減し、電気料金を抑制したい

解決策

  • 経年劣化した地下駐車場のLED照明を、最新タイプのLED照明に入れ替える

導入したメリット

導入システム

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導入事例詳細

名古屋市の中心部で地下街と地下駐車場を運営

株式会社セントラルパークは、名古屋市営地下鉄「栄(さかえ)」駅と「久屋大通」駅、そして名鉄瀬戸線「栄町」駅をつなぐテレビ塔下に広がる地下街「セントラルパーク」および、併設する大型地下駐車場を運営する会社だ。1973年4月、名古屋テレビ放送株式会社などが出資して設立された。

「セントラルパーク」は、名鉄瀬戸線が名古屋市の中心部、栄まで伸長されることに伴い、駅周辺の再開発の一環として建設された。竣工は1978年、同社は地下街と駐車場の建設だけでなく地上公園部分の建設も行ったが、のちに公園は名古屋市に寄贈している。

1989年9月には地下鉄桜通線が開通し、久屋大通駅と地下街が直結。現在、延べ床面積5万4,838m²、地下の広大なスペースに90店舗以上が入居し、名古屋市を代表する地下街の一つとなった。

施設管理部 副主事 片桐 拓哉氏

地下街の北側に併設されている延べ床面積2万5,059m²の地下駐車場は、約570台が収容可能。雨にぬれることなく、そのまま地下街に移動して買い物や食事が楽しめる。

「営業開始当初は婦人服などの店舗が中心でしたが、近年は居住者の増加など周辺環境の変化を受け、日用品や食品、飲食などのテナントの割合が少しずつ増えてきました。時代とともに、利用者のニーズを捉えたさまざまな魅力を持つ地下街へと変貌を遂げています」と語るのは、施設管理部 副主事の片桐 拓哉氏である。

「セントラルパーク」地下街入り口と名古屋テレビ塔。地上の公園と地下の商店街が一体化しており、天候に合わせて地下でも地上でも快適に買い物や食事を楽しめる

名古屋市には、ほかにもいくつか地下街があるが、通路幅が他の地下街より広い8mも確保されているのが「セントラルパーク」地下街の大きな特徴だ。通路スペースに余裕があるので、物販や展示などの催しを実施しやすい。

また、久屋大通駅側(北側)の通路には全長61mの巨大な公共ギャラリーがあり、さまざまなアーティストや市民の作品などが1、2週間替わりで展示されている。公共の通路を歩きながら気軽に芸術や文化が楽しめるというのも、「セントラルパーク」地下街ならではの魅力だ。

地下駐車場の全ての蛍光灯を省エネ効果が高いLED照明に

地下街北側の「セントラルギャラリー」は公共通路に面しており、芸術性・文化性の高い作品を中心に展示し、通行のお客様を楽しませている

いまや名古屋市民だけでなく、名古屋を訪れる観光客、ビジネス客にとっても人気のスポットとなっている「セントラルパーク」地下街は2020年11月にリニューアルオープンした。周辺でビル等の開発がある際は、直結の連絡通路を設けるなど、時代とともに進化を続けている。

「営業開始から40年以上が経過していますが、時代の変化に合わせて、内装のリニューアルや設備の更新も随時行っています。その一つとして、2012年には地下駐車場の照明を蛍光灯からLED照明に全面刷新しました」と片桐氏は説明する。

地下駐車場に設置されたLED照明。設置作業は5回に分けて行われ、2,700本以上のLED照明に入れ替えられた。期間は1年かかったが、総作業日数は15日ほどで完了した

日本でLED照明が発売されたのは2000年代の終わりごろ。2012年といえば、ようやく本格的な普及が始まろうとしていた時期である。そうした時代の変化を先取りして、同社はLED照明の導入を決断したのだ。「駐車場の営業時間は7~23時で16時間点灯し続けています。使用時間が長いため、蛍光灯は頻繁な交換の手間があり、交換作業は車の移動に注意しながら行う必要があったので、8年~10年という長寿命のLED照明はとても魅力的でした」(片桐氏)

駐車場の照明は最低限の明るさを確保できれば良いと考えられがちだが、蛍光灯以上の明るさを確保できるLED照明は利用者に快適な環境を提供できるだけでなく、防犯上の抑止にも効果を発揮できるメリットがある。さらに紫外線の発生が少ないため、夏に発生する虫も寄り付きにくくなるという利点も見込まれた。

月間電気代が約22万円も削減

地下駐車場の車室上部に取り付けられたLED照明。このほか、地上や地下街に移動する階段や廊下の照明も最新のLED照明に入れ替えている

2012年時の導入に当たって同社は、15社のベンダーが提案する18種類のLED照明を比較した。当時としては新しい照明だったので、コストや性能、運用面の問題などを徹底比較し、より良いものを慎重に選びたいと考えた。

「実際に駐車スペースに設置し、色味や明るさ、印象などを比べてみました。検討を重ねた結果、LED照明そのものの性能やコスト、サポート体制など、総合的に優れていた大塚商会さんから導入することを決定しました」と片桐氏は語る。

期待していた消費電力の削減効果は絶大であった。照明の使用電力は蛍光灯に比べ37%も削減され、約60万円だった月間の電気代は約22万円ダウンの約38万円となった。当初、導入コストの回収までに約2年半を要すると見ていたが、予想以上のコスト削減効果によって約1年半に短縮された。また、寿命の短い蛍光灯は、廃棄にかなりの費用がかかることも課題だったが、LED照明に入れ替えたことで年間約十数万円の廃棄費用がほとんどゼロになったという。

「コスト削減だけでなく、廃棄物を減らし、環境負荷を抑えられた点も、企業としてはうれしい効果でした」(片桐氏)

地下街の蛍光灯もLED照明に刷新。使用電力量を60.5%も削減

「セントラルパーク」地下街の通路が交差する場所に設置されている吊り看板。看板内部に設置されたLEDによって文字が鮮明に照らされている

LED照明の節電効果を実感した同社は、地下駐車場に続いて、地下街の照明も蛍光灯からLED照明へ刷新を決定。2016年に地下街全体の内装リニューアルを行うことが決まったタイミングに合わせて、「セントラルパーク」地下街に設置された蛍光灯のうち、約850本をLED照明に入れ替えた。

「通路や階段、公共ギャラリーの照明を中心にLED照明に交換しました。その際は2社のベンダーに照会しましたが、地下駐車場の約1,500本の照明をLED照明に入れ替えてもらった実績と、その効果の実証から製品への信頼性が高かったことから、最終的に大塚商会さんを選定しました」と片桐氏は振り返る。

この地下街の刷新に当たっては、交換した蛍光灯が110形など長いタイプのものが多かったこともあって、電力使用量を60.5%も削減することができたという。

古いLED照明を最新タイプに入れ替え

地下鉄栄駅から久屋大通駅までをつなぐ広大な広さの地下街のフロアマップ。裏面に取り付けられたLEDも最新に入れ替えられた

以上のように、同社は2012年~2016年にかけて、地下駐車場のほぼ全体と地下街の一部の照明をLED化した。一般にLED照明は8年~10年は持つと言われており、2012年に入れ替えた地下駐車場のLED照明については、その「10年の寿命」を迎えようとしていた

「LED照明が普及し始めて間もない時期に導入したこともあり、最近、いよいよいくつか不点灯が見られるようになりました。10年間も使い続けることができたのは長寿命のLED照明だからこそですが、経年劣化は必ずきます。今、予算を取って地下駐車場の全てのLED照明を入れ替える時期がきたと判断しました」(片桐氏)

加えて、2016年の地下街のLED照明への入れ替えで見送りとなっていた地下街の吊り(つり)サイン、フロアマップ、広告看板、ショーウインドウなども、今回LED照明に交換することを決定。これらを合わせると、交換したLED照明の数は約2,700本に上る。

同社は複数のベンダーに照会をしたが、このときも最終的に大塚商会を選定した。決め手となったのは、大塚商会だけが導入コストやランニングコストなどの詳細なシミュレーションを行ってくれたことだと言う。

「この資料を用意してくれたのは大塚商会さんだけでした。どれだけコスト削減効果が見込めるのかを具体的にイメージできたので、予算取りの際にも非常に分かりやすい資料として説得力を与えてくれました。それが、最大の評価ポイントとなりました」と片桐氏は語る。

サステナブルな社会の実現にも貢献していきたい

地下駐車場の初期導入のLED照明と、地下街の一部に残っていた蛍光灯を新しいLED照明に入れ替える工事は2022年9月にスタート。2023年8月まで、ほぼ1年がかりで約2,700本を交換した。さらに今回は、10年前よりも格段に省エネ性能の高いLED照明に置き換えた結果、ランニングコストはさらに低減されたという

片桐氏は、「2023年4月~7月までの地下駐車場全体の電気使用量を前年同期と比較したところ、およそ75%まで削減されています。10年前は、蛍光灯をLED照明に換えることで使用電気量を大きく減らせましたが、10年前のLED照明を最新のタイプに換えても、ほとんど同じ省エネ効果が得られることを知って驚きました」と語る。

エネルギー価格の高騰により、電気料金も値上げが続いているが、「使用電気量が大幅に減ることで、多少なりとも値上げ幅を吸収できるのではないでしょうか」と片桐氏は期待している。

使用する電気量が減れば、地球温暖化の原因とされるCO2排出の削減にも貢献できる。片桐氏は「サステナブルな社会の実現に少しでも役に立てる対応をしていきたい」と語る。

同社は今後、2014年に導入した地下街のLED照明についても、最新タイプのものに置き換えていく方針だ。片桐氏は、「大塚商会さんには引き続き、省エネ効果の高い刷新プランを提案していただきたいです」と期待を寄せている。

大塚商会担当者からのコメント

「地下街のLED照明の交換についても提案します」

株式会社セントラルパーク様は、2014年〜2016年に地下街で導入したLED照明のリニューアルも検討されています。高いコスト削減効果や環境への好影響が期待できる導入プランを提案します。

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株式会社セントラルパーク 導入事例(PDF:3,723KB)

  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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