- 業種
- 不動産業
- 事業内容
- 中高年専用の分譲マンションの管理運営
- 従業員数
- 26名(パートを含む、2024年12月現在)
- ホームページ
- https://nakagin.co.jp/atami/apartment/purchase/dai3izusan.php
施設運営における人手不足の有効な解決策

中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館 導入事例
不動産業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館は、熱海の海を一望できる全室オーシャンビューの大規模な中高年専用分譲マンションである。リゾートホテルのように充実したハードを持つ同施設では、広い共用部に高性能な業務用ロボット掃除機を導入して人手不足の解消を図り、効率的に清掃できる環境を整えている。
- 業務効率の向上
- 売上アップ対策
2024年12月取材
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館
導入先の概要

導入の狙い
- 清掃スタッフの人手不足を解消したい
- 広い施設の共用部を効率的に清掃したい
解決策
- 高性能な業務用ロボット掃除機を導入し、広い共用部の床清掃を自動化
導入したメリット

お客様の声を動画でご紹介
本動画は音声オンで再生されます。音量は、動画プレーヤー画面の下部にあるスピーカーアイコンで調整可能です。[動画再生時間:2分24秒]
製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。
導入システム
| 製品カテゴリー | 製品名・型番 | お問い合わせ |
|---|---|---|
| 業務用ロボット掃除機 | Phantas 2台 | お問い合わせ |
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館 導入事例(PDF:2,910KB)
導入事例詳細
居住者の交流を重視した中高年専用の分譲マンション
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館(以下、ライフケア熱海 第三伊豆山)は、55歳以上が入居できる中高年専用の分譲マンションで、中銀インテグレーション株式会社が管理している。中銀グループの事業は、もともと創業者の渡辺 酉蔵氏が東京・銀座を中心に始めた貸ビル事業から出発し、やがて分譲マンション事業を手掛けるようになった。そんな中、1960年代に渡辺氏が米国サンフランシスコにある高齢者向け集合住宅を視察し、居住者たちがみんな明るい表情で、生き生きと暮らす様子を見て衝撃を受けたという。同氏が衝撃を受けた理由について、ライフケア熱海 第三伊豆山のディレクターを務める鈴木 健彦氏は以下のように説明する。

中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館 ディレクター 鈴木 健彦氏
「当時の日本の高齢者向け居住施設は簡素な公営住宅が多く、明るいイメージとは言い難かったからです。日本でも高齢者が豊かな生活を送れる住まいを作ろうと考えた創業者は、サンフランシスコと同じく温暖で海に面した熱海に『中銀ライフケア』ブランド第1号となる中高年専用分譲マンションを1971年に開設しました」
このマンションは、3食提供、看護師の24時間常駐、提携する医師の健康相談といった生活機能はもちろん、渡辺氏がサンフランシスコで見た光景の再現を目指し、居住者が活発にサークル活動などを楽しみながら暮らせるように、スタッフがサポートするコミュニティー機能も持つという画期的な施設だった。以来、同様のコンセプトを持つマンションを全国で展開。現在、熱海だけで10棟1,200室以上を提供している。
1992年に竣工したライフケア熱海 第三伊豆山は70~100平方メートルの広い居室が165室あり、全室南向きのオーシャンビューのため、冬でも日の当たる午前中は暖房いらず。リゾートホテルを思わせる開放感のあるロビーやラウンジ、熱海ならではの温泉大浴場も備えており、居住者の方々に喜ばれている。

中銀インテグレーション株式会社 運営部 業務課 課長 関 哲也氏
中銀インテグレーション株式会社 運営部 業務課 課長の関 哲也氏は、「居住者の皆様が主体となり、コーラスや絵画、陶芸、ビリヤードなど、さまざまなサークル活動を行っています。さらに各種行事も多く実施。例えば一般市民の方も参加できるスプリングマーケット、熱海の花火大会を海から眺めるクルージング、市内の『中銀ライフケア』のマンション合同で取り組むウォーキングなど、人と人のつながりを大切にしています」と語る。
高性能な業務用ロボット掃除機で、深刻な清掃スタッフ不足を解消
ライフケア熱海 第三伊豆山は以前、6名の清掃スタッフが共用部を分担して清掃していた。ところが、コロナ禍後に熱海を訪れる観光客が増加する一方で、少子高齢化・人口減少による人手不足が深刻化し、2022年には一時的に清掃スタッフが2名にまで激減してしまった。そうした中、人手不足の解決策として着目したのが業務用ロボット掃除機だ。
札幌市内にある『中銀ライフケア』の施設に配膳ロボットの導入を検討していた際、偶然、大塚商会から業務用ロボット掃除機『Phantas(ファンタス)』の導入を提案されたことがきっかけだった。結果的に札幌市の施設では諸事情により配膳ロボットや『Phantas』の導入は見送りとなったが、代わりにライフケア熱海 第三伊豆山で『Phantas』を採用する計画が急浮上した。
「当時、ライフケア熱海 第三伊豆山では、別の業務用ロボット掃除機の採用を検討している最中でした。そこで、その掃除機と『Phantas』を比較するデモを実施し、検討することになったのです。結果、性能面で段違いに優れていたのが、大塚商会さんが提案してくれた『Phantas』でした」(関氏)
安全性にも優れている『Phantas』を2台導入
『Phantas』は1台で「吸い込み」「から拭き」「掃き掃除」に加え、「水拭き」の4役をこなすオールインワンの業務用ロボット掃除機だ。高性能AIを搭載しているため、マルチセンサーであらゆる方向の障害物を検知し自動で回避して安全走行できるうえ、障害物の種類や量を認識して適切な回避方法を選択したり、人の多い環境では経路を変更したりするなど、周囲の環境に柔軟に対応できる。
ライフケア熱海 第三伊豆山では、施設内で『Phantas』のテスト運用を実施して安全性を確認したうえで、2022年に2台を導入するに至った。鈴木氏はその経緯を次のように語る。
「高齢の方が大勢いる環境ですから、掃除機としての性能はもちろん、安全性の確保は欠かせません。実際に『Phantas』の前を横切ったりして、人にぶつからないよう動作できるのかを何度も確認しました。そのうえでマネージャーを集めた操作研修を開きましたが、特に問題なく使用できたので安心して導入できました」
2台で清掃範囲などを振り分け、共用部を効率的に実施
ライフケア熱海 第三伊豆山はA棟とB棟で構成されている。海沿いの傾斜地に立地する両棟は段違いで建てられており、1階から12階まである海側のB棟と10階から16階まである山側のA棟が、11~12階の連絡通路で接続する構造だ。複雑で大規模な施設だが、2台の『Phantas』の清掃範囲や清掃ルートを事前に設定して振り分け、共用部を効率的に清掃できる工夫を施している。

海を見渡せるB棟12階の展望ホール・図書コーナーを清掃する『Phantas』。運転音は最大65db程度と、業務用ロボット掃除機としては静かなことも特長の一つだ
まず1台目は、玄関やラウンジのあるA棟12階のロビーに充電ステーションを設置。居住者の往来が少なくなり始める18時に夜勤のマネージャーがスイッチを押し、清掃エリアのマップを選択して始動する。A棟のロビーをはじめ、連絡通路で直結するB棟12階の展望ホール・図書コーナーなどを清掃し、作業が終わると充電ステーションへ自動的に戻ってくる仕組みだ。

B棟11階にあるビリヤードコーナーも『Phantas』が清掃する。居住者が結成したビリヤードサークルが活発に活動しているため、この部屋は頻繁に利用されているそうだ
2台目の充電ステーションは、A棟11階の大浴場とダイニングルームに面した広い廊下に置かれている。大浴場が終了する21時に夜勤のマネージャーがスイッチを操作し、ダイニングルームと大浴場前の廊下、さらに連絡通路でつながっているB棟11階のビリヤードコーナーなどを清掃する。

B棟の1階から10階までを占める居室フロアの共用廊下の清掃では、エレベーターで各フロアを移動するが、軽い力で押すだけで『Phantas』を乗降させられる
2台目については、B棟1~10階を占める居室フロアの共用廊下の清掃にも使用しており、各フロア間を移動する際には手で押してエレベーターを乗降させている。『Phantas』は高さ61.7×幅44×奥行き54cm、重量46kgと業務用清掃ロボットとしては中型だが、手動による移動にも支障はない。居室フロアの共用廊下は、日中に1日2フロアの頻度で清掃している。1フロアにかかる清掃時間は約1時間で、1日当たり約2時間を要するが、『Phantas』を約2時間かけて満充電させると、最も電力を消費する「吸い込み」でも約5時間稼働できるので連続して清掃できる。
共用部のほとんどの床にはカーペットが敷かれているため、「吸い込み」清掃が中心だ。ただし、A・B棟11階はカーペットの毛が長いので、ここだけは『Phantas』のブラシを外して清掃する工夫をしているという。また、『Phantas』は壁際0cmの清掃まで可能だが、壁を傷つけないように、あえて距離を取る設定をしているため、月2回ほどは清掃スタッフが壁際を手作業で清掃しているそうだ。
「当初は石製の床のダイニングルームで『水拭き』機能を活用するつもりでしたが、椅子やテーブルを移動させる手間が発生する課題があり、まだ実現していません。そうしたことから現時点での活用度合いは80点といったところです。一方、『Phantas』の導入にあたっては清掃ルートの設定を大塚商会さんが手配してくれ、すぐ使えるようになったので助かりました」(鈴木氏)
夜間でも休むことなく順調に稼働。人にぶつかったことは一度もない
導入直後は『Phantas』が自動的に動いている様子を見て、驚く居住者もいたという。そこで居室フロアの共用廊下で使用する際は、エレベーターホールに「清掃ロボットが掃除中」という張り紙を掲示。人が近づいてきたときには『Phantas』から音声メッセージを流して安全性を確保している。こうした施設側の細かな配慮と『Phantas』の機能により、これまでに人にぶつかるような事故は一度も起きていないという。
必要不可欠な安全性を確保したうえで得られたメリットについて、関氏は次のように話す。
「最大の導入効果は人手不足の解消への貢献です。清掃スタッフは比較的高齢なので年齢による退職を意識せざるを得ませんし、病気やけがで休む場合もあります。しかし『Phantas』はロボット掃除機ですから、そうした心配は不要。音が静かなので夜間でも稼働でき、しかも夜間の割増賃金を支払う必要がありません。非常に頼もしく思っています」
マンパワーの余力を有料の居住者の居室清掃へ
共用部の清掃負担が減った清掃スタッフは、有料で引き受けている居住者の居室清掃にシフトできるようになり、住民サービスの向上に大きく寄与している。
「以前は共用部の清掃だけで精いっぱい。居室清掃サービスは1日1件が限界でしたが、今は午前と午後で2件の清掃ができるようになりました。このサービスによる料金は管理組合の収入になるので、『Phantas』を導入する際の管理組合への説明材料にもなりました」(鈴木氏)
『Phantas』が親しまれる存在になったからか、居住者やスタッフからは最近、「例えば『クリスマスならサンタクロース』のように季節の衣装をまとわせれば、より親しみが増すのでは」といった意見が寄せられているという。ちなみに、こうした声は他の導入施設からも大塚商会に届いており、2025年4月ごろに『Phantas』にラッピング機能を付与する計画が進行中だ。
鈴木氏は今後、居住者が簡単に食事の予約をできるシステムや、ダイニングルームのテーブルを拭いてくれるロボットなどの導入を思い描きつつ、その実用化にも期待を寄せているという。
「居住者の方々にとって便利ですし、慢性的な人手不足の解消にも役立ちます。新しい技術がリリースされるならば、積極的に活用したいと考えています」と鈴木氏は展望を語った。
大塚商会担当者からのコメント
「業務用ロボット掃除機で人手不足の解消に貢献します」
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館様に導入いただいた『Phantas』は、人手不足の解消に役立てていただいています。今後も、業務効率の向上や居住者の皆様の満足度を上げられるようなご提案を続けていきます。

- 印刷して上司への説明に
- 印刷して稟議書に添付して
- 印刷して会議資料に
中銀ライフケア熱海 第三伊豆山 23号館 導入事例(PDF:2,910KB)
- * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。
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