BIM/CIM導入支援のパイオニア企業が、3Dレーザースキャナーによる点群モデルの活用で売り上げを拡大

「『Leica RTC360』で撮影した点群データはよりリアルな3Dモデルの作成と現地調査の効率アップに役立っています」

国土工営コンサルタンツ株式会社 導入事例

建設業1~100名CAD(設計支援ツール)営業・業務プロセス効率化

橋梁(きょうりょう)・各種構造物の点検調査を中心に、BIM/CIM導入支援事業を展開する国土工営コンサルタンツ株式会社は、クライアントである大手ゼネコンからの点群データ活用のニーズに応えるため、3Dレーザースキャナー『Leica RTC360』を導入。取得した点群データはBIM/CIMモデル作成との相乗効果により、同社の売上拡大に大きな役割を果たしている。

2020年11月取材

国土工営コンサルタンツ株式会社

導入先の概要

業種
建設コンサルタント業
事業内容
各種橋梁設計、橋梁ほか構造物の点検調査、補修・補強設計、道路設計、構造物設計、BIM、CIM
従業員数
25名(2020年11月現在)
ホームページ
http://www.kokudo-kc.co.jp/

導入の狙い

  • 点群モデル化によるBIM/CIM業務の受注機会の拡大
  • 自社点検調査案件の現地調査への活用

解決策

  • 持ち運びがしやすく、現地の直接測定が可能な3Dレーザースキャナーを導入

導入したメリット

  • 3Dモデル作成との相乗効果により売り上げが拡大
  • 橋梁点検の現地調査が効率アップした
  • 技術部 主任 金海 龍秀氏

    「点群データは、現場の状況を前もって知りたいという建設現場の声に応えることを可能にします。生産性向上という観点で、その効果は大きいです」

  • 技術部 松原 舞氏

    「風景の中で構造物がどう見えるのか一目で分かるようになることが点群データの強みだと思います。点群データの活用は、より正確な施工にもつながるはずです」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
3DレーザースキャナーLeica RTC360お問い合わせ
点群編集ソフトLeica Cyclone FIELD 360
点群データ合成処理ソフトLeica Cyclone REGISTER 360
3次元CADAutodesk Architecture,
Engineering & Construction Collection
お問い合わせ

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導入事例詳細

BIM/CIMの先駆けとして導入支援サービスを提供

国土工営コンサルタンツ株式会社が得意とするロープアクセス点検は、難所・高所での点検作業が可能

国土工営コンサルタンツ株式会社は、橋梁の維持管理における総合プロデュース事業を展開している企業だ。風雨にさらされる構造物は経年劣化が避けられず、特に国内の橋梁の半数以上は高度経済成長期に建設されているため、老朽化対策が大きな課題になりつつある。同社は、橋梁点検、補修補強設計、データ管理を通して、その長寿命化に適切なメンテナンスを提供している。

同社の強みの一つに、点検調査におけるロープアクセス点検がある。山間部など、橋梁点検車や高所作業車のアクセスが困難なロケーションでは、安全やコストの観点から遠望や遠隔調査と呼ばれる方法で点検をせざるを得ないことも多い。しかし、専門の橋梁点検者がロープを操ることで難所・高所での作業を安全かつ低コストで可能にするロープアクセス点検は、特に山間部にある橋梁などの維持管理において大きな役割を果たしている。

また、橋梁維持管理とともに力を入れるのが、土木業界に先駆けて約8年前から取り組みを開始したBIM/CIM導入支援事業だ。技術部 主任の金海 龍秀氏は「大手ゼネコンからCADデータを受け取り、当社で3Dモデルを作成しています。当初BIMから取り組みをスタートしましたが、土木分野を専門にしていることもあり、現在はCIMモデル作成が業務の中心になっています」と説明する。

建設現場の生産性向上を目的に掲げる国土交通省のi-Constructionでは、CIMモデルが大きな役割を果たすことが期待されている。しかし規格化が進む建築分野とは違い、地形などの条件に応じた設計が求められる土木分野では、3Dモデル作成にはより大きな負荷がかかる。対応に苦慮する企業も多い中、土木を熟知したスタッフがCIMモデル作成を代行し、その導入支援を図る同社のサービスは取引先からも高く評価されている。

点群モデルがクライアントの新たなニーズとして浮上

同社のCIMモデル作成に関するノウハウは、BIMモデルをベースに、試行錯誤を重ねる中で習得したものだ。3Dモデル作成を担当する技術部 松原 舞氏は「私は入社1年目にBIMを、2年目以降はCIMを主に担当しています。一部外部講習も利用していますが、多くは会社の先輩から学んでいます。CIMモデルについて理解が深まった今でも、先輩の3Dモデルを確認しながら、どのようにデータを入力していくべきか日々学んでいます」と説明する。

パイオニア的役割を果たしたBIM/CIM導入支援事業が軌道に乗る中、同社は点群モデルに関する問い合わせの多さに気付いたという。CIMモデルの対象は構造物に限られるため、風景の中における構造物の確認や、効率のよい干渉チェックのアプローチを検討するうえで、3Dレーザースキャナーが取得する点群データは大きな役割を果たす。

「3Dモデルと併せ、周囲の点群モデルも提供してほしいという問い合わせが増え始めたのは2、3年前のことです。当時、当社では点群モデルを取り扱っておらず、クライアントは別会社へ依頼していましたが、当社が3Dモデルと併せてワンストップでニーズに対応できれば、クライアントにとっても大きなメリットになります。そこにビジネスチャンスがあると判断し、実現に向けて検討を開始しました」(金海氏)

高精度かつ機動性に優れた『Leica RTC360』を選定

『Leica RTC360』はサイズがコンパクトなため、リュックサックに入れて持ち運ぶことができる

同社は、大塚商会から導入し、これまでBIM/CIMツールとして使用してきた『Autodesk Architecture, Engineering & Construction Collection』(以下『AECコレクション』)との親和性の高さを条件に選定をスタート。導入を決めたのは、3Dレーザースキャナー『Leica RTC360』だった。

「選定の第一の理由は、操作の容易さでした。点群データ取得の難しさの一つに撮影データ間の連携がありますが、『Leica RTC360』の場合、ほぼ自動で点群データが生成されます。大塚商会さんの展示会で実機検証をして運用の容易さを体感し、採用を決断しました。また、コンパクトでリュックサックに入れて持ち運べる機動性も評価した点です」(金海氏)

なお、複数の機種が存在するLeicaの3Dレーザースキャナーの中から『Leica RTC360』を選択した理由は、土木建築の規模にマッチしていたからだという。金海氏は「『Leica RTC360』は土木に求められる撮影範囲が確保できるうえ、必要十分な精度も確保されています。用途によっては上位機種の精度が必要になることもあると思いますが、当社が想定する地形や周囲の構造物の把握では、十分の性能です」と語る。

『Leica RTC360』のカメラ。撮影ポイント間の距離を短く、かつ対象に近接で撮影することで、より詳細な点群データが撮影できる

『Leica RTC360』でスキャニングしたデータは、iPadにインストールした点群編集ソフト『Leica Cyclone FIELD 360』を使い、その場で点群データとして確認することができる。撮影ポイントを多く、かつ対象物と近い距離でスキャニングするほど詳細な点群データとなるため、用途に応じたポイント選定が重要となる。

「スキャニングした点群データは『Leica Cyclone REGISTER 360』で撮影ポイントをつなぎ合わせて編集し、『AECコレクション』に含まれる『Revit』『Civil 3D』といったモデリングツールでBIM/CIM化していきます。『Leica RTC360』は色も取得しているので、よりリアルな3Dモデル作成につながっています」(金海氏)

写真画像の活用で現地調査が省力化

iPadにインストールした『Leica Cyclone FIELD 360』により、現地で点群データを確認できる

3Dレーザースキャナー『Leica RTC360』による点群データは、BIM/CIMモデル作成との相乗効果により、同社の売上拡大に大きな効果をもたらしている。点群データによる現地の地形や周囲の構造物の視覚的表現は、ステークホルダーとのスムーズな合意形成の実現や、より効率のよい作業工程の検討など、さまざまな目的への活用が期待できる。

また、同社では橋梁点検の現地調査にも3Dレーザースキャナーの点群データと写真画像を活用している。金海氏は「橋梁点検には、遠望目視点検や近接目視点検、ハンマーによる叩き点検などさまざまな方法があります。後者の場合、足場を組んで点検を行うことも珍しくありません。その場合、当然点検に先立って現地調査を行うことになりますが、以前のやり方では現場の状況は担当者しか把握できていないのが実情でした。しかし、『Leica RTC360』は360度の写真画像も撮影できるため、現況をスタッフ全員が正確に共有できるようになります。それも3Dレーザースキャナー導入の大きな効果の一つだと思います。点検方法や作業手順の決定においても『Leica RTC360』は非常に大きな役割を果たしています」とその効果を語る。

BIM/CIMで現場の生産性向上を支援

撮影したデータは360度写真としても確認できるため、現地調査への活用も可能

今後、同社は建設現場における生産性向上への貢献を重視していく考えだ。「建設工事では、構造物以外のしっかりとした図面は用意されていないことが一般的です。そのため、現場ではアプローチ道路の付け方や重機の配置などを手探りで行わざるを得ない状況がこれまで続いていました。点群データの活用は、こうした状況を大きく変えることが期待できます。当社がBIM/CIM導入支援の取り組みを開始した背景には、一つ一つの現場に寄り添い、その生産性向上を現場の視点で支援していきたいという狙いがあります。そうした面でも、点群データ活用は大きな意味を持つと考えています」と金海氏は言葉をまとめた。

大塚商会担当者からのコメント

「3Dレーザースキャナーを売り上げアップに結び付けた事例です」

国土工営コンサルタンツ株式会社様は、BIM/CIM導入支援のパイオニアの一社です。3Dレーザースキャナー導入による、構造物の3Dモデルと点群モデルの一元化は売上拡大という部分でも大きな役割を果たしています。

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