従来のパソコン教室を刷新。グループ学習の実現に向け全面改修し新たなICT教育の可能性を切り開く

「デジタルイノベーションガレージはICTを基盤にしたこれまでにない教育の場として多様なグループ学習に活用したいと考えています」

啓明学院中学校・高等学校 導入事例

学校1~100名学校・自治体ITの運用・保守の負荷軽減

神戸市の中高一貫校である啓明学院中学校 高等学校は、関西学院大学の継続校として、大学入学後まで視野に入れた教育を推進している。同校は、従来のパソコン教室をICTを基盤とした多様なグループ学習の場へと大規模な転換を図った。大塚商会をパートナーとしたその取り組みは、新たなICT教育の可能性を開くものとなっている。

2020年10月取材

啓明学院中学校・高等学校

導入先の概要

業種
教育
事業内容
中学校・高等学校の運営
教職員数
78名(2020年10月現在)
ホームページ
https://www.keimei.ed.jp/

導入の狙い

  • パソコン教室をICTを基盤としたグループ学習の場として活用したい
  • 生徒が、大学進学後や社会に出てからも必要とされるPCスキルを身に付けられる方法で授業を進めたい

解決策

  • 6人掛け六角形テーブルやフロアカーペットを工夫し、グループ学習に適したパソコン教室を構築
  • 不要な機能を省いた授業支援ツールを選択

導入したメリット

  • ICTを生かしたこれまでにない教育の場の実現
  • 将来的に必要なPCスキルが身に付く教育環境の構築
  • 副校長 教務部 部長 後藤 直哉氏

    「将来的には、デジタルイノベーションガレージを生徒が自由に活動できる場として使用していければと思っています。まずは先生方に常駐してもらい、生徒との信頼関係を醸成していくことから、可能性を探っていきたいです」

  • 事務室主任 システム担当 橋川 貴宣氏

    「WSUS(Windows Server Update Services)を導入したことも、非常に重要なポイントです。これにより授業中にWindows 10の更新が始まることを防ぐことができ、安心な活用につながります」

  • 情報科教諭 木本 貴士氏

    「デジタルイノベーションガレージにいると自然に生徒が質問に訪れる状況が生まれつつあります。活用を加速させるためにも、こうした生徒との関係性を築いていきたいです」

  • 教務部 教務課 課長 生活研究科 北原 尚美氏

    「生徒たちがにぎやかに利用することを想定し、デジタルイノベーションガレージは明るい色でまとめました。その狙いが活用につながるとうれしいです」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
授業支援ツールT-route
超短焦点プロジェクターMAXELL製『MP-AW4001J』
富士通製PCLIFEBOOK A579/B
ガイアエデュケーション製アクティブラーニングファニチャー

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導入事例詳細

キリスト教を建学精神に力強い意思と行動力を持つ人間を育成

同校のチャペルでは全生徒と教職員が毎朝礼拝を行っている

啓明学院中学校 高等学校は、関西学院創立者でもあるアメリカ人宣教師ランバス博士の一家によって開かれた英語塾「読書館」から派生し、1923年に設立されたパルモア学院女子部をルーツに持つ中高一貫教育校だ。2001年にルーツを同じくする関西学院と教育協定を結ぶと、翌2002年には男女共学の啓明学院中学校が開校し新たな歴史を踏み出した。現在、卒業生の約95%が関西学院大学に進学している。

チャペルで行われる礼拝で一日が始まり、中学校では体験型の学びを通してどのような分野に進んでも通用する基礎力を鍛える授業が、高等学校では論理的思考を高める文理横断型のアクティブラーニング授業がそれぞれ行われている。ほかにも、国際教育やグローバルリーダーの育成など特長あるプログラムも擁する。2017年には高校生徒に対してiPadを配布し授業に活用するなど、ICT教育にも積極的だ。

パソコン教室をICTを基盤にした新たな教育の場として再構築

同校にはパソコン教室が二部屋あるが、設置していた生徒用パソコンのOSサポート終了が迫り、入れ替えが急務となっていた。そこでこの機会にパソコン教室の役割を見直し、什器(じゅうき)や機器、授業支援システムなど教室全体の大規模なリノベーションを行うことにした。

これまでは二つの教室とも、指導する教員のモニターと生徒が向き合う形で机が並べられた一斉講義型で運用してきたが、ICT教育に注力することを考えていた同校は、第1パソコン教室を、ICTを活用したアクティブラーニングやグループ学習など多目的に使える場として改修することにした。

「同じような教室を二つ作るのではなく、今までの教室ではできなかったことができるようにしたいと考えました。その一つがグループ学習です。パソコン操作の習得だけではなく、生徒たちが集まって多目的に活用できる場となることに重点を置きました」と説明するのは、副校長 教務部 部長の後藤 直哉氏だ。

2019年夏、まずはOSサポート終了が迫ったパソコンの最新端末への入れ替えを先行し、その後、教室のリノベーションに向けた本格的な取り組みを開始した。綿密なイメージを年末までに固めた同校は、ベンダー各社に相談。その結果、課題となっていた授業支援ツールの選定や、天井吊り下げ型短焦点プロジェクターの5年間保証をはじめとする充実したサポート、そして什器や床などまで含めた教室全体の総合的な提案を行った大塚商会を高く評価し、パートナーに選定した。

卒業後に必要なPC基礎スキルが身に付く環境を整備

これまで同校のパソコン教室で利用してきた授業支援ツールにも、授業をスムーズに行うための独自の機能は充実していた。しかし、その利便性があるゆえの課題も感じていたという。事務室主任 システム担当の橋川 貴宣氏は理由をこう説明する。

リノベーション前

リノベーション後

「回答を生徒に選択させたり、その回答を自動で集計できたりなど、生徒の学びをサポートするための教員側の利便性という点ではとても良い機能がそろっていました。しかし、生徒たちが卒業後に使用するパソコン環境にそのような機能はありません。生徒たちが将来的に求められるICTリテラシーの基礎は、今の環境下では得られないと感じていました」

今の中高生はパソコンより先にスマートフォンに触れているため、ファイルディレクトリーの構造やファイルの名前の付け方など、パソコンの基本的な仕組みやOS操作への理解は浅い傾向がある。そのため、あえて作成したドキュメントの保存先を選んだり、ツールの機能を使わずにファイルに名前を付けて保存したりするなどの操作を生徒自身がOSを操作して学ぶことが重要だと判断したのだ。

そこで、新たな仕組みとして選定したのは、授業支援ソフトウェア『T-route』だ。大塚商会の展示会で操作性を確認したところ、自由度が高く、画像配信システムとも連携しシンプルかつ使いやすいという感触を得たことが選定の決め手だったという。その操作感は、「マニュアルを読まずして使える」と担当の教員内でも好評という。

特注の六角形テーブルがグループワークを促進

活発なグループ学習を促す教室空間を模索する過程でこだわったのは、6人ずつのグループが自然な形でPCに向き合い作業を行える特注品の六角形のラウンドテーブルだ。また、あらゆる向きに座ることになる生徒を考慮して、教室の壁2面に超短焦点プロジェクター『MP-AW4001J』とスクリーンを設置。さらに、卓上にはプロジェクターを操作するためのコントローラーと、あらゆる端末を接続できるデバイス入力ポートを設置するなど、ICT教育を円滑に進めるための工夫が施された。これらの改修工事は、2020年7月の夏休み期間を利用した短期集中型で行われることとなった。

「コロナ禍による休校があり、今年の夏休みはかなり短かったのですが、大塚商会さんはお盆の期間も含めた2週間という短期間で全ての調達・設置まで終えてくれました」(橋川氏)

教室の活用が始まる前に新型コロナの感染拡大が全国規模となったため、美術科担当教師が奮闘し、感染症対策のためにラウンドテーブルに合わせたアクリル板の仕切りを自作。生徒の安全も最大限に考慮したパソコン教室は、DIG(デジタルイノベーションガレージ)と名付けられ利用が開始された。

明るく広々とした空間でグループ学習が活発に行える環境を整備

自然に向き合える六角形のテーブルと感染症対策にアクリル板が設置されている

美術教師がアクリル板を用いて手作りした飛沫(ひまつ)防止シールドで生徒の安全を担保

第2パソコン教室も、Lab(デジタルイノベーションラボ)として、カラフルな床や最新パソコンにリニューアル

ICT教育にとどまらずグループワークへの活用を目指す

同校のグループ学習の特長的な取り組みとして、中学校卒業時に提出する1万字程度の「リサーチレポート」というものがある。その内容は、1年時から行われる校外学習や修学旅行の研修体験をベースとして班ごとに制作される。その際の行動計画の立案や調査は与えられた授業の時間内では収まらないほどの盛り上がりをみせるそうだ。そういったグループ学習にも、今回リニューアルした教室が活用されるだろう。さらに、ICT教育が促進されリテラシーが醸成されることで、生徒が下校後にもクラウドを活用するなど、場所を問わない情報交換という次のステップも期待できる。このような使い方を通してICTリテラシーを醸成してくことが同校のICT教育の狙いだ。

操作性の高さが効果を発揮する授業支援ツール『T-route』のメイン画面。全てのパソコン画面をモニターできる

パソコン教室には天井吊り下げ型の短焦点プロジェクターを設置

教卓下に設置した音響機器および『T-route』のサーバー。コンパクトに収納できる

教卓上に配置したデバイス入力機器(左)とコントローラー(右)で、持ち込みデバイスとプロジェクターを簡単に操作

情報科の試験の公平性に授業支援ツール『T-route』が貢献

新たに導入した授業支援ツール『T-route』の操作性の高さにも、導入効果を感じているという。情報科担当として『T-route』を授業で活用する木本 貴士氏は、こう説明する。

「例えば一斉リモート操作機能を使えば、Wordのタイピングや画面編集などの試験において、試験終了と同時に即座に生徒の画面を一斉にロックし、ファイルを回収することができます。公平な評価が担保されるようになったことは導入効果だと思っています」

放課後の自由学習にもデジタルイノベーションガレージを開放

将来的には、デジタルイノベーションガレージを、授業の枠組みを超えて幅広く活用していくことが狙いだ。教務部 教務課 課長 生活研究科の北原 尚美氏は、こう期待する。

「教室に2台設置してあるプロジェクターとスクリーンは、別々の内容を同時に投影することも可能なので、授業はもちろん、発表会やサークル活動など、さまざまな使い道が想像できます」

橋川氏や木本氏が常駐する安心な環境で、放課後の自由な利用もスタートするそうだ。

「今年の文化祭は、残念ながらコロナ禍によって一般公開できません。しかし生徒会では、各教室にいる生徒に向けてのオンラインクイズ大会を企画し、その情報収集やフォーマット作成をこの教室で相談を受けながら一緒に作ったりしました。授業では取り組めないようなテーマにも自由に取り組んでもらい、ここでキャッチした生徒の興味や関心を授業に反映させていくことが私たちの理想です」(木本氏)

同校のデジタルイノベーションガレージはICT教育の未来を切り開くうえで、大きな役割を担っている。

大塚商会担当者からのコメント

「ICTを活用し教育の可能性を広げる好事例です」

啓明学院中学校・高等学校様のデジタルイノベーションガレージは、生徒の主体的な学びを推進し卒業後の技術育成まで考えられた先生方の想いを盛り込んだ教室となります。これからもより良い学びをサポートできるよう頑張ります。

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