補助金申請をサポートし新規事業を創出

経営支援サービスを活用して、快適なコワーキングスペースを開設。より利用価値の高いビジネスホテルへ

株式会社大阪コロナホテル 導入事例

サービス業1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

新大阪駅に隣接する大阪コロナホテルは、コロナ禍に伴う利用者の減少に歯止めをかけようと、コワーキングスペースの開設を構想。大塚商会の『新規事業支援コンサルティングサービス』を受けて事業計画を作成したことで、国の「事業再構築補助金」の対象に認定され、新たな事業としてのコワーキングスペース開設を実現した。

  • 売上アップ対策
  • 事業価値の創造
  • 公的補助金の活用

株式会社大阪コロナホテル

導入先の概要

業種
ホテル業
事業内容
宿泊・飲食・会議室・イベント会場の提供
従業員数
37名(2020年1月現在)
ホームページ
http://osakacoronahotel.co.jp/

導入の狙い

  • 館内の空間や設備をより有効に活用したい
  • 利用者に多様な体験を提供できるホテルに変化したい
  • 公的補助金を利用して誘客効果の高いコワーキングスペースを設けたい

解決策

  • 経営支援サービス『新規事業支援コンサルティングサービス』を利用して事業計画を具現化
  • ネットワーク環境構築、プロジェクター設備、什器(じゅうき)の導入で過ごしやすい環境を整備

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
経営支援サービス新規事業支援コンサルティングサービス-
 Wi-Fi環境お問い合わせ
 プロジェクター-
 什器(じゅうき)-

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導入事例詳細

ビジネス客も観光客も愛用する、新大阪駅至近の快適なホテル

大石 博雄氏

株式会社ワークアカデミー 株式会社大阪コロナホテル
代表取締役会長 大石 博雄氏

大阪府大阪市にある大阪コロナホテルは、1970年に開業したビジネスホテルだ。新大阪駅から徒歩2分という立地の良さに加え、広々とした露天風呂や内風呂、メニュー豊富な朝食ビュッフェ、チェックアウト日の夜まで利用できる手荷物預かりなど、充実したサービスを高く評価するリピーターは少なくない。特に朝食への注目度は高く、大手旅行予約サイト『じゃらん』から、2021年度に近畿・北陸地域で朝食において顕著な実績を収めた宿泊施設として第3位に表彰された※1ほか、『楽天トラベル』でも、新大阪地域での食事評価第1位を獲得している※2。また、大中小の会議室を22室備えることから、企業の研修利用とそれに伴う宿泊も多くある。

「ビジネスホテルは『ただ泊まるだけの場所』というイメージを持たれることが多いのですが、私どもはその固定概念を打ち破り、リーズナブルな価格でありながら旅館やシティーホテルにもひけをとらない、快適な空間をご提供したいと考えています」と話すのは、同ホテルを経営する大石 博雄氏だ。

コロナ禍直後には、ホテル名に関連してSNS上で心ない誹謗(ひぼう)中傷を書き込まれるという風評被害を受けたが、同ホテルの良さを知る多くの常連利用者がそれに反論してくれたという。そうした励ましに支えられたおかげで、コロナ禍の苦境にあっても営業を続けてくることができた。

激しい競争の中で生き残るため、ホテルに新たな価値を与えたい

大嶋 勝也氏

株式会社大阪コロナホテル 取締役支配人 大嶋 勝也氏

同ホテルのある新大阪駅周辺には多数のホテルがひしめいている。2020年に開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックや、2025年開催予定の大阪万博の集客を見込み、新たなホテルが続々とオープンし激戦区となっていた。しかし、コロナ禍の影響で、以前はエリア内でトップクラスの収益率を誇っていた大阪コロナホテルの客室稼働率は低下し、生き残り戦略を打ち出す必要に迫られるようになったという。

「同程度の価格なら、お客様の目は必然的に新しくてきれいなホテルに向きます。しかし私どもは、新大阪エリアトップのホテルになるには安直な価格競争で対抗するべきではないと考えました」と語るのは、取締役支配人の大嶋 勝也氏。約30年にわたって同ホテルに勤務し、2008年に起きたリーマンショック後には宿泊料の激烈な値下げ競争を経験している。大石氏は今回の競争激化・客室稼働率低下の状況を受けて、ホテルビジネスの戦略を大幅に変えなければならないと考え、すぐに全社の課題の洗い出しを行った。すると、ホテルのレストランスペースの活用が非効率だということが判明したのだ。

一番往来の多い一階にカフェ・ラウンジとレストランを備えてはいたものの、機能としても面積としても、フロントとバックオフィスとしての利用が主であった。そのため大石氏は、「お客様にとっての快適な空間」へのリモデルは一階と二階に絞ったうえで、特に二階部分には地域で一番のコワーキングスペースを設けて、一石三鳥を図ろうと発案した。

「どこよりも早く改革に着手しようと、私どもは現場の課題と向き合うことに決めました。そんな中で気が付いたのが、当時532.5m²あるレストランスペースが、朝食の利用時間である6:30~9:30の3時間しか稼働していないということ。そこにコワーキング設備とセミナー会場を併設することで、レストランスペースの有効活用ができるのでは、と考えたのです」(大石氏)

さらに、「これまでにない斬新なコワーキングスペースを館内に設けることで、より幅広い層の誘客を図る」という策も打ち出した。

「これまでのようにただ客室や会議室を提供するのではなく、コワーキングスペースを基軸として、お客様に多様な体験を提供できるホテルに変化させたいという大石の考えに、私も共感しました」と大嶋氏は振り返る。

苦境を乗り越えるため事業再構築補助金を活用

コワーキングスペース開設の計画を具体的に詰めようとしていた矢先、コロナ禍の影響でその取り組みを保留せざるを得なくなった。さらに、国や自治体による外出やイベント開催の自粛要請の影響で客室稼働率は著しく低迷し、1年ほど過ぎたころには経営状態がかなり圧迫されていた。このとき大石氏が考えていたのは「以前から構想していた社内DXが実現できれば、状況が変わるのではないか」ということだ。

大学・企業・行政と協力してDX人材育成を手掛けている大石氏は「DX実現と、コワーキングスペース開設といった新規事業の創出。両方に強みを持つ大塚商会さんと手を組めば、私どものビジョンが実現するのでは、と考えました」と語る。

そんな同ホテルに大塚商会が行った提案は、「事業再構築補助金に申請し、補助金を受けてコワーキングスペースの開設を行う」というもの。これが、経営・DXにおいて指導的立場にある大石氏の思いと一致した。事業再構築補助金は、コロナ禍による経済環境の変化に対応するため、新分野への展開などを図ろうとする中堅・中小企業などを支援する経済産業省の施策だ。大石氏は「補助金を使ってコワーキングスペースを開設すれば、経営状況を改善する起爆剤となるのではないか」との期待を抱き、大塚商会の『新規事業支援コンサルティングサービス』のサポートを受けることを決意した。

新規事業計画の策定から施工まで、万全のサポートを提供

『新規事業支援コンサルティングサービス』は大塚商会が提供する経営支援サービスの一環で、新しい事業価値の創出に挑戦する企業に向けた支援プログラムである。同ホテルのコワーキングスペース事業構想に賛同し、全力で支援することを約束した大塚商会の担当チームは、建築事務所とともに大石氏が描いていたイメージを具象化。また、大塚商会と同ホテルとで10数回以上行った協議の中で、コンセプトのすり合わせや具現化するための戦略についての話し合いを実施したほか、取引銀行やさまざまな関係者との打ち合わせも行った。

申請が無事に認定された後、すぐにコワーキングスペースの開設に向けた作業がスタートした。大塚商会が手配した関連業者によって什器(じゅうき)や内装設備などの納入も進められ、共有スペースに加え、ゆったりしたシートの置かれた個室、ホテル利用者も24時間使えるブースなど、さまざまな使い方ができるコワーキングスペース空間を整備した。それと同時にロビーやカフェ、レストランなどもリニューアルし、それらのスペースもコワーキングスペースとして利用できる環境を整えた。

「ビジネスでご利用になるお客様が多いことから、以前から高速インターネット回線を整備していましたが、リニューアルを機に、大塚商会さんによって館内全体のWi-Fi環境が一層強化されました。ホテルのどこにいてもスムーズにネット利用ができるようになり、お客様にもご満足いただけていると思います」(大嶋氏)

その結果、宿泊客はもちろん、新幹線の待ち時間などにコワーキングスペースに立ち寄って時間を有効活用するといった利用者も現れ、同ホテルは以前のような活気を取り戻し始めている。

ホテル機能のクロスセル利用を実現

「今回のリニューアルに際して、レストランにプロジェクターと大型スクリーンを設置しました。以前から、レストランを朝食のための場所としてしか使わないのは非効率だと思っていたので、朝食後の時間帯も共有スペースとして打ち合わせや会議ができるようにするなど、空間の活用の仕方にフレキシビリティが生まれました」(大石氏)

客室や会議室、カフェやレストランといった館内の各施設は、これまでそれぞれ単体としての機能しか果たしていなかった。そこでコワーキングスペースを軸として各空間を有機的に結び付けることで、「仕事+食事+宿泊」のようなホテル機能のクロスセルが可能になった。利用者にバリエーション豊かな過ごし方を提供できる体制が構築され、これまでにない革新的なビジネスホテルへと、大きく進化することができたのだ。

「2階のコワーキングスペース内にあるカウンターキッチンは、ご予約いただければ調理もご自身でできます。企業研修など団体ご利用者様が、研修や会議だけを行うのではなく、仲間同士で料理を作って食事を囲むなど、社内コミュニケーションの醸成にもご利用いただけるようにしました。大阪コロナホテルは、単に仕事や会議をする一般的なコワーキングスペースではなく、気づきやアイデアが生まれる、体験を重視した新しい働き方空間モデルだと自負しています」(大石氏)

的確なマーケティングを実践するデータ活用環境を整えたい

ホテル経営とは別に教育関連事業として、行政と共にDX人財育成にも携わっている大石氏は、大学と提携し学生のインターン受け入れを開始する予定だ。コワーキングスペースの運営管理も含むホテル業務全般に、学生も積極的に参加していく。

「将来、どんな業界に就職しても通用する社会人基礎力や接遇マナーをしっかり身につけられるよう、1カ月以上の就業経験をしてもらい、大学で単位が認定される仕組みを用意しました」(大石氏)

ホテルの利用者に多様な過ごし方を提供するようになった同ホテルは、学生に貴重な経験を与える場としての役割も果たすことになる。さらに、経営コンサルタントとしても活躍している大石氏はインターンの受け入れに限らず、今後もさまざまなかたちでホテルを教育業界と連携させていく意向だ。

ホテル運営に有効な活用法を模索

同ホテルが今後の課題として掲げるのは、CRM(Customer Relationship Management=顧客関係管理)導入による顧客データのマーケティング活用である。

「今の時代、SNSなどを通じてお客様の声やニーズをいち早く吸い上げるとともに、私どもの方から個々のお客様が満足されるホテルの使い方を積極的にご提案することも不可欠です」(大嶋氏)

そのためには、利用者の利用実績や属性情報を一元管理するデータベースを整備するとともに、蓄積された膨大なデータを戦略的に分析する手法が必要となる。その実現に向け、引き続き大塚商会の支援に期待したいと大嶋氏は語った。

最後に大石氏は、「大塚商会さんと協業することで、多くの中堅・中小企業に『頑張れば実現できる』という勇気を与えようと、私どもは早々に手を挙げて、事業再構築補助金に採択されました。今後は、このような取り組みを大塚商会さんと共に広めていきたいです」と話を締めくくった。

大塚商会担当者からのコメント

「中堅・中小企業の新規事業の創出を全力でご支援いたします」

株式会社大阪コロナホテル様は、コワーキングスペースの提供という新規事業を興し、ホテルに新たな価値を生み出しました。さらなる集客に向けて、引き続きさまざまな側面でサポートをさせていただきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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