図面のない建物の測量をレーザーから3Dスキャナーに変更し、生産性の向上と大幅な時間短縮を実現

「完成図と施工ステップ図を3Dモデルで説明することで発注主や近隣住民へのプレゼンテーション力が高まり、早期での合意形成がスムーズになりました」

三井共同建設コンサルタント株式会社 導入事例

建設業101~1,000名CAD(設計支援ツール)営業・業務プロセス効率化

三井共同建設コンサルタント株式会社は、事業の企画・立案から調査・計画、設計、監理に至るまでのサービスを提供する総合建設コンサルタントだ。同社は、社会資本整備を2023年度までに完全BIM/CIM化するという国の目標に対応するため、大塚商会を通じて『AECコレクション』を導入。発注主へのプレゼンテーション力向上や作業の省力化など、さまざまな導入成果を得た。

2020年10月取材

三井共同建設コンサルタント株式会社

導入先の概要

業種
建設業
事業内容
社会資本整備事業などの建設業における、事業の企画立案から調査・計画、設計、監理
従業員数
468名(2020年7月現在)
ホームページ
https://www.mccnet.co.jp/

導入の狙い

  • 国が目標とする「2023年度までの社会資本整備の完全BIM/CIM化」に対応する
  • 発注主へのプレゼンテーション力向上や、設計の精度向上、作業の省力化を図る

解決策

  • BIM/CIM関連のソフトウェアを総合的に利用できるパッケージを導入

導入したメリット

  • 3D動画によるプレゼンテーションで、発注主との合意形成が容易に
  • 現場を画面上で事前確認することで、施工リスクが低減
  • 「CIM-PDF」により施工ドキュメントが一元管理された
  • 数量算出に要する時間が大幅に短縮した
  • 道路・橋梁事業部 橋梁第一部 部長 椎葉 英敏氏

    「BIM/CIM活用は、使いこなさなければいけないツールが多いうえ、難易度も高いです。シンプルで習得しやすいユーザー目線のソフトウェア開発を望みたいですね」

  • 道路・橋梁事業部 橋梁第一部 BIM/CIMチーム 技師 中嶋 修平氏

    「導入当初は使い方がよく分からないので、大塚商会さんの講習会で知識を学び、事業部全体に広めてユーザーを増やしていきました」

  • 道路・橋梁事業部 橋梁第一部 BIM/CIMチーム 技師 小林 佳織氏

    「完成図や施工ステップを3D動画で見せることで、発注者との合意形成がしやすくなったのは非常に大きな成果だと思います」

  • 道路・橋梁事業部 橋梁第一部 BIM/CIMチーム 技師 寺岡 真志氏

    「今後は、『AECコレクション』のユーザー会を開いていただけるとありがたいですね。ほかの会社ではどのように使っているのかを学んで、もっと活用できるようにしたいです」

  • 河川・砂防事業部 構造設計部 技師長 名尾 耕司氏

    「堤防等の建設によって、日照等の周辺環境がどのように変化するのかといったことも3Dモデルでリアルに表現できるので、住民説明会でも納得していただきやすくなりました」

  • 河川・砂防事業部 構造設計部 桐村 忠氏

    「使い方で分からないことがあっても、大塚商会さんのBIM・CIMテレホンサポートに電話やメールをすれば、すぐに教えてもらえるので助かっています」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
3次元CADAutodesk Architecture,
Engineering & Construction Collection
お問い合わせ
点群編集ソフトTREND-POINTお問い合わせ
ソリューションBIM・CIMテレホンサポート

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導入事例詳細

社会資本整備に貢献する総合建設コンサルタント

道路・橋梁事業部 BIM/CIMチームによる社内講習会の様子

三井共同建設コンサルタント株式会社(以下、三井共同建設コンサルタント)は、国や地方自治体などが進める社会資本整備事業や、その他の建設プロジェクト向けに事業の企画立案から調査・計画、設計、監理に至るまでのサービスを提供する総合建設コンサルタントだ。対応する建設・土木プロジェクトは、河川・ダム・水工から道路、橋梁(きょうりょう)・道路構造物、都市・地方計画、公園緑地・景観計画、リゾート計画、上・下水道、港湾など多岐にわたり、自然災害の増加とともにニーズが高まっている環境・防災も得意とする分野だ。

「一番の強みは、設立以来50年以上にわたり培ってきた高いマネジメント力による、質の高いサービスです。国や地方自治体などの発注主から高い信頼を得ることで、数多くの大規模プロジェクトに携わる機会を頂いています」と、道路・橋梁事業部 橋梁第一部 部長の椎葉 英敏氏は語る。社内に研究所を置き、設計・監理に関する優れた新技術の開発に取り組んでいることも大きな特長である。

技術と運用部門がBIM/CIMで緊密に連携

『Civil 3D』の操作シーン。『AECコレクション』に含まれるソフトウェアを連携し、日照・干渉チェックなどもPC上で行うことができる

三井共同建設コンサルタントは、10年ほど前から設計・監理のBIM/CIM化に積極的に取り組んできた。その視野の先にあるのは、国が進めている社会資本整備の完全BIM/CIM化である。

「当初は2025年に予定されていた完全BIM/CIM化が、2年前倒しされて2023年度までになりました。国から多くの仕事を頂いている当社も、その予定にしっかり沿って、2023年までの完全対応を目指しています」と椎葉氏は説明する。

そのためには、より多くの技師がBIM/CIMを使いこなせるようになる必要がある。同社では当初、新技術の開発を担当する社内の研究所がBIM/CIM化を推進していたが、技術と運用部門が密接に連携することが重要と判断。より現場に近い各事業部が、BIM/CIM推進を分担して進めることになった。

椎葉氏が率いる道路・橋梁事業部は、2018年12月にBIM/CIMチームを立ち上げ、技術習得のための部内講習会の実施などを推し進めた。

一方、三井共同建設コンサルタントで最も事業規模の大きな河川・砂防事業部では、構造設計部が中心となって技術普及を図っている。同部 技師長の名尾 耕司氏は「BIM/CIMの技術は日々進歩するので、使いながら新たな知識をどんどん吸収していかないと取り残されてしまいます。そのため、国や自治体など数多くのプロジェクトで使うことで、技能の強化やノウハウ蓄積を図っています」と説明する。

三井共同建設コンサルタントがBIM/CIM化推進のために導入したのは、建設土木CADのデファクトスタンダートと呼ばれる『Civil 3D』『Revit』など、BIM/CIM関連の豊富なソフトウェアをワンパッケージにした『Autodesk Architecture Engineering & Construction Collection』(以下、『AECコレクション』)だ。

『AECコレクション』を選定した理由について、椎葉氏は「BIM/CIMの豊富なツールに加え、汎用(はんよう)性が高く、建設分野のソフトウェア開発におけるトップランナーであり続けているAutodesk社の製品であることが大きな決め手となりました」と説明する。

大塚商会の講習会を起点に知識を広げる

同社は『AECコレクション』の導入に当たり、大塚商会の講習会やテレホンサポートを活用している。道路・橋梁事業部 橋梁第一部 BIM/CIMチームの中嶋 修平氏は、「導入当初は使い方がよく分からないので、大塚商会さんの講習会に参加しました」と振り返る。

講習会に参加した同チーム 技師の小林 佳織氏と寺岡 真志氏はその後、関西や中部にある支社で社内講習会を行い、学んだ知識を広げていった。「設計や監理に直接携わる技師だけでなく、オペレーターとして『AECコレクション』を使うアルバイトも含め、なるべく多くの人に学んでもらうようにしました」(小林氏)

一方、河川・砂防事業部では、『AECコレクション』の専用マニュアルを作成して新入社員などに学ばせている。また、同事業部の桐村 忠氏は「使い方で分からないことがあっても、大塚商会さんのBIM・CIMテレホンサポートに電話やメールをすれば、すぐに教えてもらえるので助かっています」と語る。

名尾氏は、「年に一度、テレビ会議を使って事業部全体の講習会を行っています。国が目標とする2023年の完全BIM/CIM化に対応するため、もっとユーザー数を広げていきたいです」と語った。

3D動画によるプレゼンテーションで合意形成がスムーズに

『AECコレクション』の導入によって、同社の業務には大きく四つの効果がもたらされた。

一つは、3D施工ステップ図により、発注主や近隣住民との合意形成が容易になったことだ。道路・橋梁事業部の中嶋氏は「完成図や施工ステップを3D動画で表現できるようになったことで、イメージを伝えやすくなりました」と語る。「『AECコレクション』には3Dモデル化された完成図などを動かせる『InfraWorks』というソフトウェアが含まれています。これを使って発注者へのプレゼンテーションや工事現場の近隣住民への説明会などで動画による説明を行ったところ、合意形成が非常にスムーズになりました」(小林氏)

河川・砂防事業部の名尾氏は、「デジタル空間におかれた3Dモデルにより、堤防や水門等、河川構造物の建設後のイメージを得やすくなるとともに、日照といった周辺環境の変化もリアルに再現、提示することができるので、住民の方々にも納得していただきやすくなりました」と語る。

三井共同建設コンサルタントの両事業部が作成した3次元CIMモデル

完成モデルがビジュアライズし、発注主や近隣住民へのプレゼンテーション力がアップ

二つ目は、安全確実な施工計画の実現である。道路・橋梁事業部では、狭い工事現場にクレーンなどの重機を配置した場合の干渉チェックにも3Dモデルを活用している。UAV(ドローン)でスキャニングした現場の点群データをBIMの3次元モデルと組み合わせ、重機の取り回し干渉などをシミュレーション。危険な箇所が事前に分かることで、施工リスクや無駄な工数の大幅な低減につながった。

道路・橋梁事業部が作成した「CIM-PDF」には施工ドキュメントが一元管理されている。Adobe Acrobatでの閲覧が可能で、発注主側での管理業務も効率アップ

三つ目は、「CIM-PDF」による施工ドキュメントの一元管理だ。道路・橋梁事業部の中嶋氏は「CIMデータを『CIM-PDF』として編集し、Adobe Acrobatで閲覧できるようにまとめる当社独自の取り組みを行っています。CIMデータを開けない地方自治体などでもAcrobatがあれば開けるため、発注主側で容易に利用できる仕組みとして評価されています。施工後の維持・管理における点検調書などの施行ドキュメントが一元管理され、発注主側の管理業務が効率アップすることも期待できます」と語る。

四つ目の効果は、数量算出時間の短縮だ。河川・砂防事業部の桐村氏は、「CIMの活用によって土木工事の概算数量算出が簡単にできるようになりました。以前は2Dの断面図に測点間距離をかけて計算していましたが、『Civil 3D』では3Dモデルの標高差から線形データと連動した状態で自動計算されます。おかげで複数の線形検討ケースがあるような場合では、作業に要する時間が大幅に短縮することもありました」と省力化のメリットを満足そうに語る。

完全BIM/CIM化のため、さらなる活用を強化

さらに、道路・橋梁事業部では、発注主へのCIM講習会も定期的に開いている。「社内のみならず、地方自治体などの発注主側も含めた業界全体の理解を深めていきたいと考えています。さらに、今後は各事業部のBIM/CIMノウハウを共有し、部門を超えた横連携を目指したいですね」(椎葉氏)

また、河川・砂防事業部の桐村氏は「新たに、現場の状況を3Dデジタルデータ化して編集・分析できるソフトウェア『TREND-POINT』を導入しました。今後はUAVで撮影した点群データを『TREND-POINT』で編集し、現地調査等にも活用していくつもりです」と今後の展望を語った。

現在、同社は若手技術者が積極的に『AECコレクション』によるリモートワークや発注者との打ち合わせを実践しており、今後も『AECコレクション』の活用を強化して、目標とする2023年までの完全BIM/CIM化を果たす考えだ。

UAVによりスキャニングした点群データを『TREND-POINT』で編集し、CIMに活用

大塚商会担当者からのコメント

「BIM/CIMの講習会をさらに充実させていきます」

三井共同建設コンサルタント様からは、「土木に特化した専門的な講習会も開いてほしい」というご要望をいただいています。より良く活用いただけるように、これからも講習会を充実させていきたいと思います。

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