販売・在庫管理システムで最適な業務フローを構築

紙伝票に手書きしていた売り上げ管理をシステム化して業務負荷を軽減し、在庫管理の精度も大幅に向上

株式会社イデムインターナショナル 導入事例

卸売・小売業、飲食店101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

二つの婦人服ブランドを擁し、全国の直営店・百貨店での販売とブティックへの卸売りを行う株式会社イデムインターナショナル。多店舗の売り上げを効率よく管理するため、販売管理システムを刷新。紙伝票による売り上げ管理から脱却して業務生産性が飛躍的に高まり、緻密な在庫管理を行える環境も整った。

  • 業務効率の向上
  • 生産性向上
  • 二重作業の解消
  • 人的ミスの軽減
  • ペーパーレス

株式会社イデムインターナショナル

導入先の概要

業種
アパレル業
事業内容
婦人服の企画・販売
従業員数
290名(2022年8月現在)
ホームページ
http://idem.co.jp/

導入の狙い

  • 紙ベースの売り上げ管理をデジタル化したい
  • 各店舗の売り上げ状況をリアルタイムに把握したい
  • 倉庫や店舗ごとに正確な在庫管理をできるようにしたい

解決策

  • アパレル業向け販売管理システムで業務フローを改善

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
アパレル業向け販売管理システムSMILE V ApaRevoお問い合わせ
 モバイル店舗オプション-
 サーバーお問い合わせ

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株式会社イデムインターナショナル 導入事例(PDF:3,107KB)

導入事例詳細

自社ブランドの婦人服を企画・販売し、直営店も全国に展開するSPA企業

総務・経理室室長 浜 俊二氏

東京都渋谷区に本社を構える株式会社イデムインターナショナルは、婦人服の企画と販売を手がける企業だ。1988年に設立されると、その上質でハイセンスな製品はすぐに高く評価され、全国のブティックで販売されるようになった。現在約300店のブティックに商品を卸す一方で、約150店の自社ショップも展開。うち約120店舗は、北海道から沖縄まで全国各地の百貨店に出店されている。

「流行の移り変わりが激しいファッション業界で30年以上にわたって堅調に業績を伸ばしてこられた要因は、社内のデザイナーとパターンナーが最新のトレンドを取り入れた着心地のよい製品を企画して高いブランド力を培ったことと、自社ショップで心のこもった接客を実践していることにあると思います」と総務・経理室室長の浜 俊二氏は同社の強みを語る。

同社は「Se ninon(セ・ニノン)」と「ViCA POTA(ヴィカ ポタ)」という二つの自社ブランドを展開。創業時から続く「Se ninon」はエレガンスで飽きのこないスタイリングを特長とし、ハイミセス層を中心とする多くのファンに支持されている。一方、2020年に発表した「ViCA POTA」はスポーティーなタウンウェアを中心にラインアップすることで、アクティブなミセスのみならず、より幅広い顧客層に訴求しようとしている。

紙伝票をベースとする、手作業の売り上げ管理から脱却したい

同社は創業当初、卸売りが事業の中心だったため、その管理に適した仕様の自社開発業務システムで販売管理を行ってきた。のちに自社ショップでの小売りが伸長し、現在では売り上げ全体のおよそ3分の2を占めるまでになっている。

「それにもかかわらず、システムの都合上、小売り業務は紙ベースでの管理を余儀なくされてきました。各店舗から毎日本社にFAXで送られてくる売り上げ報告は、営業部門が手作業で集計。売上伝票は店舗ごとに1週間分まとめて本社に郵送され、受け取った経理担当者がその処理をしていました。また、卸売りをしたブティックからの入金を起票してからシステムに入力する作業もあり、どの業務も紙に記入する手作業が多く非常に煩雑でした」と浜氏。

北海道から三重県のエリアにある百貨店に出店している店舗を統括する百貨店営業部 次長の垣内 重輝氏は、「各店舗の売り上げをリアルタイムに把握できないため、売り上げが振るわない店舗への対策がどうしても後手になりがちでした」と振り返る。

業務課題は在庫管理にも及んでいた。直営店舗での小売りも行うSPAに業態転換してからは、在庫や物流を管理する機能を段階的にシステムに追加していったが、どうしても「つきはぎ」感があり、スムーズな管理環境には至らずにいた。同社の在庫は東京の本社、大阪・福岡の2支店、神戸の物流センターに併設された倉庫、そして全国各地の店舗に分散しているが、「倉庫や店舗ごとの在庫枚数は把握できておらず、年に2回の棚卸しで確認するしかありませんでした。全体の在庫数と帳簿上の在庫数に差異があっても、どこでその差異が生じたかを突き止めることは不可能でした」と、本社で商品の出入庫を管理する物流 フロアー長の高橋 稔氏は説明する。

トレンドをいち早く取り入れ、大胆なシルエット、着やすいフォルムとデザインディテールにこだわったスタイリッシュな商品は、着る人に高い満足を提供している

販売・在庫管理システムの刷新を決断

こうしたいくつもの課題のうち、まずは各店舗の販売管理体制を合理化することにした同社は、大塚商会を通じてタブレットPOSの『スマレジ』を導入。しかし、その活用は店舗ごとの販売管理にとどまっていた。

「抜本的な業務改善には、販売・在庫管理システムを当社の現在の業態に合致するものに刷新することが不可欠だと思い、数社のベンダーに相談。『スマレジ』をアパレル業向け販売管理システム『SMILE V ApaRevo』のモバイル店舗オプションに置き換えるという、大塚商会さんから提案されたプランを採用することに決めました」(浜氏)

百貨店営業部 次長 垣内 重輝氏

物流 フロアー長 高橋 稔氏

従来の手順を大きく変更せずに、生産性の高い業務環境を整備

ベンダーの選定に際して決め手となったのは、『スマレジ』の導入と運用の対応を通して、大塚商会の担当者が同社の業務内容を詳細に把握しており、より最適なシステム構築をサポートしてもらえるという期待感があったためだという。「自社開発の業務システムを改修しながらも30年以上使ってきたので、汎用(はんよう)性の高いパッケージシステムが当社にどの程度マッチするのか不安でした。結果として全体の7割ほどは従前どおりの機能が残ると知り、安心しました」(浜氏)

残る約3割の独自業務に関しては、業務に合わせた個別システムの構築に対応できる拡張性・柔軟性の高いシステムCAB(SMILE Custom AP Builder)や自由帳票機能を利用して、できるだけ実務の作業工数を減らすように対応。最終的に旧システムで行っていた作業のほぼ全てを、手順を大きく変更することなく移行させることができた。

こうして2022年2月に本稼働した新システムは、閉域網によって安全・快適なプライベートクラウド環境を安価で手軽に構築できる『どこでもコネクトリモート』によって、全国の店舗をネットワークで接続。FAXで本社に報告されていた売り上げデータを自動で集約できるようになり、各店舗から送付される本伝票を1枚ずつチェックする作業から解放された。入金伝票を作成して、その情報をシステムに手入力する手間もなくなり、経理部門の業務負荷が目に見えて軽減されたと浜氏は語る。

全店舗の売り上げ状況をリアルタイムに可視化

『SMILE V ApaRevo』の導入で、小売と卸売りにかかわるそれぞれの業務を一元管理し、精度の高い在庫管理も行えるようになった

刷新されたシステムは、百貨店営業部門にも多大な業務生産性の向上をもたらしている。その一つが、小売価格に対する仕入れ値の割合を示す掛け率が、売上時に自動で適用されるようになったことだ。掛け率は店舗や売り方などによって異なるため、店舗のスタッフが販売する都度計算していたが、SMILE V ApaRevo導入後はその必要がなくなった。店舗のスタッフは売上伝票を作成したり会計時に細かな計算をしたりする作業がなくなったことで、販売業務により集中できるようになったという。また、本社の営業部門では、土・日に各店舗からFAXで送信されてきた売上伝票を週明けにまとめて処理する作業が負担になっていたが、自動計上されるようになってからはこの負荷もなくなった。

「百貨店の統括としてありがたいのは、全店舗の様子がリアルタイムに見えるようになったことです。例えばフェアを開催した際、売り上げが思わしくない店舗があれば電話で確認し、その日のうちに対策を指示できます。以前は対応前、一週間くらいは情報把握に時間を要していました。業績向上に直結する効果が表れてくると思います」(垣内氏)

正確な在庫管理が可能になり、商品出荷業務も省力化

『SMILE V ApaRevo』は、在庫管理の精度を高めることにも寄与している。これまではシステムで在庫管理を行えていなかったが、今は品番を整理してシーズンごとの番号を付与することで、在庫商品がいつ仕入れたものかを瞬時に判別できる工夫がなされている。システム稼働後の2022年6月に仮の棚卸しをしてみたところ、データ管理の在庫と実在庫はほぼ合致したそうだ。シーズンごとに300もの新商品が店頭に並んでは入れ替わるが、今は倉庫や店舗別の在庫数を把握できるようになった。

「以前は、出荷時にピッキングリストを兼ねて仮伝票を発行し、商品を照合してから本伝票を発行していました。配送会社による毎日の集荷前1時間は本伝票の発行作業に費やしていましたが、今は伝票の作成が不要なので、その時間をさらに多くの商品の検品作業に充てられています」と高橋氏。以前は、出荷間際に営業担当者からブティック向けの商品発送依頼があっても翌日に回さざるを得なかったが、現在は出荷の直前まで対応することができるようになっている。

全店舗の売り上げ状況をリアルタイムに可視化

このように、『SMILE V ApaRevo』は同社の販売・在庫管理体制を最適な状態に導いた。「今後店舗数を拡大しても、『SMILE V ApaRevo』があれば十分に対応できると思います」と浜氏。同社はこれまで、Excelに入力した売り上げデータで期ごとの業績を比較・分析してきたが、今後は『SMILE V ApaRevo』に蓄積されたデータを参照することで情報を把握できるようになる。「『SMILE V ApaRevo』に搭載された分析機能を駆使して、多角的な売り上げ分析や業績把握をするつもりです」と話すのは垣内氏だ。一方、高橋氏は「『SMILE V ApaRevo』にはまだ使いこなせていない機能が多くあるはずなので、より有効な活用についてアドバイスをしてほしいです」と、大塚商会の継続的なサポートに期待を寄せた。

大塚商会担当者からのコメント

「ご期待に沿える提案を今後も継続します」

株式会社イデムインターナショナル様は販売管理の業務フローを抜本的に見直して大幅な効率アップを実現されました。刷新されたシステムの多彩な機能をさらに幅広く活用していただくため、引き続き全力でご支援します。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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